松村北斗、たゆまぬ情熱で“演技派”の座へ 朝ドラ出演も決定で今年はターニングポイントに?
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映画『ライアー×ライアー』の評判がいい。同作は、地味系女子大生の湊と両親の再婚で義理の弟となった同い年の透のラブストーリー。女癖の悪い透が原因でお互い冷たい態度を取り合っていたが、湊が高校の制服でギャルメイクをして街に出た際、偶然透に遭遇。湊は咄嗟にJKの「みな」と嘘を付くが、透は嘘を信じてみなを気に入ってしまう。その後、透からの猛アプローチに押され、湊はみなとして付き合うことになってしまい、様々な事件が巻き怒っていく。SNSには「キュンキュンした」「もう1回観たい」「本当に面白かった」など好意的な意見ばかりが上がっている。そんな同作で森七菜とW主演を果たしたのが、SixTONES・松村北斗だ。
SixTONESは結成以降、複数メンバーでの主演やグループ全体での主演はあったが、メンバー単独での映画の主演は松村が初となる。『ライアー×ライアー』以外にも多くの作品に出演してきた松村は、ジャニーズ若手演技派メンバーのトップクラスに躍り出た。そして、松村が演技派として知名度を上げてきている要因のひとつに、演技に対する情熱があると感じる。
役を自然に演じるというスキルは申し分ない。これまでも『私立バカレア高校』をはじめ、『ぴんとこな』(TBS系)、『SHARK』(日本テレビ)、『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)、『10の秘密』(カンテレ・フジテレビ系)など多くの作品に出演してきた松村。今期も『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)に出演中だ。中でも『パーフェクトワールド』の好演が評価され、松村の演技力に注目が集まった。その演技力は、同作を手掛けた河西秀幸プロデューサーが「松村さんはお芝居の勘が良く、自身に役を染み込ませて血肉として反映していくタイプの役者さん。ビジュアルも良いし声も良い」(引用:『パーフェクトワールド』で難役を好演 SixTONES・松村北斗“演技力”武器に本格ブレイクの予感|ORICON NEWS)と評価をしているほどである。
周りから認められる演技力を持つ松村だが、様々なインタビューや番組などを見ているとそれだけではないことに気がつく。演技に対して徹底的に向き合い、情熱を持って取り組む姿勢が見えてくるのである。『パーフェクトワールド』を振り返り、「『俺、もしかしたら1個クリアしたかもしれない』とか『こうしてみよう』と思いついてできるようになったこととか、そういうところをクランクアップの時に監督や河西さんからすごく的確に褒めてもらえて」(引用:若手俳優の注目株に!松村北斗「お芝居は、正解が分からなさ過ぎるから楽しい」|フジテレビュー!!)と、自ら考えて役に向き合うことを習得したことも語っていた。
また『レッドアイズ 監視捜査班』でも、自身が演じている天才ハッカーの小牧要について、「小牧は一人だけ色味やデザイン性があるんです。身なりは人を表すと思っているので、今回は衣装合わせの後に役作りをした」「小牧のキャラクター性としてある“人の心に土足で踏み込んでいく”感は、何かひとつ飛び超えて可愛さに繋がるといいなという思いでやっていた」(参考:亀梨和也「秘密の男子トークもしています(笑)」 松村北斗と『レッドアイズ』を語る)と語っている。単純に演じる、役作りをする、だけでなく役に対しての自分なりの解釈を深く入れ、咀嚼しているのだ。多くの役者がやっていることだが、本業がアイドルの松村がここまで演技に向き合うのは情熱がないとできないのではないだろうか。
『ライアー×ライアー』においても、耶雲哉治監督が「主演俳優・松村北斗が熱を持ってるっていうことは、スタッフ全員にやっぱり伝わっていて。カメラマンから『透の顔、こっちから撮ったほうがいいんじゃない?』みたいな話とかも出たし。(中略)熱がみんなの動かす力になるよね」「松村くんは、すごくディスカッションが多いなと思ったのよ。そういう意味では、一緒に作っている感じがすごくしたのね」(引用:SixTONES・松村北斗、森七菜の“演技の熱量”に恐怖!?「“俺、お芝居をやめちゃうな”と思って…」|マイナビニュース)と、松村の情熱に言及している。『ライアー×ライアー』が評価されるのは、松村の演技に対する高い熱量が作品に反映されているから、と言っても過言ではないだろう。
これまでも演技での注目を集めていた松村だが、さらに高みに上った印象だ。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)への出演も決定した2021年、松村の演技のキャリアにとってターニングポイントになる年となるかもしれない。
■公開情報
『ライアー×ライアー』
全国公開中
出演:松村北斗(SixTONES)、森七菜、小関裕太、堀田真由、七五三掛龍也(Travis Japan/ジャニーズJr.)、板橋駿谷、竹井亮介、相田翔子
原作:金田一蓮十郎『ライアー×ライアー』(講談社『KCデザート』刊)
監督:耶雲哉治
脚本:徳永友一
製作:『ライアー×ライアー』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、ROBOT
配給:アスミック・エース
(c)2021『ライアー×ライアー』製作委員会 (c)金田一蓮十郎/講談社
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