SixTONES 髙地優吾、頼りたくなる初代リーダー バラエティ歴10年超で培った独自のポジション
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「Mr.生活感」、「メンタルサポーター髙地」ーーSixTONESの髙地優吾が3月8日に27歳の誕生日を迎える。SixTONESの最年長メンバーであり、グループの初代リーダーを務めた。CDデビューを果たした2020年は、シングル計3枚をリリースしたほか、レギュラー番組に加えて、ドラマにバラエティ、ラジオ番組への出演が相次いだ一年だった。
髙地といえば『スクール革命!』(日本テレビ系)。友人の誘いで「3年J組!新入生オーディション」に応募し、1300人の応募者の中からレギュラーの座を掴んだ。ジャニーズ入りのきっかけとなった番組で、2009年から出演中。『Myojo』の1万字インタビューによれば、一人だけジャニーズJr.という立場に戸惑っていたようだが、共演者からのアシストを受けて、いまでは“Mr.生活感”と呼ばれるなど、髙地ならではのポジションを確立した。
メンバー揃ってのバラエティ番組では自軍の応援に声を張る。2月23日放送の『オトラクション』(TBS系)でも、京本やジェシーの奮闘を前に田中樹と共にエールを送った。時には立ち上がって「いいんじゃない!」と盛り上げたほか、画面に映っていない場面でも髙地の声が聞こえてきた。
温泉好きが高じて温泉ソムリエの資格を取得したという髙地。昨年4月に配信されたYouTube動画『Smile Up ! Project 〜自宅で温泉気分♨️〜 髙地優吾』では、温泉の基礎知識に加えて、自宅でも温泉気分が楽しめる入浴方法をレクチャー。要点をまとめた手書きの自作フリップをもとに、効能や注意点などのポイントを分かりやすく紹介。落ち着いたトーン、聞き取りやすいテンポで約8分間のプレゼンをやってのけた。
ここからさらに展開をみせる。今年1月には『スッキリ』(日本テレビ系)に生出演して温泉気分を味わう方法をレクチャーしたほか、SixTONESのコンサート『on eST』のオフィシャルグッズとして入浴剤が販売され、封入のカードでも楽しみ方を紹介。また『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)にゲスト出演した際も、温泉話からトークを広げていた。
出されたお題に対して、尺を踏まえたであろう的確なコメントを挟むのが上手い。自虐的なエピソードで笑いを誘ったり、会話が流れていってしまいそうなところでも一歩踏み込んで回収する番組の流れに沿ってメリハリのある対応がお見事だ。 『スッキリ!』、『KinKi Kidsのブンブブーン』出演時も、前回のお礼を伝えたり、初めましてと深々と挨拶したり、何気ない場面から見えてくるのは折り目正しい姿。バラエティ歴10年超のキャリアは伊達じゃない。
さて、この一年、SNSでは時折「メンタルサポーター髙地」として髙地を頼る声が寄せられた。SixTONESのYouTubeチャンネルで公開中の『SixTONES – Pass the audition!?-ムチャぶりオーディション』の中で、髙地が放ったセリフに端を発したようだ。心を揺さぶられる度に叫ばれる「メンタルサポーター髙地」。SixTONESのファンに限らず使われているのも親しみやすさゆえ。頼りたくなる存在なのだ。
ジェシーと共にグループ結成を直談判したり、一時は辞めようと悩んだ京本大我に、メンバーの気持ち伝えたり。田中樹のグループのために奮闘する姿を讃え、森本慎太郎には「取返しのつかない生放送以外ではノビノビやって欲しい」と見守る。前ユニットから一緒の松村北斗とは“一生一緒”の約束をーー。SixTONESのために、という熱もあるが、冷静さも併せ持つ。スムーズにはいかなかったJr.時代に、欠かせない存在だったのではないか。「Youはいるだけでいんだよ」ジャニー喜多川氏からいわれたという言葉の意味が、理解できた気がする。初代リーダーに満場一致で選出されたのには、実はこんな背景も関係しているのではないだろうか。
髙地は会員向けの有料ブログで、必ず仕事や学業に勤しむ人に向けて労いの言葉を綴っている。そして献立提供として食べたいもののリクエストを欠かさない。なかなか思いつくことができない、痒い所に手が届くポイントをついてくるのが髙地らしい。
今日の献立からメンタルサポートまで。親しみやすさとこれまでに培ってきたバラエティ力を発揮して、SixTONESとして迎える2年目の活躍が楽しみだ。
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。