NGT48 加藤美南&荻野由佳&本間日陽&山口真帆&奈良未遥が語る、“新体制”以降の充実
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NGT48が、10月4日に4thシングル『世界の人へ』をリリースした。同作は北原里英が卒業後、チームNIIのキャプテンに加藤美南と副キャプテンに荻野由佳が就任し、新チームであるチームGは本間日陽をキャプテンに、山口真帆を副キャプテンに据えた“新体制”でリリースする初のシングルだ。荻野由佳がグループとしては初となる表題曲2度目のセンターポジションに立った表題曲は、『AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙』や『リクエストアワー セットリストベスト100 2018』で輝かしい成績を残したグループの勢いそのまま、より多くのリスナーを引きつけてやまない楽曲に仕上がっている。
リアルサウンドでは今回、新体制のキャプテン・副キャプテンである加藤・荻野・本間・山口に、今春研究生から昇格し『世界選抜総選挙』で21位に輝いた奈良未遥を加えた5人へインタビュー。新体制やシングル、MVを中心に、グループの現在について語ってもらった。(編集部)
「みんなにとって居心地の良いチームに」(加藤)
ーー朱鷺メッセでのライブから早くも半年近く経ちましたね(参照:NGT48はまた、春を一つ越えて強くなっていく 地元初単独公演&北原卒コンを振り返る)。
山口:ついこのあいだのような気がするよね。
加藤:気づいたら、今年ももう終わりそうだし。
本間:今年はいろいろあったから、遠い昔のことのように思えるね。
ーー朱鷺メッセでのライブを最後に北原里英さんが卒業されて、6月30日には新体制となったチームNIII、7月1日には新設されたチームGがそれぞれ新公演をスタートさせました(参照:NGT48、新体制本格スタート チームGキャプテンは本間日陽、副キャプテンは山口真帆に)。加藤さんは朱鷺メッセ初日公演で新チームNIIIのキャプテンに任命されましたが?
加藤:それまで何も知らされてなかったので、最初は嬉しさよりも不安が大きかったです。今でも「自分はキャプテンとしてまだまだだな」と思いますけど、私が引っ張っていくチームというよりは、みんなにとって居心地の良いチームにしたいなと。NIIIのメンバーは1人ひとりがしっかり世界観を持っているので、だからこそ変にひとつ定まった型をはめずに行ったほうがいいんじゃないかなと、自分は思っています。そして、チームとして何ができるのかを1人ひとりがもっと考えていけたら、さらに良いチームになるんじゃないかなという期待もあるので、これからが楽しみです。
ーーそういう加藤キャプテンを、荻野さんは副キャプテンとしてどうサポートしているんですか?
荻野:かとみな(加藤)はキャプテンとしてみんなをちゃんとまとめてくれますし、公演終わりには率先して反省会を行なってくれたりして、すごく頼もしいなと思っています。なのに、どうしても支えたくなるところがあるんですよ、彼女には。ときどき抜けてるところがすごく支えたくなるんですよね(笑)。
加藤:ありがとう(笑)。
本間・山口・奈良:(笑)。
荻野:そういった一面を私たちは知っているから、どうしても支えたくなっちゃう。キャプテンというのは「いくぞ! いくぞ!」と率先して引っ張っていくイメージが強かったけど、美南はそうじゃなくて。だから、「かとみなを支えていくチームNIII」なんです。
加藤:本当は引っ張っていきたいんですけど、私にはまだそれができないんですよ。できないから、支えてもらっているという。
荻野:ううん、全然。このキャプテン像だからこそ今のNIIIができていますし、みんなも思ったことをそれぞれ言い合える環境になっていますし。現に美南がキャプテンだからこそ、NIIIの楽曲もMVも美南らしさ全開の素晴らしいものになったので、すごく素敵なキャプテンだと思っています(参照:NGT48、4thシングル『世界の人へ』より加藤美南が単独初センター務めた「心に太陽」MV公開)。
本間:確かに。
荻野:だから、私は美南が思ったことはなんでもやろうと思うんですよ。全部最後までやり通すという意思があるからこそ、それをしっかりサポートできる存在でありたいです。
本間:美南は後輩の2期研究生とかドラフト研究生のこともちゃんと見ているのが印象的で。ちゃんと先輩らしいんです。
荻野:ずっとNGT48のことを考えてくれてるよね。
加藤:そう見えて、あんまり考えてないよ?
