「あの頃。」制作秘話が満載、監督・今泉力哉と脚本・冨永昌敬のトーク公開
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左から今泉力哉、冨永昌敬、MCの森直人。
「あの頃。」の監督を務めた今泉力哉と脚本を手がけた冨永昌敬が、Web番組「活弁シネマ倶楽部」に出演した。
劔樹人の自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」をもとにした本作。2000年代初頭を舞台に、松坂桃李演じる主人公・劔樹人がハロー!プロジェクト所属のアイドルにのめり込んでいく姿が描かれる。仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ(ロッチ)、大下ヒロトらも出演した。
今泉は映画監督でもある冨永に対して“一緒に組んで仕事をすることはないだろう”と思っていたと明かす。「以前から交流はありましたし、冨永さんの作品は観ていました。でも『他人の作品の脚本って書いたことはないんじゃないのかな?』『冨永さんの書いた脚本は冨永さんにしか撮れないんじゃないのか?』と、わからないことだらけの中で相談しました」と振り返り、「冨永さんのすごいところは『100分の映画の脚本を書いてください』という無理難題に対して、完全に100分の脚本を仕上げるところです」と驚きを伝えた。
冨永は「これが不思議なもので、自分が撮る作品の脚本を上げるのは遅いんです。1本の映画に何年も掛かっているのはそのせいですね。この作品のお話が来たのは3、4年前のこと。初稿を書いたときに“尺が100分の脚本にする”というのは厳命されていた気がします。つまり、この原作の特に面白いところを100ページの脚本にしていくのが僕の仕事でした」と回想した。さまざまなエピソードが飛び出した本番組は、YouTubeで公開されている。
「あの頃。」は全国で上映中。