寺十吾が演劇集団 円でマクドナー作「ピローマン」を演出、「俳優たちの戦いを見届ける」
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演劇集団 円「ピローマン The PillowMan」チラシ表
演劇集団 円「ピローマン The PillowMan」が5月2日から9日まで東京・俳優座劇場で上演される。
マーティン・マクドナー作の「ピローマン」は、2003年に初演された作品で、ローレン ス・オリヴィエ賞新作演劇作品賞のほかトニー賞では演劇作品賞にノミネートされた。今回は小川絵梨子の翻訳を用い、tsumazuki no ishiの寺十吾が演出を担う。
円では2004年に「ビューティ・クイーン・オブ・リーナン」を日本初演して以来、「コネマラの骸骨」「ロンサム・ウエスト」と、マクドナーの“リーナン三部作”を上演してきた。「ピローマン」では、児童連続殺害事件の重要参考人として拘留される童話作家・カトゥリアンとその兄・ミハイルの秘密が、猟奇的な童話をきっかけにひも解かれていくさまがつづられる。かつて、俳優としてカトゥリアン役を演じたことのある寺十が、人間の内面に迫る本作をどう構築するのか注目だ。
出演者には石住昭彦、渡辺穣、瑞木健太郎、玉置祐也、原田翔平、井上百合子、古賀ありさが名を連ねた。チケットは4月1日に前売開始。
寺十吾コメント
人間の想像が現実を変革しやがてまた現実が人間の想像を凌駕する。
この歴史の繰り返しの中、世界や心が捩じ切れるほどの絶望感を前にした「子供」のみが見つけられるささやかな「優しさ」がピローマンです。
登場人物達の想像は果たして現実の人間の尊厳を守るすべになり得るのかどうかは、もちろん円の俳優さん達の戦い方次第です。私はその戦いを見届けます。
演劇集団 円「ピローマン The PillowMan」
2021年5月2日(日)~9日(日)
東京都 俳優座劇場
作:マーティン・マクドナー
翻訳:小川絵梨子
演出:寺十吾
出演:石住昭彦、渡辺穣、瑞木健太郎、玉置祐也、原田翔平、井上百合子、古賀ありさ