荻野:本当に? もうちょっと休んでもいいのにって思うくらい周りのことを考えてくれているから、心配なんですよね。
加藤:ありがとう。もともと(NGT48に)入ったときから目指していたのが、たかみな(高橋みなみ)さんのリーダーシップとか、周りのたかみなさんに対する姿勢。今ももちろん憧れなんですけど、まだ自分はそこに達するまでのいろんな段階を踏めていないので、自分が率先して動くことでいろいろ失敗も起こると思うけど(笑)、周りがフォローしてくれるという環境はありがたいなと思いつつ、今はそこに甘えています。
「背中を見ている私たちも一緒に頑張ろうと思える」(山口)
ーー一方で、チームGは本間さんがキャプテンに就任しました。
本間:最初に「キャプテンをやらないか?」ってお話をいただいたときは、できれば他のメンバーにやってほしいと思っていたんです。でも、チームGは一から作る新しいチームだし、こんな経験は滅多にできることじゃないなと。だから、ゆきりん(柏木由紀)さんや北原さんに連絡して話を聞いてもらったんですけど、「そんなに気負いすぎなくてもいいから、あなたがやりたいようにやればいいと思うよ?」と言ってくれたんです。おふたりとも私がキャプテンになることを肯定してくれたことで、安心してキャプテンを引き受けようと思うことができました。
ーーなるほど。
本間:で、いざチームが始まってからは「やっぱりキャプテンって大変だな」とか「つらいな」とか思うことが何度もあったんですけど、そのたびにチームGのメンバーが支えてくれて。大変だなと思うこともこれからのチームGにつながっていくのなら全然苦労も惜しくないなと考えられるようになってからは、すごく楽しんでやれています。
ーー副キャプテンの山口さんには、そういう本間キャプテンはどう映りますか?
山口:日陽がしっかり引っ張っていってくれているので、その背中を見ている私たちも一緒に頑張ろうと思えますし、すごい大きな存在ですね。チームGはみんなが意見し合えるグループなので、日陽だけに頼りすぎないでみんなで頑張ろうと思っています。
本間:真帆ちゃんは副キャプテンとしてすごく頼りがいのあるメンバー。私よりも大人なので……。
加藤:自分が私たちよりも年上だと自覚がないんですよ(笑)。
本間:中身がすごく若々しい(笑)。大人だからこそメンバーをいろんな角度から物事を捉えられるけど、心が若いから楽屋でも一番元気!
奈良:確かに(笑)。
山口:みんなに合わせてるだけだよ?(笑)
本間:私に足りないところをたくさん持っているので、副キャプテンが真帆ちゃんで本当によかったなって思う瞬間がたくさんあります。
山口:いやいやいや(笑)。
ーーお互いを補い合いながら成長していると。良い関係性ですね。
本間・山口:イエーイ!(お互い向かい合ってハイタッチ)
他のメンバー:(笑)。
「昇格して今までにはなかった充実を感じています」(奈良)
ーーそして、奈良さんは研究生から正規メンバーに昇格。初めてチームに所属することになりました。
奈良:これまでアンダーとして公演に出演させていただく機会がたくさんあったんですけど、今は自分のチームで、自分のポジションで出演できることがすごく嬉しくて。しかも、楽しさが今までとは全然違うんです。
ーーどういうところが違うんでしょう?
奈良:特にチームGという、みんなで一から作り上げていくチームの一員になれて、しかも「逆上がり」という公演をさせていただけていることが毎日すごく楽しくて。公演が終わるたびにメンバー同士で「ここはこうしたほうがいいよ?」とか声をかけてくれたり、間違っていたら最後まで教えてくれたりと、1人ひとり助け合っているところに私自身もすごく助けられていますし、そういったところに今までにはなかった充実感を感じています。
ーーそれだけ自分のポジションがあるというのは、すごく大きなことだと。
奈良:はい、ありがたいです。今回、新衣装を作っていただいて、(衣装に)自分の名前が入っているという部分でも本当に嬉しかったですし。
本間:まさか新しい公演で新衣装を作ってもらえるとは思ってなかったよね。
山口:(先輩グループの)おさがりだと思っていたので。
本間:ありがたいよね。
奈良:はい。だから、もっと頑張ります!
