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『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』 “眠り”の世界へいざなうコンサートの魅力とは

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『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』

1966年ドイツ・ハーメルン生まれの作曲家マックス・リヒターをご存知だろうか。クラシック音楽とエレクトロニック・ミュージックを融合させた音楽、いわゆる「ポスト・クラシカル」の旗手と呼ばれる人物だ。

その彼のライフワークと言える「眠り」をテーマにした音楽と、その効果を実証するかのような“真夜中のコンサート”の模様を描いたドキュメンタリー映画が公開される(3月26日よりロードショー)。音楽、特にクラシックは“かしこまって静かに聴く”といったイメージの対極にある「眠り」のためのコンサートでは、会場である野外パークに集まった人々が、用意された簡易ベットの上で、深夜から朝までの時間を思い思いに過ごすのだ。

生演奏が延々と続く中で人は一体何を感じ何を思うのか。ロサンゼルスの野外グランド・パークやシドニーのオペラ・ハウス、さらにはアントワープの聖母大聖堂など、さまざまな会場において行われる“眠り”と“目覚め”が、マックス・リヒターの人生を重ねながら描かれる本作は、まさに心地よい「眠り」を求める現代人に向けた「マックス・リヒターからの招待状」に違いない。

(C)2018 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin All Rights Reserved
(C)2018 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin All Rights Reserved

『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』
監督:ナタリー・ジョンズ
製作:ステファン・デメトリウ、ジュリー・ヤコベク、ウアリド・ムアネス、ユリア・マール
撮影:エリーシャ・クリスチャン
出演:マックス・リヒター、ユリア・マール、(ソプラノ)グレース・デイヴィッドソン、(チェロ)エミリー・ブラウサ、クラリス・ジェンセン、(ヴィオラ)イザベル・ヘイゲン、(ヴァイオリン)ベン・ラッセル、アンドリュー・トール

2019年/イギリス/英語/99分/シネスコサイズ/原題:Max Richter’s Sleep/映倫:G
配給:アット エンタテインメント

●映画公式サイト:https://max-sleep.com

●アルバム情報:https://www.universal-music.co.jp/max-richter/

●MAX RICHTER マックス・リヒター/作曲家・ミュージシャン

1966年3月22日ドイツ・ハーメルンに生まれ、イングランド・ベッドフォードで育つ。
エディンバラ大学と英国王立音楽院でピアノと作曲を学んだ後、フィレンツェでルチアーノ・ベリオに作曲を師事。2002年、オーケストラとエレクトロニクスのための『メモリーハウス』でソロ・アルバム・デビューを果たす。
その後、イラク侵攻に反対する目的で作曲された『ブルー・ノートブック』(2004)、村上春樹の小説にインスパイアされた『ソングズ・フロム・ビフォー』(2006)、携帯電話の着信音を変奏曲形式で作曲した『24 Postcards in Full Colour』(2008)、ロンドン地下鉄テロ犠牲者を追悼した『インフラ』(2010)、ヴィヴァルディ《四季》全曲をリコンポーズ(再作曲)した『25%のヴィヴァルディ』(2012、英米独iTunesクラシックチャート第1位)、睡眠中のリスニングを前提とした8時間の大作『スリープ』(2015)、作家ヴァージニア・ウルフの小説と生涯を音楽化した『3つの世界:ウルフ・ワークス(ヴァージニア・ウルフ作品集)より』(2017)と、新作を発表するたびに斬新な作曲アプローチに挑み、クラシックとエレクトロニカを融合したポスト・クラシカルのカリスマ作曲家として絶大な人気を集める。
映画/テレビのサウンドトラックも数多く手がけ、『戦場でワルツを』(2008、ヨーロッパ映画賞作曲賞)『さよなら、アドルフ』(2014、バイエルン映画賞作曲賞およびストックホルム映画祭作曲賞)『LEFTOVERS/残された世界』(2014-17、HMMAテレビテーマ作曲賞)『女神の見えざる手』(2016)『TABOO タブー』(2017)『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』(2018、HMMA劇映画作曲賞)などで高い評価を得ている。映画『メッセージ』(2016)に使用された《オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト》(『ブルー・ノートブック』収録曲)は公開時、日本でもiTunesクラシックチャート第1位を獲得した。
初来日は2004年。2019年3月には「すみだ平和祈念音楽祭」出演のため、15年ぶりの来日。

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