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SixTONES、思い出詰まった『らじらー!』卒業 ラスト回でみせた理想的な旅立ち

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リアルサウンド

 SixTONESが、ラジオ『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)22時台から卒業した。卒業とは慣れ親しんだ環境から、新たな場所へと旅立つ大きな節目。寂しさを伴うものではあるけれど、やっぱり笑顔でその瞬間を迎えたいものだ。3月は卒業シーズン。多くの人がそんな節目を迎えるタイミングで、SixTONESが理想的な卒業の形を見せてくれた。

 約2年間のレギュラーラジオのラスト回に登場したのは、ジェシーと京本大我だ。「こんばんワニ!」とおなじみの挨拶でスタートすると、突然の卒業に本人たちもまだ飲み込めていないと率直な感想を語り始める。

 「今の気持ちを漢字1字で表すこと?」という話題になると、ジェシーは「土」。京本は「溢」と、それぞれ発表。ジェシーの「土」は、「土曜日」であること、そして「まだ僕たちは土の中にいるんですよ」とジェシーならではの感覚で説明が繰り広げられる。「卒業して、幹になって、花になって成長していく」という願いを込めての「土」だというのだ。

 一方、京本は「いろんな思いが溢れている」と理由を述べると、すかさずジェシーが「で、その気持ちを漢字1字に」と相変わらずのボケを炸裂させて笑いを誘う。京本は、もう1字にしているのだと切り返すと、さらに「漢字、難しかったかな?」と小気味よく畳み掛け、ジェシーも嬉しそうに「HAHAHAHA! さんずいでしょ? それはわかる(笑)」と明るく対応して、SixTONESらしいにぎやかなオープニングとなった。

 今回、ジェシーと京本以外のメンバーもボイスメッセージという形で登場。それぞれ『らじらー!サタデー』への思いが綴られた。SixTONESの中で13回という最多出演を果たした髙地優吾は「Jr.時代も含めるとラジオのお仕事ってそんなになかったけど、とても勉強させていただいたなって思います」「またTravis Japanとか他のJr.が出るときに、ゲストがあったら喜んでしっぽ振って行くので、ぜひ呼んでください」と話し、ここが彼らにとってホームのように温かい場所だったことが伺える。

 続く、松村北斗も「ドラマや映画の公開の時期に、そのタイトルギリギリの企画をよく立ててくれて、よく言えば寛大……愛情が故のですけども。ジャニーズJr.時代からデビュー1年目を、なんだか支えながら楽しい1年にさせてくれた番組だったなって思いますね。今でもそれこそ『エッオアイウ』とか『アイアー×アイアー』とかありますけど(笑)」と、少しはにかむような語り口が印象的だった。

 そして田中樹は「本当、いろんなわがままを聞いていただいたなって。僕のラップの講座みたいなのも僕が言ったことをそのまま形にしていただいて。僕としてはすごく楽しかった」「SixTONES全員しゃべるの好きなんで、定期的にファンの人とリアルタイムで繋がれるっていう場を設けていただいたことがうれしかったし、それが定期的に来ることによって、ある意味僕たちのストレス発散みたいにもなってたかも(笑)」と、のびのびと好きなことをさせてもらえたという感覚が伝わってくるコメントを寄せる。

 さらに、森本慎太郎からは「1つね、謝らなきゃいけないなーみたいのがありまして……」と懺悔まで飛び出す。「曲を本番前にリクエストして、オンエアで勝負に勝ったら流していただけるという企画の中で、負けた方は曲を言っちゃいけないんですよ。そういったところで頭を悩ませたところもあったのかなと思い、それは本当に申し訳なかったなと思っております。ちゃんとできてなかった部分があったので、また是非、胸キュン企画だったりだとか、いろんなものに呼んでいただいて。Travis Japanなり、いろんな人と戦いたいなと思っております」と、卒業後もスタジオにふわっとやってきてくれそうな勢いだ。

 また、『らじらー!サタデー』といえば、甘いセリフを言い合う「オレじゃ、ダメなのか……?」のコーナーも人気の秘密だった。普段やんちゃなSixTONESの、THEジャニーズアイドルを感じられる貴重なコーナー。彼らにとっては、日頃のトークとのスイッチの切り替えが必要だったようで、そのまま『オールナイトニッポンサタデースペシャル』の生放送へとハシゴするメンバーは、少々大変だったという裏話も語られる。

 そして、メンバーのボイスメッセージを聞く度に「はい、卒業おめでとうございます」「これからは残りのメンバーでやっていきます」というボケも挟み、ケラケラと笑うジェシーと京本。このざっくばらんに、思ったことをそのまま話していくようなリラックスした雰囲気が、この番組の最大の魅力だった。

 ちなみに、ジェシーと京本にはこの番組をきっかけに「もちズ」という愛称も生まれていた。その理由はおなかがもちもちだから。ラストの放送回では、ジェシーが定期的にジムに行ってカチカチのおなかになっていることや、京本が「生クリームをボウルごと飲む」発言をして、もちもちに磨きをかけている話で大盛り上がり。番組を卒業しても、2人のもちズっぷりを確かめ合う機会は、ぜひあってほしいと願ってやまない。

 生放送に不慣れなところから始まり、スタッフやリスナーと共に成長してきた彼らにとって、『らじらー!サタデー』は、まさにラジオの学び舎そのものだったに違いない。だからこそ、彼らは「これからいろんなお仕事を経験して、もっともっと本番も強くなって、もっともっと面白くなって、SixTONESの成長した部分も見せられるような今後にしていきたいなと思っております」と意気込む。

 そしてSixTONESなら、きっと有言実行を果たしてくれるに違いない。そんな男気をにじませるほど、今の彼らは頼もしい。『らじらー!サタデー』という学び舎を後輩たちの成長の場に、そして時折その様子を見に来る優しい先輩としてその関係性は続いていくのではないだろうか。最後の最後まで「ズドン!」(ジェシー)、「さようなランドセル!」(京本)と、笑顔に包まれた卒業回を胸に、私たちもSixTONESと一緒に新しい何かを始める春にしようではないか。