ーー2チーム制になったことで、チーム同士で刺激も受けるでしょうし。
全員:そうですねー。
加藤:チームGはNIIIにはないものを確実に持っているので。
荻野:そういうところを見習っています。
「楽曲の良さがNGT48の強み」(本間)
ーーこの夏は『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』をはじめ、NGT48として外に出ていく機会が多かったですよね。
加藤:はい。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に出られたことは、自分たちでもこの夏で一番大きかったねって、いつも話していて。
荻野:みんな口を揃えて「一番楽しかった!」って言いますし。
本間:私たち自身もこの夏、最初に経験した大きなイベントだったからかな。すごく楽しかったよね。
山口:「夏だな〜」って感じがしたよね。
奈良:したね。
荻野:普段のライブではお客さんがペンライトやうちわを持っているけど、ロックファンの方々はそうじゃなくて。でも、簡単な振りを一緒に踊ってくれるんです。やっぱり一緒に踊ってもらえると、私たちも嬉しくなって「もっと! もっと!」ってテンションが上がって、ロックフェスならではだなと。それを感じることができたこの夏はすごく楽しかったです。
ーーそこから『TOKYO IDOL FESTIVAL』や『@JAM EXPO』などアイドルフェスに出演すると、雰囲気がガラリと変わるわけですよね。
本間:アイドルファンの皆さんってやっぱり目が肥えているから、すごく厳しい目で見られるなっていうのは感じました。でも、そこでも「新しくなったNGT48、頑張ってます!」っていうことを他のアイドルグループのファンの方にも見てもらえたんじゃないかなと思うので、すごく良い経験になったなと感じています。
ーーロックファンや他のアイドルのファンの前に出ていくことが増えると、改めて「NGT48の強み」についても考える機会にもなるのかなと。他のグループと何が違う、ここは負けないとか、そういうものは見つかりましたか?
加藤:これは自分たちだけにしかわからないことかもしれないですけど、例えば『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』みたいにちょっとアウェイな場所に出ていっても、そういうアウェイ感に飲み込まれずにパフォーマンスできるようになったなと。普段から劇場公演を通じてファンの方の前でパフォーマンスさせていただいて培ったものが、この夏にひとつ形になったんじゃないかなと思うんです。
荻野:確かに。それはリクアワ(『リクエストアワー セットリストベスト100 2018』)でも感じました。今年のリクアワで、NGT48はたくさん曲をランクインさせていただいて、4曲連続で出演させていただくこともあったんですね。正直「またかよ!」って声もあったと思うんです。でも、そこでネガティブに受け取るんじゃなくて、「いいじゃん、いいじゃん、見てってよ!」って前向きに考えられるようになったんです。それはすごく大きいなって。
本間:私は楽曲の良さがNGT48の強みだなと思います。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に出演させていただいたときも、良い意味で48グループっぽくない楽曲がすごく多いなと自分たちでも感じたし、そこからまた新しいアイドル像を自分たちで作り上げることができるんじゃないかなと思いますし。かと思いきや、メンバー1人ひとりを知っていくとめちゃくちゃ中身の濃い、アイドルらしい面白さもあって、一度に二度おいしいみたいな楽しみ方ができるんじゃないかなと思います。
荻野:日陽が言うように、「世界はどこまで青空なのか?」のロック的な作風を評価していただけたから、昨年末の『COUNTDOWN JAPAN』に呼んでいただけたし、そこで結果を残せたから今回も『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に呼んでいただけた。確かにアウェイな環境ではあったけど、それに負けないぐらいの勢いでパフォーマンスできましたので、そういう意味では楽曲の良さとアウェイに負けないという2つの要素が組み合わさった感じなのかな、私たちの強みって。
山口:巻き込む力があるのかな。NGT48は国内で5つめに誕生した48グループなので、他の先輩グループには技術面では追い抜けない部分もたくさんあると思いますけど、NGT48のライブを観た方からは「楽しかった」とよく言っていただいていて。メンバー1人ひとりが全力で楽しんでいるグループがNGT48なので、それが伝わってファンの方にも楽しんでいただけているのかな。だから私は楽しさがNGT48の強みだと思うし、そこはどこのグループにも負けてないんじゃないかなと思います。
「これが勝負のシングルという思いも強くて」(荻野)
ーーその楽曲の強さがより際立つのが、今回のシングル『世界の人へ』なんじゃないかと。
山口:本当にいい曲ですよね。
ーーはい。僕自身、こんなにリピートするか?ってくらい毎日聴いています。
全員:えーっ、嬉しい! ありがとうございます!
