「千と千尋の神隠し」ジョン・ケアードが舞台化、千尋役は橋本環奈&上白石萌音
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左から橋本環奈、上白石萌音。
舞台「千と千尋の神隠し」が2022年に東京・帝国劇場、大阪、福岡、北海道、愛知で上演される。
東宝の創立90周年を記念して世界初演される本作は、宮崎駿が監督を務めたスタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」の舞台化作品。翻案・演出を「ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~」やミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」などで知られるジョン・ケアードが務め、主人公の千尋役を橋本環奈と上白石萌音がWキャストで演じる。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「翻案・演出のジョンはいい奴です。ぼくも宮崎も彼のことを気に入りました。カオナシの貯金箱をあげたら、喜んでいた。今回の舞台で千尋を大きく育てて欲しい」とジョンに信頼を寄せる。原作映画のファンであるジョンは「私は、宮崎作品の主要なテーマ全てに同調しています。『千と千尋の神隠し』の世界の核をなすテーマ――環境を慮る、自然を敬う、我々に宿る善良な精神の力を信じる、そして世界を良い方向へ変える権限を若者に与える、というテーマに」と述べ、「すでに『千と千尋の神隠し』に千時間を費やしていますが、これから費やす幾千という時間も楽しみでなりません」とコメントした。
今回が初舞台となる橋本は、千尋を演じる心境を「感無量の一言に尽きます」と話し、「日本の宝とも云うべきこの作品はおそらくこれから何回も上演されるのだと思います。その舞台の歴史を自分たちが作ってゆくのだと思うと強く責任を感じます。何年か先の未来に『千と千尋の神隠し』という舞台の第一回、世界初上演を私たちが演じたと誇りを持てるように、命ある千尋として舞台の中で生きたいと思います」と抱負を語る。また上白石は「時代も国境も超えて愛され続ける作品の1ピースになれるのは大変光栄なことです。既に緊張していますが、素朴で勇敢な少女を、リスペクトを込めて演じさせていただきます」と出演を喜び、「ナイツ・テイル」でもタッグを組んだジョンについては「ジョンはとても情に厚い方で、作品とカンパニーのひとりひとりを、心から愛し考えてくださいます。その愛に応えられるよう、日々励んでまいります」と語った。
公演は2022年2・3月に帝国劇場、4月に大阪、5月に福岡、6月に北海道・札幌、6・7月に愛知にて。
舞台「千と千尋の神隠し」
2022年2・3月
東京都 帝国劇場
2022年4月
大阪府
2022年5月
福岡県
2022年6月
北海道 札幌
2022年6・7月
愛知県
原作:宮崎駿
翻案・演出:ジョン・ケアード
キャスト
千尋:橋本環奈、上白石萌音
※宮崎駿の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。