細田守最新作『竜とそばかすの姫』主人公は17歳の女子高生 未知との遭遇を描くストーリー&最新ビジュアル&特報映像公開
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『竜とそばかすの姫』最新ビジュアル (C)2021 スタジオ地図
2021年夏に公開が予定されている細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』のストーリーが明らかに。あわせて最新ビジュアルと、特報映像が公開された。
『時をかける少女』(2006)、『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『バケモノの子』(2015)、『未来のミライ』(2018)と、過去作すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。『未来のミライ』ではアニー賞受賞に米国アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートと、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けてきた細田監督。最新作のタイトル『竜とそばかすの姫』と公開時期、そして物語の舞台となる全世界で50億人が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>を描いた1枚のコンセプトアートが先日公開された時には、SNSで一気に話題となった。
ついに明らかになった今作の主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すず。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もうひとつの現実“と呼ばれる超巨大インターネット空間の仮想世界<U>と出会い、「ベル」というアバターで参加することに。心に秘めてきた歌を歌うことであっという間に世界中から注目される存在になっていくベル(すず)。そんな彼女の前に<U>の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。
今作は、これまで『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000) や『サマーウォーズ』 を通して約10年に1度、インターネットの世界を舞台に物語を紡いできた細田監督が、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生を主人公に迎え、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を描いた“リアル×ファンタジー”なのだ。
この度公開となった30秒の特報映像では、「高知の現実世界×インターネット空間の仮想世界<U>」のカットを多数お披露目。すずが住む高知の自然豊かな美しい夏の風景と、<U>を浮遊するたくさんのアバターの姿や、すずのアバターである「ベル」の姿、そして謎の存在「竜」の表情、さらに『サマーウォーズ』『バケモノの子』などこれまでの細田作品のモチーフのひとつとなってきたクジラの尾ひれも登場し、現実×インターネット空間という対照的な世界が融合していく美麗な映像が、作品への期待感をますます高める。すずと竜が出会った先には一体どんな物語が待っているのか。スタジオ地図と、細田守監督が辿り着いた最新作『竜とそばかすの姫』の続報に、期待してほしい。
◆『竜とそばかすの姫』特報映像
細田守監督コメント
この『竜とそばかすの姫』は、“ずっと創りたいと思っていた映画”です。
アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今まで様々な作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います。
僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました。
去年来、普及するのにまだまだ時間がかかると思っていたインターネットを通じた仕事や生活が、常識と共に大きく変化し、未来に10年くらいぐっと近づいた気がしています。今までの常識に捕らわれずどんどん変化している時代の中で、変化していく世界についての映画を創るということに、どこか必然性を感じています。
その一方で、最終的に大事にしないといけないものは変わらないのではないかとも思っています。
私たちが代々受け継いできたものは、世の中が変化し、ツールや常識が変化しても受け継がれていくもの。
それがよりはっきり見えてきているのが今の時代なのかなとも思っています。
圧倒的な速度で変わっていく世界と、自分たちにとって本当に大切な変わらないもの、それを今作で楽しんでいただければと思います。
『竜とそばかすの姫』
2021年夏公開
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