加藤:聴いていて、どういう気持ちになりますか?
ーー心が暖かくなるというか、優しい気持ちになります。
加藤:確かに!
奈良:平和な歌ですよね。
本間:周りの友達だけじゃなくて、私のおばあちゃんも「この曲すごく好き」と言ってくれて。もしかしたら、今まで以上に幅広い層に聴いていただける曲なんじゃないかなと思いました。
荻野:AKB48の先輩方もこの楽曲をすごく褒めてくださっていて。しかも、曲だけじゃなくてMVや踊りも良かったと言っていただけたので、本当に嬉しかったです。
加藤:嬉しいね。
ーー今までのシングルもそうなんですけど、NGT48の楽曲って常に上品さがあるんですよね。だから本間さんのおばあちゃんみたいに、上の世代の方も入っていきやすいのかなって。今回の「世界の人へ」は、その極め付けみたいな曲ですものね。
山口:「Maxとき315号」がたくさんの方に愛される楽曲になって、いろんな方に広まったんですけど、その曲に近いのがこの「世界の人へ」なんじゃないかな。「Maxとき315号」は恋愛ソングではあるんですけど、誰に対しても優しい歌というか。<未来はいつも思ったよりもやさしくて>っていうサビの歌詞と一緒で、今回は<みんな一緒にしあわせになろう>と歌っている曲なので、その続きみたいなところもあるのかなって。みんなが優しい気持ちになれる歌だと思うので、新しくNGT48を代表する歌になったらいいなと思います。
ーーそんな楽曲で、荻野さんは「世界はどこまで青空なのか?」に続いて二度目のセンターを務めています。
荻野:NGT48はセンターを固定しないというやり方で続けてきているので、もう一度センターに立たせていただけるとは思ってなかったので。でも、今回は4枚目というのもあるし、里英さんが卒業されてドラフト研究生や2期研究生も入ってきて初めてのシングルなので、私たち的にもこれが勝負のシングルという思いも強くて。そういった意味ではすごくプレッシャーや緊張感もあるんですけど、みんなで一緒に幸せになろうという歌なので、メンバー全員でこのシングルを成功させていきたいなと思っています。
「この思いがタイトルどおり世界の人に伝わってほしい」(奈良)
ーー皆さんは最初にこの曲を聴いたとき、どう感じましたか?
荻野:最初からめちゃくちゃ気に入ってたよね?
奈良:はい(笑)。歌詞がすごく素敵だなと思いましたし、どんな状況にいる人にとってもプラス思考になれる曲だなって。今良い状況にいる人は、もっと頑張ろうって思えるでしょうし、ちょっと落ち込んじゃったりマイナス思考の人もふとした優しさだったり今まで気づかなかったことに気づけるタイミングを見つけられる、聴いた人が優しい気持ちになれる曲だなと思うんです。MV撮影中に協力してくださった方々のことを思い出すと、歌詞に感動して涙が出てくるし、それぐらい良い曲なので、この思いがタイトルどおり世界の人に伝わってほしいなと思います。
ーー「世界の人へ」ってすごく大きなテーマですけど、今このタイミングにこう掲げる強さが素敵だなと思いまして。正直、もっと身近なところがテーマでもおかしくないじゃないですか。隣にいる人だったり、自分の半径数メートルに直接的に訴えかける曲でもいいのにって。
加藤:「新潟の人へ」とか。
他のメンバー:(笑)。
加藤:規模が大きいからこそ、幸せというひとつの観点になったときに大きすぎても全然大丈夫だよって勇気をもらえるというか。自分が大きい挑戦をしようとしたときに、ひとつ感謝の気持ちとか幸せのありがたみを持っていれば、それはどんなに大きな世界でも通用するよ、大丈夫だよって、安心を与えてくれる曲になっているのかなと自分では解釈しています。
山口:だからなのか、踊っていてもすごく楽しいんですよ。今までの曲ももちろん楽しいんですけど、それはアイドルとしてパフォーマンスさせていただいていることが楽しくて。でも、この曲は歌っていて自分が本当に楽しいんです。
荻野:わかる!
