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「12人は永遠に=LOVE」メンバーとファンの愛に包まれた佐竹のん乃卒業コンサート

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「=LOVE 佐竹のん乃卒業コンサート ~君のいる世界~」の様子。(写真提供:代々木アニメーション学院)

=LOVEの佐竹のん乃の卒業コンサート「=LOVE 佐竹のん乃卒業コンサート ~君のいる世界~」が3月6日に埼玉・さいたま市文化センター 大ホールで開催された。

代々木アニメーション学院バックアップのもと、指原莉乃がプロデュースするアイドルグループとして2017年に誕生した=LOVE。グループからメンバーが卒業するのはこれが初めてのことで、12人でのラストステージを目に焼き付けようとコンサートには多くの観客が来場し、会場に足を運べないファンもFanStreamの有料生配信を通してその様子を見届けた。会場では観客同士のソーシャルディスタンスを保った座席配置や入場時の検温および手指の消毒など、新型コロナウイルスの感染拡大対策を徹底。ファンは声を出してコールなどができない環境ながらも、ペンライトを振るなどしてステージに向かってエールを送った。

オープニングではおなじみの「Overture」が流れたのち、白の制服衣装を着た=LOVEがファンの前に登場。ステージ上で円陣を組み、声を出して背中を叩き合った。メンバーたちは早くも感極まった表情を浮かべており、大きな瞳にいっぱいの涙を浮かべた佐竹の「最後まで楽しんでいきましょう!」という言葉とともにライブがスタート。12人は思い出のデビュー曲「=LOVE」を皮切りに「アイカツハッピーエンド」や「Want you ! Want you !」を披露し、場内の熱気を高めていく。さらに齊藤なぎさと齋藤樹愛羅がダブルセンターを務めるロックナンバー「いらない ツインテール」で観客を勢いよく煽ったかと思えば、佐々木舞香のセンター曲「しゅきぴ」でアイドルらしいキュートな姿を全開に。メンバーのパフォーマンスに合わせ、背後のスクリーンには過去の活動の映像が次々に映し出された。序盤のMCでは佐竹が「最後まであんまり泣かずに、笑顔でがんばりたいと思います!」と意気込みを述べるも、「(佐々木)舞香がリハーサルのときに本当にステージでやっているかのように本気で歌っくれていて。それに気付いてうれしかった……」と話しているうちに再び涙をあふれさせた。

続いて3rdシングル「手遅れcaution」の黒い衣装に着替えた=LOVEは、ダンストラックを挟みクールかつ大人びたな一面を見せる。「記憶のどこかで」で椅子を使ったパフォーマンスを繰り広げたほか、「手遅れcaution」「CAMEO」などのシングル曲を畳みかけてファンを魅了した。曲が終わると、佐竹はこのコンサートの衣装を自らセレクトしたことを明かし、メンバーからの「なんでこれ(『手遅れcaution』の衣装)がよかったの?」という質問に「これを着てる(野口)衣織が好きだから」と回答。最愛の“推し”である野口に決めポーズを取らせ、じっくりとその姿を堪能した。またメンバーがそれぞれ佐竹との思い出話を語る中、大場花菜は1年前に家に泊まりに行ったときに間違えて佐竹の下着を持ち帰ったことを告白し、アイドルとしてギリギリな“下着トーク”で会場を盛り上げた。

次のブロックではこの日限りの演出として、佐竹がさまざまな楽曲でパフォーマンスの中心に。先日ミュージックビデオが公開された「ようこそ!イコラブ沼」では大谷映美里に代わって「あのね、言いたいことがあるの。私ね、今夜は帰りたくない!」、「届いてLOVE YOU▽」ではなぎさに代わって「=LOVEとみんなのことが大好きだよ!」というセリフを叫ぶ。さらに「樹愛羅、助けに来たぞ」は、佐竹が樹愛羅とともに楽曲の主役を務める「のん乃、助けに来たぞ」として披露された。ライブ中盤には佐竹のリクエストを受け、ホストのような真っ白なスーツを身にまとった野口が、木下百花のNMB48時代のソロ曲「プライオリティー」をクールにカバー。ステージ端の椅子に座ってその様子を楽しむドレス姿の佐竹の手を取り、「君のことが大好きだよ」と甘いセリフを放った。自身の願望が叶い、「きゃー!」と興奮の声を上げた佐竹は、続いてこの日のために指原が詞を書き下ろした新曲「フラジャイル」を野口とデュエットする。2人の愛を描いた歌詞を歌いながら佐竹は涙を流し、野口の「わがままでごめんね」という言葉に対して「それが幸せだよ」と返答。手をつないだり、抱き合ったりしながら最初で最後の2人のユニット曲を噛み締めた。

