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藤ヶ谷太輔が彷徨うフリーターに 『そして僕は途方に暮れる』映画化で三浦大輔と再タッグ

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リアルサウンド

 藤ヶ谷太輔主演の舞台『そして僕は途方に暮れる』が映画化されることが決定した。

 2018年にシアターコクーンで上演された、三浦大輔が作・演出を手がけ、藤ヶ谷が主演を務める同名舞台を映画化した本作は、三浦が監督、藤ヶ谷が主演として舞台と同じくタッグを組み、藤ヶ谷演じる主人公のフリーター・菅原裕一がほんの小さなことの積み重ねで自ら人間関係を断っていく逃亡劇。作品は今月よりクランクインを果たす。

 実は舞台をきっかけに、三浦監督がメガホンを取り、藤ヶ谷を主演にした映画で様々な企画がこれまでも候補に挙がっていた。しかし、最終的に舞台の映画化に至った経緯には、昨年来のコロナ禍も大きく影響。小西啓介プロデューサーは「SNSツールの普及とコロナ禍の影響で、人と人が直接会って対話する機会が極端に少なくなり、コミュニケーションの考え方自体が変わってきた。このままだと人間関係を構築することが、面倒なことになってしまう。だからこそ今この作品を映画化する意義があると監督に改めて提案した」と語っている。

 自堕落な生活を送っているフリーターの菅原裕一には、長年同棲している鈴木里美という恋人がいる。しかし、とあることをきっかけに、里美を裏切ってしまった裕一は、話し合うこともせず家を飛び出してしまう。それから、親友・今井伸二、バイト先の先輩・田村修、学生時代の後輩・加藤、姉・香、母・智子のもとを渡り歩き、ばつが悪くなるとその場を離れ、あらゆる人間関係から逃げ続けていく。しかし、偶然にも家族から逃げていった父・浩二に出会い、裕一の中で、何かが少しずつ変わり始めていく。

 主演の藤ヶ谷と三浦監督からはコメントが寄せられている。

コメント

藤ヶ谷太輔

僕自身、一度演じた作品をまたやらせていただくという機会が初めての経験なので、オファーを頂いて素直にすごく嬉しかったです。
とても信頼している三浦さんと、また作品つくりが出来ることをとても嬉しく思います。楽しみでワクワクしている反面、あのシーンはどうなるんだろう、このセリフの間合いはどうなんだろうという気になる部分も多く、早く準備をして撮影に挑みたいなという気持ちです。
舞台とは異なり順撮りではないので、壁にぶち当たるのではないかと感じていますが、監督はじめチームを信じて、「菅原裕一」という人物に集中して挑みたいと思っています。舞台で演じさせていただいた3年前と現在では全く状況が変わってしまいました。だからこそ、人と人との繋がりとは何なのか、改めて考えさせられるのではないでしょうか。何事からも逃げてばかりの裕一のことを、クズだな、よく言い訳をする男だな、と感じると思うのですが、誰にでも時には「逃げたい」という願望はあると思います。なので、自分もこんなこと思ったことあるなと共感したり、応援したい気持ちになったり、その先がどうなるのかと知りたい欲にも駆られたり……様々な感情が沸く作品だと思います。是非、公開を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

三浦大輔(脚本・監督)

舞台の公演が終わってからずっと、いつか、この作品を映像化したいという想いは持ち続けていました。こうして念願叶い、とても嬉しく思っています。そして、舞台と同じく、主人公の菅原裕一は、藤ヶ谷太輔くんが演じてくれます。藤ヶ谷くんと一緒に、また新たな『そして僕は途方に暮れる』をつくれることに、喜びしかありません。自分のオリジナルである本作が、舞台を経て、映画化されることによって、さらに多くの人に届けられることに、感謝の気持ちでいっぱいです。皆様、期待してお待ちください。

■公開情報
『そして僕は途方に暮れる』
2022年全国ロードショー
原作:シアターコクーン『そして僕は途方に暮れる』(作・演出 三浦大輔)
脚本・監督:三浦大輔
出演:藤ヶ谷太輔
製作幹事・配給:ファントム・フィルム
製作:映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
公式サイト:https://www.phantom-film.com/soshiboku/