山口:誰かに見られているとか関係なく、歌っていて自分が楽しくなってしまう。そうやって自然と微笑んでしまう歌だと思うので、それが聴いている人にも伝わってほしいなと思います。
荻野:そういう意味でも感情移入しやすい曲なので、すごく思いを伝えやすいなと思います。
ーー歌詞も特定のシチュエーションにいる誰かに向けたものではないですし。
荻野:そうですね。例えば恋愛ソングだと今恋愛をしている人や失恋してしまった人がより共感しやすいと思うけど、実際に恋愛を経験したことがない人には深く理解できないかもしれない。でも、夢を持つことは誰しもが経験したことがあると思うので、そこは私たちも歌いやすいし伝えやすいし、届けやすいんです。
ーーそれこそが正しいアイドルの在り方だと思うし、この曲はすごく正しいアイドルソングなのかもしれないですね。
加藤:ある意味王道ですよね。
ーーだからこそ、「世界の人へ」ってより強い意味を持つし。で、そういう歌詞にこの無国籍感の強いサウンドがぴったり合っていて。
奈良:それがタイトルの「世界の人へ」にすごく合っていて、本当にいいなって思います。
山口:私はこの曲を聴いてすぐに思い浮かんだのが、テレビ番組とかでいろんな人と手を叩いて歌って踊っている場面。実際にMVでもロシアの現地の方と同じことができましたし。
「みんな常に夢の中にいる、だからなんでもできる」(荻野)
ーーそのMVですが、まさかのロシア・ウラジオストク撮影という。
加藤:自分たちでも「えっ!?」ってびっくりしました。
本間:今までずっと新潟だったもんね。
荻野:最近48グループ内でも海外でのMV撮影がなかったので、そういった意味でもまた新しい流れを作り出せたのかなと思います。
本間:しかも、新潟市の姉妹都市にあたるウラジオストクなので、新潟感も残しつつ、でもタイトルどおり世界に向けたMVでもあって。NGT48らしさと曲の壮大な世界観が合わさっていて、素敵な作品になったなと感じています。
ーーウラジオストクの街並みや色合いもすごくNGT48に合っていると思いました。
山口:1つひとつの風景がオシャレですよね。
加藤:街灯がオシャレだったなあ。
本間:私、夜にみはちゃん(奈良)と2人でのシーンがあったんですけど、そのとき街中にバイオリンを弾いている女性がいて。日本だと路上でギターの弾き語りとかバンドの方とかはよく見かけるんですけど、バイオリンを弾いている方を見たのは初めてだったので、そこに文化の違いを感じました。
奈良:話しかけたら快くリクエストを聞いてくださって、その曲を弾いてもらったんですよ。
山口:言葉は通じたの?
本間:英語はちょっとしか話せないって言ってたけど、「得意な曲を弾いてください」って伝えて。
奈良:日陽がカタコトで、一生懸命伝えてたらちゃんと通じて(笑)。
ーーMV自体、ストーリー性が強くて惹きつけられるものがあります。
本間:私、この終わり方に鳥肌が立ちました。由佳ちゃんが囁くように「夢は叶うわ、だって私たち、みんな夢なんだから」って……。
荻野:夢ってひとつ叶えても、また新しく見つかるじゃないですか。私もアイドルになるという夢がNGT48に入って叶って、入ってからまた新しい夢ができた。だから、私たちはまだ夢の途中なんですよ。あのセリフはそういったことを表していると思うんです。
本間:私自身、アイドル活動をしているこの時間が本当に夢のような時間だから、あのセリフを由佳ちゃんが言うように受け取ったら「ああ、そっか。私はまだ夢の中にいるんだ」っていう気持ちになったし。もしかしたらもうひとつ別の世界があって、目が覚めたらあれは夢だった……みたいな妄想も膨らみました(笑)。
荻野:監督さん(長谷井宏紀)に「このセリフ、どういうに言ったらいいですか?」と聞いたら、「自分なりに、自分で考えてみて」と言われて。
加藤:そうだったんだ。
荻野:うん。だから、私の想像ではさっき話したようなことなんじゃないかなって。みんな常に夢の中にいる、だからなんでもできる。夢の中だったら、絶対にありえないようなこともできるじゃないですか。そんな感じなのかなって捉えています。
ーーMVに登場するアリナという子は、本当に現地のNGT48ファンなんですよね。
荻野:そうなんです。ネットで見つけた、生粋のロシアのNGT48ファンなんですよ。
加藤:でもさ、もしアリナちゃんがエチオピアに住んでいたら、私たちエチオピアでMV撮影してたのかなあ?
