渡辺あや作のラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」放送、酒井若菜や新山千春が出演
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渡辺あやが脚本を手がけたラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」が3月13日にNHK-FMで放送される。
本作は原発事故を境に変わってしまった世界で生きる2人の母親と2人の子供の物語。娘のこなみとともに福島に残った妹・麻子を酒井若菜、息子の麦(ばく)とともに千葉へ避難した姉・祐実を新山千春が演じる。オーディションで選ばれた福島出身の18歳・中村天海(あまみ)がこなみ役、「ワンダーウォール 劇場版」の三村和敬が麦役で出演。音楽を岩崎太整、演出をNHK福島の小林涼太が担当する。
酒井は「どう表現すべきかわからない、けれど誰もが心に抱えたことがあったり、抱え続けていたりする感情を共有できる作品です」、新山は「被災された方々をはじめ多くの方々が心に抱える“氷”がとけていく、今回の作品がそこに寄り添い、その背中をそっと押すことができるものになればいいなと思っています」とコメント。中村は「自分なりの演技で、少しでも多くの方が福島に思いを馳せるきっかけとなる作品にできたらと思います」、三村は「ふと、自分の近しい人を思ったり、大切なものを考える時間ができたりする。そんな作品にできたらいいなと思います」と述べている。
FMシアター「はるかぜ、氷をとく」
NHK-FM 2021年3月13日(土)22:00~22:50
酒井若菜 コメント
どう表現すべきかわからない、けれど誰もが心に抱えたことがあったり、抱え続けていたりする感情を共有できる作品です。「私があの時感じていたの、これなの」「私があの時間違っちゃったの、これなの」。そんな風に、大切な人と一緒に聴いてもらえたらと思います。
新山千春 コメント
タイトルの通り、焦らずにゆっくりと、被災された方々をはじめ多くの方々が心に抱える“氷”がとけていく、今回の作品がそこに寄り添い、その背中をそっと押すことができるものになればいいなと思っています。
中村天海 コメント
今回、このようなチャレンジの場をいただけて、とても驚くとともに喜びを感じています。脚本を読めば読むほど、「こなみ」という女の子と自分との距離が近づいていったように感じました。自分なりの演技で、少しでも多くの方が福島に思いを馳せるきっかけとなる作品にできたらと思います。
三村和敬 コメント
たくさんの祈りがこもった作品です。けれどそれは押しつけるものでもなくて、聴いていただいた時にふと、自分の近しい人を思ったり、大切なものを考える時間ができたりする。そんな作品にできたらいいなと思います。