ベストセラー『カラスの教科書』著者の最新刊『鳥マニアックス』 巻末企画は松本零士インタビュー
音楽
ニュース
嫌われがちなカラスの生態をカラスくん(@karasukun)に紹介させ、ベストセラーになった『カラスの教科書』。その著者であり動物行動学者である松原始の新刊『鳥マニアックス』が11月28日に発売された。
日常生活で見られる科学的な事物・現象を、自らの研究テーマである鳥の形態や生態と関連付け、身近な科学技術を紹介する一冊になっている。
巻末企画として著者おすすめの文献・映像作品を紹介する「鳥マニア的 BOOK&FILMガイド」、そしてメカマニアとしても知られるSF漫画家・松本零士へのスペシャルインタビュー「鳥マニア的『この人に会いたい!』」が収録されている。
■「はじめに」より
鳥を「空飛ぶマシン」として見れば、時にその機能は飛行機を上回る。例えば鳥が枝に止まる瞬間を見てみよう。鳥は止まりたい枝より下まで降下し、枝の手前で急上昇に転じる。ここで体軸を立てて羽ばたきながら速度を殺すこともある。そして上昇の頂点で停止し、落下に転ずる。まさにその絶妙なタイミングで鳥は枝の真上に達しており、伸ばした脚で落下をヒョイと受け止め、枝に止まる。
こんな着陸ができる飛行機はない。
■著者プロフィール
松原始(Hajime Matsubara)
1969年奈良県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館特任助教。研究テーマはカラスの生態、行動と進化。主な著書に『カラスの教科書』(雷鳥社/講談社文庫)などがある。
■書籍情報
『鳥マニアックス 鳥と世界の意外な関係』
定価:1,600 円(税抜き)
発売:2019年11月28日
出版:株式会社カンゼン
〈目次〉
・はじめに
・PART1 鳥×テクノロジー こんなところに鳥と工学
鳥とヒコーキ、鳥と二本足、羽毛と悲劇、鳥と新幹線
・PART2 鳥×メカニズム 鳥の体と行動学
鳥とナビゲーション、鳥とセンサー、鳥とテーブルマナー
・PART3 鳥×ビヘイビア 鳥は何を考える
鏡よ鏡、鳥を捕まえる、鳥と闘争
・巻末企画Ⅰ 鳥マニア的 BOOK & FILM ガイド
・巻末企画Ⅱ 鳥マニア的「この人に会いたい!」スペシャルインタビュー 松本零士(漫画家)
・零時社訪問記
・おわりに