本間:ウラジオストクが姉妹都市だからでしょ(笑)。
山口:そっちが大事だからね。なんでアリナちゃん合わせになってるの(笑)。
荻野:ロシアにまでNGT48が届いているということがすごいですよね。YouTubeでMVを観て知ってくれたみたいで。
山口:なんで観てくれたのかなあ。親戚が新潟にいるのかな?
荻野:姉妹都市だからね(笑)。
山口:昔はロシアから新潟への直行便もあったと聞いているし、たぶん家族で旅行する人もいたのかな。
荻野:NGT48に入ったばかりの頃、私とゆきりんさんと(西潟)茉莉奈ちゃんと里英さんの4人で佐渡へロケに行ったんです。そこで写真を撮ったんですけど、久しぶりに見返したら「ウラジオストクまで何キロ」っていう看板があって。私たち、その看板を指差していたんですよ。
加藤:すごい!
荻野:今思うと、3年前からこれを予言してたのかなって。自分でもびっくりしました。
「もっと私たちから全国に行って、NGT48を広めたい」(本間)
ーー荻野さんがセンターだからというわけではないですが、「世界はどこまで青空なのか?」のMVと「世界の人へ」のMVを続けて観ると……。
山口:物語の続きみたいですよね。
ーーそうなんです。「世界はどこまで青空なのか?」で自分の夢を叶えたかった主人公が、その夢を叶えたことで今度は他の子に対して「信じていれば夢は叶う」と伝える。全部地続きなんだなと思ったんです。
荻野:(「世界はどこまで青空なのか?」の一節)<しあわせになって欲しいんだ>から(「世界の人へ」の一節)<みんな一緒にしあわせになろう>に変わってますしね。
山口:次はどうなるんだろうね?
本間:<なんてしあわせなんだ!>とかね。
ーーどんどん前向きになっていくと。
荻野:その歌詞の変化から、私たちも成長できているんだなと感じることもありますし。
ーーそうやって成長を続けていくNGT48はこの新体制で今、何を成し遂げたいんでしょう?
加藤:まず、グループの認知度を上げたいです。
荻野:うん。世界に発信する前に、日本で知られていないとね。
奈良:新潟はすごく遠いと感じている人もいると思うので、もっと身近に感じてもらえる存在になりたいです。
山口:今度10月13、14日にNMB48さんの劇場で出張公演をするので、西日本の皆さんにもNGT48の楽しさや魅力を知っていただくチャンスかなと思っています。
本間:もっと私たちから全国に行って、NGT48を広める活動をしていきたいよね。で、最終的には紅白歌合戦だとか、NGT48として大きな番組に出演できるようになりたいなと思います。
(取材・文=西廣智一/撮影=三橋優美子)
■リリース情報
『世界の人へ』
10月3日(水)発売
TypeA 初回仕様(CD+DVD)
<Disc1>
M1.世界の人へ
M2.Soft serve
M3.心に太陽
M4.世界の人へ off vocal ver.
M5.Soft serve off vocal ver.
M6.心に太陽 off vocal ver.
