「ファーストラヴ」芳根京子が24歳の誕生日にうれし泣き、北川景子はもらい泣き
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「ファーストラヴ」大ヒット御礼舞台挨拶の様子。左から堤幸彦、北川景子、芳根京子。
「ファーストラヴ」の大ヒット御礼舞台挨拶が本日2月28日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの北川景子、芳根京子、監督の堤幸彦が登壇した。
島本理生の同名小説を映画化した本作は、公認心理師の真壁由紀を主人公にしたサスペンス。実の父親を殺した女子大生・聖山環菜の心理へ迫っていくうちに、由紀が自身の“ある記憶”を呼び起こしていくさまを描く。北川が由紀、芳根が環菜を演じたほか、中村倫也、窪塚洋介、板尾創路、木村佳乃がキャストに名を連ねた。
2月26日より監督、キャストによる副音声のコメンタリー上映も行われている本作。堤は収録を「途中お二人(北川と芳根)はもうお客さんになりきって本気で泣きじゃくっていて。リアクションに困りました」と笑って振り返る。北川は最後の法廷、芳根は病院のシーンでそれぞれ涙をこらえることができなかったそう。芳根に至っては、号泣して鼻をかんでいる音が入ってしまったことも明かされた。
北川は「ライトにしゃべれる自信はないと伝えてたんですが、案の定、見入ってしまって……無言になっちゃう瞬間もありました」と述懐。「でも男性陣がツッコミを入れながら話を進めてくれたので、映画のシーンとは全然関係ない会話が繰り広げられるところが意外と見どころ」とおすすめする。当初は、こだわった音響効果が副音声によって削がれてしまうのでは?という懸念もあったという堤だが、「コメンタリーから入って本編を観ても、本編を観てからコメンタリー版を観ても。立体的な楽しみ方ができると思います」と続けた。
イベントでは3人が公式Twitterで募集された質問に回答。北川と芳根の演技が素晴らしかった瞬間を聞かれた堤は、由紀と環菜が面会室でガラス越しに向き合うシーンに言及する。「私はカットをたくさん撮るタイプ。でもお二人のリハーサルを見て、そんなにカット割りはいらないなと。話の重要なターニングポイントに差し掛かる場面で、監督じゃなくてお客になってしまうほどの迫力と説得力があった。お二人の女優としての表現力の高さを目の当たりにしました。よく映像を観て震えると言いますけど、本当にそうでした」と絶賛した。
本作で共演してから、プライベートでも日常的に連絡を取り合っているという北川と芳根。「愛を感じた記憶に残る北川の言葉」を聞かれた芳根は「たくさんあるんですけど、近々で言いますと」と切り出し、「本当に毎日連絡を取らせていただいていて、今、北川さんも私も連ドラを撮影中。スケジュールが大変な中で、北川さんから『きょんちゃんががんばってると思うとがんばれる』と言われて」とうれしそうに回想する。北川も「久々の連ドラはこんなに大変だったっけとか。家庭との両立に心が折れそうなときとかにちょうどよく連絡をくれる。『私もがんばってます』と言われると、『こんなかわいいきょんちゃんががんばってるんだから、私も』と思えて、すごく勇気をもらってます」と親しみを込めて語った。
舞台挨拶の最後には、本日24歳の誕生日を迎えた芳根にサプライズで花束が贈られる場面も。北川は初めて会った頃から現在までの芳根の活躍を振り返り「大変なお仕事を乗り越えられて本当に立派な女優さんになって。私はお芝居のことを逆に教えてもらってる、学ばせてもらってるなと思いました。これからも本当に楽しみ」と期待を寄せる。さらなる祝福の言葉に芳根は涙を流し、北川も思わずもらい泣き。芳根は「友達ともなかなか会えない中、今日、舞台挨拶が入ってすごくうれしくて。それだけで素敵な24歳の始まりと思ってたんですけど、まさか北川さんからうれしいお言葉をいただけるなんて……。今の誰か録音してたら私にください(笑)。本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。
「ファーストラヴ」は全国で公開中。
(c)2021「ファーストラヴ」製作委員会