V6 坂本昌行、長野博、井ノ原快彦……それぞれの立場からグループに貢献するトニセンの姿
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昨年デビュー25周年を迎えたV6。『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(フジテレビ系)では、2020年11月1日、デビュー25周年記念日に国立代々木競技場第一体育館で行われた配信ライブ『LIVE For the 25th anniversary』までの密着が放送されている。Season3「V6 #1 Coming Century」に続き、3月5日の放送「V6 #2 20th Century」では坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の姿が映し出された。
『LIVE For the 25th anniversary』のみで披露された新曲「クリア」はKREVAが制作したことでも話題となった。井ノ原の一声で6人だけの話し合いが始まる。KREVAへの依頼は「同世代の人に書いて欲しい」とレーベルのavexと岡田准一が打ち合わせをして進んでいった。「初めて作ってくれる人と6人でそうやってやりとりしてるから、それに関しては6人だけでやった方がいい」とKREVAは6人からのワード、思いを求め初めてのことをやりたかったと制作への思いを語る。
俳優と司会業でお馴染みの井ノ原は、年齢的にグループのちょうど真ん中。年上組と年下組の架け橋となって6人をまとめた。井ノ原にはデビュー後、しばらく苦手なことがあった。ライブのMCだ。つまらないと散々言われてきた。それはジャニー喜多川からも。「嫌だったし、いろんなグループを出されて。『キンキは面白いよ』とか言って。盛り上がらない時は本当に盛り上がんないんだから。あ、面白くなかったんだなって思うもん」と井ノ原は笑い飛ばす。
井ノ原が映画『461個のおべんとう』で共演したのは、なにわ男子の道枝駿佑。2人は撮影中に一つのルールを作った。道枝は「連絡を交換させていただいた時も、タメ口でいいよって言ってくださったこともありましたし、敬語で返したらわざわざ僕の文章をタメ口に直してくださって。その後に俺怒らないから大丈夫だよって。26個下の後輩にそう言えるんやと思って。もし、後輩が僕にできて一緒に共演するってなったらそうしてあげないとだなって」とお手本の先輩になっていることを明かす。
配信ライブに向けてのレッスンに寡黙に取り組んでいたのが長野。舞台でも活躍する傍ら、調理師免許、野菜ソムリエの資格を持つ長野はいつも静かにメンバーを見守る。長野は土台にV6がある上での個人活動について、「仕事は一つひとつ意識は一緒で大切にしていきたい感覚です」と語る。「アイドルって言っていていいんですかね、今も。ちょっと分からないです」と謙遜していたが、誰もが皆アイドルと認めるだろう。
最年長の坂本はミュージカルの舞台でも高い評価を受けている。ダンスレッスンに悲鳴をあげる、坂本の膝。一昨年、膝の手術を受け、まだ完全には回復しないまま、25周年の活動に臨んでいた。リハーサルが始まったばかりの頃から、痛みのあまりレッスンを一人中断する姿もしばしば。16歳で事務所に入所した坂本は、20歳を目前に芸能活動を辞め、サラリーマンになった異色の経歴を持つ。そこから芸能界に戻るきっかけになったのは通勤中の電車内でKinKi Kidsと遭遇したことだった。「『あれ、坂本くん今何やってるんですか?』っていうので、答えられなかった。恥ずかしいのと悔しいのと情けないのがあったのかもしれない。テレビ見るとみんな出てるし、悔しい以上に戻りたいと思って」と当時の心境を語る。
Season3、V6編の折り返しとなる次回は、ライブに向けたミーティングとその中で明らかになる彼らの思い。当日までの道程と矜持が映し出される。