星野源が実験に満ちた初の“宴会”生配信、ファンと同じ時間を共有し笑顔に
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星野源(撮影:西槇太一)
星野源が3月6日に初の生配信イベント「YELLOW PASS Live Streaming “宴会”」を開催し、ライブパフォーマンスと“打ち上げ”と称したトークで多くのファンを画面越しに楽しませた。
「宴会」は年1回発行のオフィシャルイヤーブック「YELLOW MAGAZINE」購入者を対象としたWebサービス「YELLOW PASS」の登録者限定イベントで、コロナ禍の中で直接会うことができないファンとリアルタイムでコミュニケーションするために企画された。配信開始時刻を迎えると、部屋風の空間の中で配信カメラの位置を調整する星野の姿が画面に。セッティングを終えた彼は、「こんばんは、星野源でーす」とおなじみの挨拶で「宴会」の始まりを告げた。
アコースティックギターを抱えた彼が「10年前の曲です」という紹介から歌い出したのは「くだらないの中に」。柔らかなギターの調べと滋味のある星野の歌声が広がり、チャット欄は生で届けられるパフォーマンスへの絶賛のコメントでにぎわった。その後、星野は部屋を移動し、長岡亮介(G ,Cho/ ペトロールズ)、三浦淳悟(B / ペトロールズ)、mabanua(Dr,Key / Ovall)、武嶋聡(Sax, Flute, Tambourine)というこの日限りのバンドメンバーと合流。「今はライブをやったり、打ち上げもなかなかできない状態なので、今回は僕らと画面の前のあなたとでそれぞれでごはんを用意して一緒に食べてもらうという、同じ時間を共有するイベントにしたいと思って考えました」とイベントのコンセプトを説明し、「普段できないことをやって、どんどん自分の音楽の肥やしにしたいと思ってリハを重ねてきました」と試みに満ちた企画に向けて尽力してきたことを語った。
その言葉通り、彼はこれまでのライブではあまり演奏してこなかったレア曲も含め自身のキャリアを築いてきた多彩な楽曲を、レコーディング音源とは異なる“宴会”仕様で奏でていく。「ドラえもん」ではバンドメンバーと遊び心たっぷりのセッションを繰り広げたり、これからの季節にぴったりな「桜の森」では軽快でグルーヴィなアンサンブルに乗せて朗々とした歌声を響かせた。最新曲「創造」をライブ初披露する前には、複雑でトリッキーな曲の展開について星野が「大丈夫ですかね?(笑)」とバンドメンバーに確認するひと幕も。気合いを入れるようにタイトルコールをした彼は、ゆったりとしたテンポにアレンジを施したこの曲を、歌詞の言葉1つひとつに魂を込めるように歌い上げる。バンドメンバーが奏でるアウトロが止むと、「できたぞ! 素晴らしい」と笑顔を弾けさせ、チャット欄を介して視聴者からの喝采を浴びた。
ライブパートを完遂したあと、星野をはじめとするメンバーは司会の橋本直(銀シャリ)が待つ宴会部屋に移動。橋本の進行のもと、おいしい料理に舌鼓を打ちながらライブを振り返って打ち上げを堪能していた。なお「YELLOW PASS Live Streaming “宴会”」のアーカイブ映像は3月31日23:59まで視聴できる。これから「YELLOW MAGAZINE 2019-2020」を購入し、Webサービス「YELLOW PASS」に登録した場合も、 3月31日20:00まで視聴パスの購入が可能。