堀田真由が兄のため代理母出産、ヤングシナリオ大賞作「サロガシー」3月放送
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堀田真由
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞作をドラマ化した「サロガシー」が、3月24日24時55分からフジテレビで放送。堀田真由が主演を務めることがわかった。
坂元裕二、野木亜紀子など数々の人気脚本家を輩出してきたフジテレビヤングシナリオ大賞。第32回では1567の応募作品の中から的場友見の手がけた脚本「サロガシー」が大賞に選ばれた。主人公は同性愛者である兄・聡のために、代理母出産(サロガシー)をすると決意した江島環。妊娠4カ月を過ぎた頃、兄妹は事実を告げるも両親は取り乱し、父親は聡に殴りかかる。そこで初めて聡は「俺はゲイだ!」と告白。環は兄のパートナー・水野圭人の精子と自分の卵子で、2人の子どもを代理母出産するのだと説明するが、理解できない母親に詰め寄られる。
堀田が演じるのは建築士として男性社会でバリバリ働きながら自分の生きる意味を模索している環。聡に細田善彦、圭人に猪塚健太、聡の元恋人の医師・西岡麻友に松本若菜が扮している。また環の同僚でよき理解者の野池幸四郎役で田村健太郎、会社の先輩・神谷晃役で斎藤工が出演。そのほか井上肇、宮田早苗がキャストに名を連ねた。
ドラマ初主演となる堀田は「このドラマを見た方が、どこか目をそむけていた世界に興味を持ち、考えるきっかけになり、選択肢が広がれば良いなと思います。そしてその選択が世の中にも受け入れられるよう、多くの人に知って貰う機会として、今、この題材を演じることが大事なのだと思います」と語っている。
清矢明子が演出を担当した「サロガシー」は、関東ローカルでオンエア。なお本作はフジテレビが、SDGs推進のために、BSフジ、ニッポン放送とともに3波連合で行なうプロジェクト「楽しくアクション!SDGs 滅亡させない▽地球の作り方」の関連番組となっている。
※「楽しくアクション!SDGs 滅亡させない▽地球の作り方」の▽は白抜きハートマークが正式表記
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞「サロガシー」
フジテレビ 2021年3月24日(水)24:55~25:55
堀田真由 コメント
主演に決まった際の心境
作品を読み脚本に引かれたので、このドラマの主演に選んでいただいたことをうれしく思います。以前から女性だからできる表現や、まだ知られていないようなことを演じてみたいと思っていましたので、目標がひとつかないました。自分ではない役を演じるのはどの作品も難しいのですが、今回は自分の周りにいない人物像ですし、子どもを産んだ経験もないので、大きな挑戦になります。前回のヤンシナ受賞作品ドラマもリアルタイムで見ていたので、“毎年ドラマ化するこの賞を今年は自分が演じるのだな”と思い、その名に恥じぬような作品にスタッフのみなさんと一緒に丁寧に仕上げていきたいと思います。
台本を読んだ際の感想
代理母出産は聞いた事がありましたが、“サロガシー”という言葉を初めて知りました。
社会的なテーマですし、“サロガシー”というワードでどこか難しいと感じるかもしれませんが、一つの家族の形であり、誰かの希望になるような優しい話だと感じました。このドラマを見た方が、どこか目をそむけていた世界に興味を持ち、考えるきっかけになり、選択肢が広がれば良いなと思います。そしてその選択が世の中にも受け入れられるよう、多くの人に知って貰う機会として、今、この題材を演じることが大事なのだと思います。
サロガシーについてどう思うか?
サロガシーというのも決断の一つ。同性愛者だけでなく、結婚し子どもが持てない夫婦など色々な形があるけれど、子どもを持ちたいと願う気持ちは素敵だと思います。“これは私の望みでもある”という主人公のセリフがあるのですが、誰かの意見ではなく自分で選択し前向きに生きる決断です。情報も限られていますし万人が肯定的な意見になるのは難しいですが、まずは“サロガシー”、という言葉を知るだけでもすごく大きな一歩になると思います。いつかそういう方の決断が“そういう選択したんだね~”と普通に言えるような優しい世の中になればいいなと思います。
荒井俊雄(プロデューサー / フジテレビ編成制作局制作センター第一制作室)コメント
主演に堀田真由をキャスティングした理由
主人公の江島環は、自分の居場所を探し続けているなか、代理母出産することを決意します。そんな感情の量が多い独りの女性の人生を体現出来るのは、圧倒的な透明感と演技力の高さはもちろんのこと、モデルやバラエティー番組など、どこにいても唯一無二の世界観を創り出している堀田真由さんしか考えられなく、オファーをさせて頂きました。的場友見さんが産み出した“サロガシー”という素晴らしい脚本の余白を、華やかに彩って頂けると確信しております。
本作について
“多様性を認める”言葉は浸透してきた現代ですが、果たしてその本質を捉えられているのか不安になる時があります。それぞれが異なった価値観のなかで生きる私たちは、相手の存在はもちろんのこと、自分自身のことさえも、受け入れられない時があるのではないでしょうか。生きづらさを抱えるこの時代に生きるすべての人にとって、お互いの存在を受け入れ自分自身を肯定できる、ひとつのきっかけに出来たらと思い“サロガシー”と向き合いました。堀田真由さん演じる主人公の江島環に思いを重ねた時、理解できないことに対して、否定ではなく対話を通じて、敬意と感謝の気持ちがあふれる世の中へと紡がれる希望をお届け致します。