「ほんとうのハウンド警部」開幕!4年ぶりのタッグに小川絵梨子「生田斗真は“兄貴”」
ステージ
ニュース
後列左から手塚祐介、山崎一、峯村リエ、吉原光夫、鈴木浩介。前列左から池谷のぶえ、生田斗真、趣里。(撮影:加藤孝 / 写真提供:シス・カンパニー)
シス・カンパニー公演「ほんとうのハウンド警部」が本日3月5日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕する。
「ほんとうのハウンド警部」(原題「The Real Inspector Hound」)は、1968年にイギリス・ロンドンで初演されたトム・ストッパードの戯曲。劇中劇の構造を用い、若き舞台評論家ムーンとベテラン評論家バードブートが観劇に訪れた、とある別荘を舞台にしたミステリー劇での、現実と虚構が入り混じるストーリーが展開する。
演出を小川絵梨子が手がけ、キャストにはムーン役の生田斗真、バードブート役の吉原光夫、趣里、池谷のぶえ、鈴木浩介、峯村リエ、山崎一が名を連ねる。小川と生田は2017年にストッパードの「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」でタッグを組んで以来の顔合わせ。小川は生田のことを、「年下なのに『兄貴』という感じ」と言い、「前にどんどん進んでいく感じとか、まるで年上のように頼りになるところとか、当時と全く印象が変わっていません」と評する。また、生田は作品の魅力を「どこまでが現実で、どこからが虚構なのか……その境界線が溶け合っていく感じは、まさに演劇でなければ表現できない世界」と語り、「これまで以上にお客様との繋がりを感じながら、毎日の舞台を精一杯努めます。 是非、皆さんも楽しんでください! お待ちしています!」と来場を呼びかけた。公演は3月31日まで。
小川絵梨子 コメント
演劇のおもちゃ箱のような世界を、毎日、素敵な役者さんたちと一緒に探検していた稽古場でした。劇構造の 面白さを再認識できるような哲学的な脚本でありながら、実はシニカルで思いっきり笑えるコメディなんです。 「ストッパード? 難しそう……」とあまり構えずに、演劇ならではの面白さが詰まった不思議な世界をお楽しみください。生田斗真さんとは、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」以来4年ぶりです。前回、周りをすごく引っ張ってくださって、年下なのに「兄貴」という感じでした。前にどんどん進んでいく感じとか、まるで年上のように頼りになるところ とか、当時と全く印象が変わっていません。今回も、やはり頼りがいのある「兄貴」ですね。
生田斗真 コメント
ストッパードらしさにあふれた構造で、どこまでが現実で、どこからが虚構なのか……その境界線が溶け合っていく感じは、まさに演劇でなければ表現できない世界です。小川絵梨子さんは何事にも妥協することなく、常に前向きにトライし続ける演出家。そんな小川さんや、まさに「演劇モンスター」と言える信頼する共演者の皆さんと一緒に、戯曲を掘り下げていく稽古場での作業は、とにかく充実していました。いよいよ開幕の日を迎えます。ご来場いただく皆さんにもいろいろ とご不便な思いをさせてしまうことも多いのですが、だからこそより一層、お客様を含めた全員で一緒に舞台を作っているという実感があります。これまで以上にお客様との繋がりを感じながら、毎日の舞台を精一杯努めます。是非、皆さんも楽しんでください! お待ちしています!
シス・カンパニー公演「ほんとうのハウンド警部」
2021年3月5日(金)~31日(水)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
作:トム・ストッパード
翻訳:徐賀世子
演出:小川絵梨子
出演:生田斗真、吉原光夫、趣里、池谷のぶえ、鈴木浩介、峯村リエ、山崎一