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ジャニーズWEST 濵田崇裕からの“やさしい”贈り物 ラジオで語られたソロ曲誕生秘話

音楽

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リアルサウンド

 ジャニーズWESTの濵田崇裕が、2月28日放送のラジオ『ジャニーズWEST もぎたて関ジュース』(ラジオ関西)に電話出演した。3月17日にリリースする7thアルバム『rainboW』初回盤Bに収録されたソロ曲7作のうち、濵田が「やさしいひと」を担当することを発表。さらに「やさしいひと」が生まれたエピソードを披露した。

 メンバーが様々な組み合わせでパーソナリティを務めている『もぎたて関ジュース』。この日は、中間淳太が新型コロナウイルス感染症拡大予防のために1人で出演し、「CDデビュー7年目の、7人組の僕たちが、7枚目のアルバムってすごい縁起がいい」と、最新アルバムにかける思いを熱く語っていく。

 「今までやってきたことをまとめようやないか、ということで『rainboW』。WESTのメンバーカラーも虹色で、デビューするときもそれを掲げてやっていたので、改めて虹をテーマにやろうってことで、このタイトルにしました。これがマジの集大成」と、彼らにとって本作がどれほど特別なものかが伝わってくる熱弁ぶりだ。「8年目以降は今までやったことないことにシフトチェンジしていくんじゃないかな」という彼らの勢いを象徴しているのが、初回盤Bに収録されているソロ曲7作だ。以下、発表されたソロ曲のタイトルたちだ。

1.サラリーマンの父さん
2.「かなさんどー」
3. “Pinocchio”
4.KNOCK OUT
5.FLOWER OF ROMANCE
6.やさしいひと
7.B U S Y

 こうして眺めてみると、改めてジャニーズWESTの個性が7人7色であることを実感せずにはいられない。タイトル発表時には誰がどの曲を歌うのかという情報は伏せられており、徐々に解禁されていくお楽しみを用意してくれたジャニーズWESTだったが、7人のキャラクターを知っているファンにとっては、もはやタイトルからメンバーカラーが浮き上がってくるほど、強烈な個性を感じたのではないだろうか。

 なかでも「これは絶対に濵ちゃん」と誰もが疑わなかったのが、「やさしいひと」だった。ジャニーズWESTのなかでも、癒し系として愛されている濵田。このタイトルを見て、すぐにやさしい濵田自身を連想せずにはいられないほど、彼の温かな人柄はこの7年でしっかりとファンまで届いている。

 電話で登場した濵田は、別の仕事の合間をぬっての出演だった様子。中間が「休憩中? ごめんごめん」と恐縮すると、「全然、全然!」と穏やかに答えたところも、実に濵田らしい。そして濵田が担当するソロ曲が「やさしいひと」であると発表すると、中間の口からも「濵田やないか!」とツッコミが入り、濵田自身も「俺やないか!」とノッてみせ、笑いを誘う。

 「タイトル見て濵ちゃんだとわかった」という中間だが、実はこのタイトルは濵田が決めたものではないという。「やさしいひと」は、濵田の2年前に他界した祖母に向けた曲であり、「大事な人を思い浮かべて聴いてほしい」という願いが込められているそう。このタイトルは一緒に曲を作ってくれた人が提案してくれたものだというのだ。濵田が祖母との思い出を形にしたいと考え、「おばあちゃんの歌を作りたいんです」と相談したところからスタートした楽曲制作。「おばあちゃんに言われたことをそのままセリフとして歌詞にしたり、思い出のシーンも歌詞にして……すべてプラス思考になった歌詞にしたいなってことで。逆に楽しい思い出を歌ったけど最後完成したら泣けてしまうなって」と振り返る濵田。

 すると中間も「俺もメンバーのソロ曲で一番聴いてるかも。曲調もオシャレやんか。歌詞も何よりいいし。実体験って知って余計に好きになったわ。これマジでいいと思う、ホンマに! マジでいいのよ!」と感情が高ぶる。そんな2人のトークにじんわりとした気分になっていると、濵田が「今回、歌詞も作詞しようと試みたんですけど、ホンマに小学校2年生のときに書いた作文に似てたから、プロの人に“こういうこと言いたいんですけど、どうしたらいいんですかね”って協力してもらって(笑)」と、しっかり笑いの神も舞い降りるところも、濵田ならでは。

 「濵田」×「おばあちゃん」と聞いて、昨年12月にオンエアされた『爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ2020』(TBSテレビ系)で、名物ご長寿と対面した濵田のことを思い出した。濵田が登場すると「いい男!」「名刺を持ったようないい顔してる」と絶賛するご長寿たち。思わず恐縮する濵田に「いい顔してるんだから、もっと前に出て、でしゃばれよ。もっと!」「頑張れ!」と鼓舞されていたのが印象的だった。

 「ならば!」と、とっておきの特技・マジックを披露するも、ご長寿たちがまさかの「カードを覚えられない」というハプニングで、スタジオからは笑いが起こる。最後にはなぜか花のカチューシャまでつけられていて、ご長寿たちにすっかり気に入られた様子。こんなふうに実の祖母とも真摯に触れ合っていたのではないかと想像できる。楽しくて笑いつつも、どこかで涙が出てくるような心震える温かい気持ちが、濵田の周りにはいつも流れているようだ。

 濵田は「これは僕だけの力じゃなくて、スタッフさんの力も加わって、すごい作品になったと思ってるから。形のないやさしい贈り物っていうのを届けるために」と語っていた。そのスタッフに向けたやさしさもまた、胸をキュッとさせるものがある。会いたい人になかなか会えないこんなご時世だからこそ、やさしい濵田が作った、やさしい贈り物の「やさしいひと」を聴いて、ささくれそうな心を潤していきたい。