2022年前期朝ドラ「ちむどんどん」ヒロインは黒島結菜、沖縄の食と4兄妹の物語
映画
ニュース
「ちむどんどん」黒島結菜オフショット
2022年度前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のヒロインが、黒島結菜に決定した。
沖縄の本土復帰50年に合わせた本作。沖縄の“食”に自分らしさを見出したヒロインと、4兄妹の物語が描かれる。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の方言で“胸が高鳴る”という意味。劇中では、沖縄・やんばる地方育ちの主人公・比嘉暢子が、本土復帰とともにシェフを目指し東京へ。離れている家族と絆に支えられながら、やがて沖縄料理店を出すこととなる。
黒島が連続テレビ小説に出演するのは、「マッサン」「スカーレット」に続き3度目。「マッサン」や映画「フラガール」の羽原大介が作、沖縄出身のジョン・カビラが語りを担当する。
羽原大介 コメント
前回(マッサン)が北海道、今回が沖縄、日本最北端と最南端の朝ドラを担当させていただくことになりました。前回はウイスキー、今回は沖縄料理です。
沖縄の「復帰50年」と言われた時は身構えたけど、1972年前後の沖縄を改めて学び、取材を重ねるうちに、プレッシャーはモチベーションへと変わりました。いつの時代、どこにいても、人々がその環境で精いっぱい生きる姿は同じと思えたからです。
このドラマが放送されるころ、世の中がどうなっているか全く予想できません。けれどたとえどんな激動の時代でも、人は食べ、学び、働き、遊び、恋をして、夢を見て、挫折して、じたばたもがき、明るい明日を信じて眠ります。
毎朝ドラマを見て下さる皆さんが、「今はちょっとしんどくても、コツコツやってれば明日はきっといい日になる」、そう思ってもらえる物語を、信頼するスタッフや出演者の皆さんとともに、じたばたと紡いでいければと思っています。
ジョン・カビラ コメント
「でーじ、やっさぁ!」(WOW!)来春スタート「ちむどんどん」の「語り」をとのお申し出をいただいた瞬間の、心の声です。
来年2022年は沖縄返還50周年。その特別な年に激動の1960年代の沖縄本島北部・やんばるから始まる夢追い物語に声で寄り添えるのは大変光栄です。心からうれしく、感謝の気持ちでいっぱいです。
1972年復帰の年に東京に移住したウチナーンチュの私、実は自分の歴史とも「奇跡のシンクロ」なんです。当時は声の仕事に就くなんて想像もしておりませんでしたが、東京への夢と不安は大きなものでした。「ちむどんどん」では脚本、演出、そして演じる皆さんをアシストできるような語りをお届けすべく、精いっぱい努めさせていただきます!
小林大児(制作統括)コメント
20代のころ、NHK沖縄放送局に勤め、4年間沖縄県民でした。職場からは海が見え、沖縄そばを食べて暮らす、それが日常でした。2001年の「ちゅらさん」で初めてドラマ制作の仕事に携わり、今回は制作統括として。沖縄には不思議な「縁」を感じています。沖縄の、そして全国の皆さんに、毎朝ヒロインとその家族の姿に笑って泣いて楽しんでいただきたいです。
ヒロインを演じるのは、黒島結菜さん。透明感に、りりしさ、たくましさを併せ持ち、シリアスもコミカルも表現できるすばらしい俳優さんです。沖縄出身でもある黒島さんのほかにヒロインは考えられませんでした。
四兄妹の物語ということで、「若草物語」や「細雪」といった過去の名作にも刺激を受けてリスペクトを払いつつ、誰もがかつて、うれしいときも悲しいときも、誰かとともに食べて生きてきたということ、おいしいものを大好きな人と食べると笑顔になれるということ。そんな当たり前の、足元に秘められている豊かな泉を感じていただけるとうれしいです。
木村隆文(演出)コメント
私ごとで恐縮ですが、小学生の時、父親の転勤で那覇市に1年間住んでおりました。本土に復帰して間もないころで、まだ車は右側通行でした。言葉、食べ物、風景などすべてが珍しく、子供心にとても「ちむどんどん」したことを鮮明に覚えています。クラスにいわゆる「ヤマトンチュー」は自分ひとり。同級生たちに囲まれ質問攻めにあいました。そう、そこでは私の方が珍しい存在だったのです。それから50年弱、沖縄には何度か旅行に行きました。すっかり変わった町並みもあれば、今でも変わらず守り続ける文化もたくさんあり、食べ物もそのひとつ。このドラマには、たくさんの沖縄料理が登場します。沖縄出身の黒島結菜さんとともに、料理をはじめ沖縄の魅力をたっぷりお伝えしたいと思います。