『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』にコトリンゴ、真鍋大度らが賛辞
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映画『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』に寄せた著名人コメント、本編映像が到着した。
3月26日から公開される同作は、『アド・アストラ』『メッセージ』などで知られる作曲家マックス・リヒターが「眠り」をテーマに企画した8時間超のコンサート『SLEEP』の模様とその裏側を、リヒターの素顔と共に追いかけたドキュメンタリー。
コメントを寄せたのは、コトリンゴ、真鍋大度、前田エマ、水野蒼生、鈴木惣一朗、寒川裕人、山崎まどか、山崎晴太郎、宇野維正、西野精治、佐藤博康、村尾泰郎、前島秀国。
芸術と科学の共通点について言及することから始まる本編映像には、リヒターが「フィボナッチ数列」について「ドビュッシーやバルトークはこの数列を用いて曲の盛り上がりを表現した」と語る様子や、作曲活動に勤しむ姿、「作曲中はうまくいくか不安で、落ちていくような感覚だった」と当時を思い起こし「これほど長い曲は頭の中にとどめておけない、思いついた瞬間に書く。従来の作曲法には反したやり方だ」「自分が熟知している領域の中なら、マックス・リヒターらしい曲がすぐ作れる。でも【スリープ】はそういう光から出て、暗闇を探りながら作った」と語る場面などが映し出されている。
さらに3月19日の「世界睡眠デー」を記念して、同日3月19日には特別なスピーカーシステムを備えたヒューマントラストシネマ渋谷のスクリーン「オデッサ」による特別先行上映会を開催、また本日3月12日から「BRAIN SLEEP PILLOW」のプレゼントキャンペーンが実施されている。
コトリンゴのコメント
美しい映像と共に、「SLEEP」をちょっと体験できた気持ちになり、不思議で穏やかな夢を見ているようだった。
とても贅沢な音楽会、そして睡眠のかたち。
会場で「SLEEP」と共に眠ると、私はどんな感情と一緒に目覚めるのだろう。
自分のベッド持参で参加してみたい!真鍋大度のコメント
権威や政治に負けず自分の信念を貫き通す姿を通じて、作り手として何を大事にすべきか、そして人生において何に重きを置くかを強く問いかけてくる。
表現活動に関わる全ての人に観てもらいたい。前田エマのコメント
「睡眠を共有する」
そんな夢のような話が、ここには本当にありました。
そしてそれは、芸術家として共に生き抜くパートナーの記録だったのです。水野蒼生のコメント
こんなに心地の良い「超低音」を体験したのは初めての経験。
映画はもちろんのこと、あの「SLEEP」の音楽を映画館で堪能できること本当に贅沢な体験!鈴木惣一朗のコメント
ぼくも震災の年、ボルダリングジムで眠りにまつわるコンサートをやったことがあって、マックス・リヒターの「SLEEP」の試みのことは気にしておりました。
アルバムを拝聴させていただき、本当に素晴らしかった。
今回の映画体験でも、充分に、その音楽的意図は伝わってきました。刺激になりました。寒川裕人のコメント
はじめは先鋭的なコンサートのドキュメンタリーとして見ていましたが、すぐになにかが違うと気づきました。
この映像、そして『Sleep』自体が、「夫婦ふたりの人生の作品」なのだと。
そう見え始めた瞬間、深く心を打たれました。
リヒターが作る曲が優しいのは、それゆえなのだと。
複雑な現代に必要な癒しだと思います。山崎まどかのコメント
内省的になって、どんどん感覚が研ぎ澄まされていく。
他の音楽ドキュメンタリーでは決してできないような体験だった。
映画が終わった後は、まるでぐっすり寝たかのように、心から余計なものが取り払われて、本当に清々しかった。
ありがとう、マックス・リヒター。山崎晴太郎のコメント
まどろみの中に心は何を感じ、身体は何を想うか。
この音の粒の前に全ては露わになる。
音は、我々の身体に委ねられ、肉体を通じて心の奥底へと染み込んでいく。
マックスの音楽を聴きながら、自分自身の人生を聴いているのだ。
誘われる世界は、こんなにも儚く優しさに溢れている。
私たちは皆、固有の一人であり、私たちは皆、固有に美しい。宇野維正のコメント
音を研ぎ澄ませていった先の必然としての、聴取環境そのものを創出するという試み。
それが堅苦しいものではなくどこか微笑ましいところに、マックス・リヒターという音楽家の本質がある。西野精治のコメント
140億の大脳の神経細胞が同期してハーモニーを奏でる、それが深い心地よい睡眠だ。
私は、マックス・リヒターの音楽と映像が自分の神経細胞と同期することを体験した。
目覚めも爽快だ。ぜひこの体験を分かち合いたい。佐藤博康(イースタンサウンドファクトリー)のコメント
音のすごさに驚かされました。感動しました!!
様々な低周波をコントロールしてエネルギー感を操っているようです。
時間軸共に低周波のうねる場所が異なり、心地が良い低周波の海にいるようでした。
ピアノの音色も素晴らしかったです。
ピアノがピアノに、バイオリンがバイオリンに聴こえてました。村尾泰郎のコメント
この映画を観た後は、眠ること、そして、音楽に耳を傾けることが、いかに豊かな体験なのかを実感できるはず。
そして、「スリープ」を疑似体験するには、暗闇の中、見知らぬ人々と同じ時間を共有する映画館ほど、うってつけの場所はないだろう。前島秀国(マックス・リヒター・プロジェクト)のコメント
僕が2017年の「スリープ」アムステルダム公演で体験した低周波の重低音が見事に再現されていました。
マックス・リヒターが望んだ通りのサウンドが映画館で聴けて感無量です。