=LOVEの約4年間の軌跡を振り返る映像を挟み、ライブはラストスパートとなる終盤のブロックへ。12人はカラフルなマフラーを巻いて歌う「僕らの制服クリスマス」や、青春ソング「『部活中に目が合うなって思ってたんだ』」「青春"サブリミナル"」を立て続けに披露。メンバーたちは佐竹との最後の思い出を作るようにステージ上でアイコンタクトやコミュニケーションを取りながら歌唱し、「探せ ダイヤモンドリリー」では佐竹に向けたメッセージを1人ひとり掲げる。そして、そのフリップを裏返してつなげると「12人は永遠に=LOVE」というメッセージが浮かび上がった。このサプライズに感激し、「すごく幸せな時間を過ごせて、アイドルになって本当によかったと思いました」としみじみと語った佐竹は「一生の宝物の曲になります」と次の曲を紹介。ペンライトを手に取り、自身がセンターを務める「推しのいる世界」を歌い始めた。曲の途中にはファンクラブを通して事前に募集した佐竹への“ガチ恋向上”の音声が響きわたり、メンバーもそれに合わせて「近くて遠い君だけど 何があっても守るから!」と愛の言葉を存分に浴びせた。

アンコールでは=LOVEオーディション時のSHOWROOMの配信映像が流れ、会場にエモーショナルな空気が広がる中、佐竹がステージに1人で登場。「人生の中でこんなにも大切で守りたい存在ができたことがすごく幸せです。卒業して違う道に進んでも今までと変わらず、私はずっとみんなの味方です。=LOVEは宇宙で一番素敵なグループだから、もっともっと大きくなると思います。そのときは=LOVEのトップオタとして全力で応援するね」とメンバーへの思いを口にし、ファンに対しては「どんなときも私にたくさんの愛を注いでくれて、大切にしてくれてありがとう。皆さんがいなかったらここまでやってこれなかったと思います。つらいときもうまくいかないときも、真っ先に思い浮かぶのは皆さんの顔でした」「私にとって皆さんは"My ideal"でした」と「=LOVE」の歌詞を引用しながら感謝の気持ちを語った。

ステージに再び12人がそろい、グループ内の絆を描いた「866」、この日2回目の「=LOVE」が披露されたあとには、メンバーが1人ひとり佐竹に青いバラを手渡し、それぞれメッセージを伝えていく。最後に11本目のバラを渡した野口は「私の幸せはメンバーがいて、ファンの方がいて、スタッフさんがいて、=LOVEみんなでいろんな経験をしたり、笑ったり泣いたりして、そのどんなときにも隣にのん乃がいたこと。のん乃が私たちに幸せをくれたんだよ。たくさんの愛をありがとう」「私たちからものん乃に何か送りたくて。11本のバラ、受け取ってください。11本のバラの合言葉は“最愛“。ブルーローズの花言葉は“夢が叶う”、“神の祝福”。のん乃ならこれからも大丈夫だし、何かあってもみんなでのん乃を守るよ」とあふれんばかりの愛をぶつけた。また観客との記念撮影ではファンが「君こそ My ideal」というメッセージカードをサプライズで掲げ、再び佐竹の胸を熱くさせた。

そして目を潤ませつつも、晴れやかな表情を浮かべた=LOVEは佐竹の新たなスタートへのエールを込め、「スタート!」をラストナンバーとして歌唱。リーダー山本杏奈から「=LOVEの歴史が始まったのは12人ということは、この先一生変わっていきません。私たちものん乃にカッコいい姿を見せていくので、これからも=LOVEの一番のファンでいてください」と声をかけられた佐竹は、「一生忘れられない1日になりました。3月6日は私にとっての記念日です。これから先どんなことがあって=LOVEのことが、皆さんのことが大好きです」と改めて愛を伝え、12人での最後のステージの幕を閉じた。

=LOVE「=LOVE 佐竹のん乃卒業コンサート ~君のいる世界~」2021年3月6日 さいたま市文化センター 大ホール セットリスト

SE. Overture
01. =LOVE
02. アイカツハッピーエンド
03. Want you ! Want you !
04. いらない ツインテール
05. しゅきぴ
06. 記憶のどこかで
07. ズルいよ ズルいね
08. 手遅れcaution
09. CAMEO
10. ようこそ!イコラブ沼
11. 届いてLOVE YOU▽
12. 樹愛羅、助けに来たぞ
13. 今、この船に乗れ!
14. プライオリティー / 野口衣織
15. フラジャイル / 佐竹のん乃、野口衣織
16. 僕らの制服クリスマス
17. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
18. 「君と私の歌」
19. 青春"サブリミナル"
20. 探せ ダイヤモンドリリー
21. 推しのいる世界
<アンコール>
22. 866
23. =LOVE
24. スタート!