オンライン・アートプロジェクト「AICHI⇆ONLINE」開催中! 山下敦弘監督作『ランブラーズ2』やアーティストたちのドキュメンタリー公開
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短編映画『ランブラーズ2』
新型コロナウイルス感染症拡大により、創作活動に影響を受けたアーティストや企画者などに新作の制作を依頼し、ウェブサイトを通じてオンライン配信するオンライン・アートプロジェクト「AICHI⇆ONLINE」が開催中だ。
すでに公開されているのは、映画『リンダ リンダ リンダ』や『苦役列車』、『もらとりあむ タマ子』、近年はドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』など独自の作家性を保ちながら、様々な題材で意欲的に作品を発表し続けている愛知県生まれの映画監督・山下敦弘の最新作『ランブラーズ2』。本作は、2003年に公開された山下監督の初期代表作である映画『リアリズムの宿』の主人公たちの17年後を描いた短編映画だ。
共通の友人であり俳優だった加地が亡くなり、監督の木下(山本浩司)、脚本家の坪井(長塚圭史)、俳優の船木(山本剛史)は東京から加地の地元へと向かう。お通夜に参列した3人は、知らない町で居酒屋、スナックへとはしごをするも加地の死に対してどう向き合えばいいのか分からない。翌日、加地の実家に行くことになった彼らは妹の順子から、加地宛てに届いたファンレターを渡される。それは韓国の若い女の子から届いた手紙で、亡くなる前に加地が何度も読み返していたらしい。日本でも無名俳優だった加地の死は韓国にいるファンに届くわけもなく、三人は彼女にどうやって伝えるか途方に暮れてしまう。
本作はJR武豊駅などを中心に半田・知多・武豊エリアにて撮影された。また会期中には、愛知県内の映画館あるいは文化施設にて上映会を行う。
さらに、昨年12月26日に行われれた全10組4会場のライブ映像に、出演者、関係者、観客らのインタビュー映像も加えた68分間のドキュメンタリー「LIVERARY LIVE RALLY "Extra" -YOUR CITY IS GOOD-」も公開された。名古屋市内のレコードショップ、オルタナティブスペース、ライブハウス、ナイトクラブの4会場にて、愛知県在住・出身のミュージシャンが世代を超え、ジャンルレスに集結し、それぞれの場が厳戒態勢の感染防止対策をとる中、ライブを敢行。その様子を、映像作家・大石規湖ら撮影クルーはじめ、観客らも撮影者となり、さまざまなアングルで捉えた。さらに当日参加したミュージシャンや観客、会場スタッフへのインタビュー、会場周辺の街の様子なども織り交ぜ、「音楽」「まち」「ひと」による複層的な記録となっている。
【開催情報】
オンライン・アートプロジェクト「AICHI⇆ONLINE」
各作品は、特設ウェブサイト(https://aichionline.jp/)にて公開
作品公開期間:2月1日(月)〜3月21日(日)
フォトギャラリー(2件)
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