「星の子」が日本映画批評家大賞の作品賞に、主演女優賞・のんからコメントも
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「星の子」ビジュアル (c)2020「星の子」製作委員会
第30回日本映画批評家大賞の受賞結果が発表され、作品賞に大森立嗣監督作「星の子」が選出された。
今村夏子の同名小説を映画化した「星の子」は、怪しい宗教を信じる両親に育てられた少女ちひろの葛藤を描く物語。芦田愛菜がちひろを演じ、永瀬正敏と原田知世がちひろの両親を演じた。
「私をくいとめて」ののんには主演女優賞、大九明子には監督賞が贈られた。のんは「演技をする事は私にとって生きる術で、これがなかったら自分は何者にもなれずにモヤモヤとした日々を送っていただろうなと確信しています。そんな私が役を演じて賞をいただけるのは、こんなに幸福な事はないっていうくらいに嬉しい。明日からも元気に演技に励めそうです」と今後に向けて意気込み、大九は「私に、映画監督という立場を与えてくれる全スタッフ・俳優、そして何より、私の映画を観てくださる全ての皆様に感謝申し上げます」と伝えている。
主演男優賞には「山中静夫氏の尊厳死」から中村梅雀と津田寛治が選ばれ、助演男優賞は「罪の声」の宇野祥平、助演女優賞は「朝が来る」の浅田美代子が受賞。新人男優賞(南俊子賞)は「his」の宮沢氷魚と「MOTHER マザー」の奥平大兼、新人女優賞(小森和子賞)は「ミッドナイトスワン」の服部樹咲、「37セカンズ」の佳山明、「瞽女 GOZE」の吉本実憂に決定した。奥平は「僕に演技のことを教えてくださった監督・キャスト・スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。他の作品でも来年、再来年とまた違う賞を受賞出来るように頑張ります」と喜びのコメントをつづった。
すべての受賞結果は以下の通り。
第30回日本映画批評家大賞受賞結果
作品賞
「星の子」
主演男優賞
中村梅雀「山中静夫氏の尊厳死」
津田寛治「山中静夫氏の尊厳死」
主演女優賞
のん「私をくいとめて」
助演男優賞
宇野祥平「罪の声」
助演女優賞
浅田美代子「朝が来る」
監督賞
大九明子「私をくいとめて」
新人監督賞
内山拓也「佐々木、イン、マイマイン」
HIKARI「37セカンズ」
佐藤快磨「泣く子はいねぇが」
新人男優賞(南俊子賞)
宮沢氷魚「his」
奥平大兼「MOTHER マザー」
新人女優賞(小森和子賞)
服部樹咲「ミッドナイトスワン」
佳山明「37セカンズ」
吉本実憂「瞽女 GOZE」
ドキュメンタリー賞
「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」
アニメーション作品賞
「劇場版 ごん - GON, THE LITTLE FOX -」
脚本賞
天野千尋「ミセス・ノイズィ」
入江悠「AI崩壊」
編集賞(浦岡敬一賞)
李英美「スパイの妻(劇場版)」
映画音楽賞
渋谷慶一郎「ミッドナイトスワン」
特別賞(松永武賞)
新文芸坐
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)
火野正平「罪の声」
国際審査委員特別賞
チェ・ブラム