<Disc2>
「世界の人へ」MV
「心に太陽」MV
「世界の人へ MVメイキング inロシア|ウラジオストック」
NGT48 研究生 ショートムービー「短い夏の、さよなら –泉 篇-」
<特典>
全国握手会参加券 or スペシャルプレゼント応募券
NGT48メンバー生写真ランダム1枚封入(43名×3Type 全129種)
TypeB 初回仕様(CD+DVD)
<Disc 1>
M1.世界の人へ
M2.Soft serve
M3.カーテンの柄
M4.世界の人へ off vocal ver.
M5.Soft serve off vocal ver.
M6.カーテンの柄 off vocal ver.
<Disc2>
「世界の人へ」MV
「カーテンの柄」MV
「世界の人へ MVメイキング inロシア|ウラジオストック」
NGT48 研究生 ショートムービー「短い夏の、さよなら –園 篇-」
<特典>
全国握手会参加券 or スペシャルプレゼント応募券
NGT48メンバー生写真ランダム1枚封入(43名×3Type 全129種)
TypeC 初回仕様(CD+DVD)
<Disc1>
M1.世界の人へ
M2.Soft serve
M3.泣きべそかくまで
M4.世界の人へ off vocal ver.
M5.Soft serve off vocal ver.
M6.泣きべそかくまで off vocal ver.
<Disc2>
「世界の人へ」MV
「泣きべそかくまで」MV
「世界の人へ MVメイキング inロシア|ウラジオストック」
NGT48 研究生 ショートムービー「短い夏の、さよなら –文 篇-」
宮島亜弥 卒業記念 ラストインタビュー
<特典>
全国握手会参加券 or スペシャルプレゼント応募券
NGT48メンバー生写真ランダム1枚封入(43名×3Type 全129種)
NGT48 CD盤(CDのみ)
<Disc1>
M1.世界の人へ
M2.Soft serve
M3.今日は負けでもいい
M4.世界の人へ off vocal ver.
M5.Soft serve off vocal ver.
M6.今日は負けでもいい off vocal ver.
「世界の人へ」
センター:荻野由佳
荻野由佳、小熊倫実、柏木由紀、加藤美南、菅原りこ、高倉萌香、太野彩香、中井りか、中村歩加、奈良未遥、西潟茉莉奈、西村菜那子、長谷川玲奈、本間日陽、山口真帆、山田野絵
「Soft serve」 新潟SHOWROOM選抜
センター:中井りか
荻野由佳、小熊倫実、日下部愛菜、菅原りこ、清司麗菜、中井りか、中村歩加、奈良未遥、西潟茉莉奈、西村菜那子、長谷川玲奈、本間日陽、村雲颯香、安藤千伽奈、佐藤海里、高橋七実、對馬優菜子、藤崎未夢
「心に太陽」 チームNⅢ
センター:加藤美南
荻野由佳、柏木由紀、加藤美南、佐藤杏樹、清司麗菜、高倉萌香、太野彩香、髙橋真生、西潟茉莉奈、西村菜那子、山田野絵
「カーテンの柄」 チームG
センター:本間日陽
小熊倫実、角ゆりあ、日下部愛菜、菅原りこ、中井りか、中村歩加、奈良未遥、長谷川玲奈、本間日陽、村雲颯香、山口真帆
「泣きべそかくまで」 にいがったフレンド選抜
センター:清司麗菜
角ゆりあ、佐藤杏樹、清司麗菜、高倉萌香、髙橋真生
「今日は負けでもいい」 研究生
センター:安藤千伽奈
安藤千伽奈、佐藤海里、高橋七実、對馬優菜子、藤崎未夢、大塚七海、小越春花、川越紗彩、小見山沙空、曽我部優芽、高沢朋花、寺田陽菜、富永夢有、羽切瑠菜、古澤愛、古舘葵、真下華穂、三村妃乃、諸橋姫向、山崎美里衣、渡邉歩咲
『NGT48 4thシングル「世界の人へ」発売記念 全国握手会』
10月27日(土)新潟県 朱鷺メッセ
※イベント・握手会に関する詳細は、アリオラジャパンNGT48特設ページにて
■関連リンク
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ソニーミュージック NGT48サイト
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NGT48 サイン入りチェキプレゼント
NGT48のサイン入りチェキを3名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。
応募方法
リアルサウンドの公式Twitterをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
<応募締切>
2018年10月23日(火)まで