KAT-TUN 亀梨和也、年を重ねるごとに増す充実した活動 キャスター・俳優・アイドルでの活躍を振り返る
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亀、亀ちゃん、亀にゃん、和也ーー人それぞれの呼び方で愛されているKAT-TUNの亀梨和也。本日2月23日に35歳の誕生日を迎えた。アイドルとしてはもちろん、ドラマや映画にて俳優としても活躍し、さらにベースボールサポーターとしても亀梨ならではのスタンスで不動のポジションを確立している。
野球少年からベースボールスペシャルサポーターへ
日曜の深夜23時55分から生放送の『Going! Sports&News』(日本テレビ系)に出演中の亀梨。メインMCの上田晋也、元プロ野球選手で解説者の江川卓、赤星憲広と肩を並べ、ベースボールスペシャルサポーターとしての役割を担っている。
亀梨は「豪速球プロジェクト」「ホームランプロジェクト」などの企画を通して、プロの選手に教わりながら実際にトライを続けてきた。亀梨を通して野球の面白さを知ったと同時に、プロ選手がいかにストイックに取り組んでいるのか、そんな影の努力もこれらの企画を通して視聴者に伝えられた。
これらの取り組みは単なるコーナーに留まらず、さらなる展開をみせる。亀梨の企画を通して知った「マエケン(前田健太)投法」によって球速がアップしたという高校球児、早川隆久選手が登場。その後、早川選手は大学野球を経て、2020年には多数の球団からドラフト1位指名を受けるなど注目の選手として成長、亀梨が汗を流して挑んだ企画が高校球児の野球人生に影響を与えたのだ。
また、2月21日放送回では新たに「魔球プロジェクト」がスタート。ダルビッシュ有選手にリモート取材を行い、変化球の極意を教わった。ダルビッシュにとって変化球は「家族以外で一番好きなもの」と、試合後や練習終わりのインタビューでは聞くことのできないエピソードを引き出し、細かな指の使い方も語られた。また、ダルビッシュ選手がボールを持ってみせると、すかさず「ありがとうございます」と亀梨。常にグラウンドに入る際もキャップを取って一礼を欠かさないなど、何気ない場面に野球や選手に対する敬意が滲む。また、先日の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した際には、亀梨が地元東京都・江戸川区の少年野球チームに毎年ボールを寄付していることが放送され、改めて野球への深い愛を感じることができた。
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さらに、プロ野球昨シーズンには副音声に加えて、亀梨が出演したリモート観戦番組が生配信された。亀梨がゲストを迎え、実況を交えながらトークを交わす同番組は、新たな野球観戦のスタイルを築いたと言ってもいいだろう。
成長を続ける俳優としての亀梨
さて、2020年を振り返ってみると、『野ブタ。をプロデュース』『ごくせん2』(ともに日本テレビ系)が再放送され、思わぬタイミングで亀梨の出演作品に触れる機会が多い年となった。2作ともKAT-TUNとしてデビューする以前の作品で、当時は身体の線が細く、全体のイメージとしてもシャープで、制服姿に襟足長め、茶髪のサラサラヘアが良く似合っていた。10代の尖った雰囲気がありつつも、瞳の奥には寂しさ、脆さ、素直さ……といった青年の複雑な心境が表れていたように思う。亀梨は年齢と共に役者としても成長を続け、年上女性との恋愛を描いた『サプリ』(フジテレビ系)、『たったひとつの恋』(日本テレビ系)と演じる役どころや作品も変化。映画でもラブコメからスパイサスペンス、さらにはホラーにいたるまで出演作品のジャンルを着実に広げている。
現在放送中のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)では、悲しい過去を背負った元刑事の伏見響介役を熱演。スピーディーな展開で回を追うごとに面白さを増し、2月20日放送の第5話では、謎の男・真弓を演じたTAK∴とのハイスピードバトルが話題を呼んだ。TAK∴ことアクション俳優の坂口拓は、ウェイブと呼ばれる戦闘術使いとして知られており、そんな本格的なスキルを持つ人が相手だったと知れば知るほど、亀梨の身体能力の高さ、アクションの凄みが浮かび上がってくる。
KAT-TUNでのソロ曲に対するこだわり
ベースボールスペシャルサポーター、俳優と紹介してきたが、亀梨はKAT-TUNのメンバーとして活動する、歴としたアイドルだ。直近の作品でいえば、アルバム『IGNITE』 に収録の亀梨のソロ曲「CAN’T CRY」でのパフォーマンスは、前述の仕事とは違う表情、歌声、しぐさで魅了した。優しくも切ない歌い出し、サビでは〈愛愛愛から始まって NoNoNoならサヨナラ 僕はあなたが欲しいよ〉とストレートに感情をぶつけてくると同時に、その儚く繊細な歌声に胸が締め付けられた。孤独や悲しみ、本来は強い人でも叶わない恋の前では脆い……一言では言い表せられない何層にも重なる複雑な気持ちを、繊細に声色を変えて表現する亀梨。そして〈今、僕を選んで〉と歌われる部分では、叶わずとも愛することを経験した者だけが出せるであろう、色気と美しさを放っている。
亀梨はラジオ番組でKAT-TUNにおけるソロ曲には一つテーマを設けていると語った。他アーティストが手掛けたクリエイティブの中にどう自分を落とし込むかと楽曲への意欲をみせたのだ。「CAN’T CRY」はきのこ帝国の佐藤千亜妃が手掛けていたが、3月10日発売のニューシングル『Roar』初回限定盤1に収録されるソロ曲「Pure Ice」はAK-69が楽曲を提供。新たな挑戦によって、また一つ亀梨の音楽の世界が広がる。
自身も35歳となり、グループも15周年を迎える2021年。ラジオで亀梨は「次のフェーズに行くにあたってのいい年にしたいなと思っております」と抱負を語った。
ドラマも終盤を迎える3月にはプロ野球も開幕、さらに『Roar』のリリース、そしてKAT-TUN15周年のコンサートツアーが控えている。息つく間もなく忙しい日々が続きそうだが、ハイフンにとって“PRECIOUS ONE”な亀梨和也。35歳の“春夏秋冬”も充実した日々になることを願う。
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。