ボニータ「NSC大ライブ TOKYO」優勝、暗い場所から明るい場所へ
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「NSC大ライブ 2021 TOKYO」で優勝したボニータ。
本日2月24日、吉本興業の芸人養成所NSCの現役生が出演する「NSC大ライブ 2021 TOKYO」が開催され、NSC東京26期生のコンビ・ボニータが優勝した。
「NSC大ライブ」は現役NSC生が1年間の集大成としてネタを披露し、優勝目指して争うライブ。初のオンライン開催となった今年の東京大会にはNSC東京26期生のほか、NSC札幌1期生、NSC名古屋2期生も加わった総勢119組が参加した。
予選では各組が2分ネタを披露し、観客と作家による投票で選ばれた兄弟、連雀、猫化粧、つちのこ、スキャット・ビート、ダンディーボイス、ボニータ、スポスポーツが決勝へ。最後は吉本興業の社員と作家による審査で、ダンディーボイス、ボニータ、スポスポーツの3組に絞られ、ボニータがお宝鑑定番組をテーマにした漫才で栄冠を勝ち取った。
ボニータは、ほかの事務所の養成所で出会った赤坂舜平と下岸勇斗が結成したコンビ。しばらくフリーで活動していたが、どこの事務所のオーディションにも合格できない日々で、下岸曰く「ずっと暗いところでばかりライブをしていたので、もっと明るいところでライブをしたいと思ってNSCに入った」という。赤坂は「フリー時代の下岸の態度があまりよくなくて。ライブのエンディングでダウンジャケットを着ていて、MCにイジってもらっているのにずっとメンチを切っていた。そういうところもNSCで矯正されて、髪も長くなった」と暴露を交えてコメント。下岸は「あっ、言わんといて」とうろたえつつ、「今は素行も悪くないので……お願いします」と“更生”をアピールした。
優勝が決まった瞬間に感極まっていた赤坂は「僕のほうが100%ネタを作っている。最初は2人で作ろうみたいな感じになっていたけど、相方を見たら寝ていらっしゃったり、バイトを多めに入れていらっしゃたり……。正直あまり(コンビが)うまくいっていないときもありましたが、それも含めていろんなことを思い出して泣いてしまいました」と心境を吐露。下岸は思わぬ暴露に「あっ、言わんといて」と再びうろたえつつ、「僕は相方が書いたネタを言うだけのマシーン。優勝したときは彼の優勝だなと思いました」ときっぱり言い放った。
ボニータが憧れている芸人はダウンタウン。今後の目標を聞かれると下岸は「司会やひな壇などマルチにこなせる人」、赤坂は「昼の帯番組を持って、世間の皆様に顔を知られすぎて街を歩けない状態になりたい。もはや世間の皆様が自分の家に入ってきちゃうくらい有名になりたい」と答えた。
ボニータには優勝特典として吉本興業の各劇場への出演権、イベント「M-1ツアースペシャル2021」への前説としての出演権が与えられる。また2人は東京・神保町よしもと漫才劇場のランキングシステム「花鳥風月」に上から3番目の「風クラス」から参加する予定だ。