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豆原一成、大平祥生……JO1、話題作にも大抜擢 演技で表現力磨きさらなる飛躍へ

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リアルサウンド

 現在公開中の映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』で、JO1の豆原一成が映画初出演を果たした。豆原は今作のショートストーリーのひとつ「本日は、お日柄もよく」で、ナインティナインの岡村隆史とW主人公を務め、岡村演じる佐久間昇の娘のストーカー・浅田弘樹役を演じる。山内大典監督は豆原の演技に対し「とても勘が良く、せりふ回しなどはかなりいい感じに仕上がった。(中略)豆原さん演じる『弘樹』がとても魅力的だったのでそのまま修正することなく本番に入らせてもらいました」と絶賛。共演の岡村も「最初は先輩として引っ張っていこうと思っていましたけど、逆に助けられました。演技も凄いなと思いましたね」とコメント。今作で見られる豆原の演技に期待大だ。また、本作には川尻蓮、川西拓実、木全翔也も出演している。

JO1豆原一成出演!オムニバス映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』予告

 豆原の演技の上手さは、先日YouTubeの再生回数が見事1000万回を突破したJO1の2ndシングル曲「OH-EH-OH」のMVでも垣間見ることができる。普段は可愛らしいニコニコ笑顔が印象的な豆原が、MVでは川尻の胸ぐらを掴み怒りを見事に表現。喧嘩のシーンでは、好戦的な表情や痛みで眉をしかめる表情などを披露しJAMの間でも「豆ちゃん演技すごい!」と話題となった。また、2020年11月5日放送の『THE突破ファイル』(日本テレビ系)の再現ドラマでは電波塔上での火災を消火するレスキュー隊員を熱演した。

 「OH-EH-OH」のMVではJO1メンバー全員が演技に挑戦しており、学生服姿で乱闘するシーンを好演している。曲が始まる前、メンバーひとりずつがアップになるシーンでは、全員が今までに見たことのないような挑発的な表情をしており、思わず息を呑む。普段の平和で明るい彼らを知っているからこそ、そのギャップにやられる。重要な役割を担当した川尻蓮と河野純喜の演技も素晴らしい。とくにこの曲でセンターを務める川尻は、一人二役で兄弟役を演じているのだが、最後の喧嘩のシーンでの兄の悲しげで切ない表情&弟の迫真の叫びは、曲の盛り上がり部分ともちょうど重なり、MVの見どころのひとつとなっている。また、河野も、子供の頃に自分のせいで怪我をしてしまった川尻“兄”に工事現場から突き落とされるなど難しい役どころを任されているが、違和感なく溶け込んでいる。

 大平祥生が『映画 えんとつ町のプペル』で声優に初挑戦したことも記憶に新しい。前回のコラム(JO1、歌唱力の高さは“ボーカル組”だけじゃない メンバーの個性豊かな歌唱特徴を解説)でも記述したが、大平は低音ボイスなのに不思議と軽やかに感じる爽やかな声が強みだ。どの曲でも大平のパートはすぐにわかる。声が特徴的だというのは、11人という大所帯のグループで印象に残るためには大きな武器となるだろうし、だからこそ声優にも抜擢されたのではないだろうかと思う。「今後は視野を広げて俳優業もやってみたい」と本人も語っていたが、“JO1のビューティ担当”として、日に日にビジュアルも美しく進化し続けている大平ならば、今後、声優だけでなく俳優としての活躍も期待できる。

 また、かねてより他のメンバーも演技の仕事に対して積極的な姿勢を見せている。例えば以前、筆者が担当した雑誌のインタビューで「10年後の目標は?」と質問したところ、鶴房汐恩は「ドラマに出たい!」と答え、金城碧海は「JO1全員が主人公の映画を作りたい」と話していた。今のJO1の勢いなら、10年後どころかすぐにでも実現しそうだ。歌やダンス、メイク、そして演技。さまざまなジャンルで表現の幅を広げ、これからも世界を目指すトップアーティストとして歩んでいくであろう11人に期待している。

■紺野真利子
エンタメ系ライター。JO1やジャニーズグループのインタビュー記事を中心に、雑誌『CHEER』『週刊TVガイド』などで執筆。
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