V6解散発表 これまでとは違った視点で見えた25周年ライブ密着
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3月12日の夕方に飛び込んできた「V6解散」のニュース。オフィシャルサイト「Johnny’s net」で発表された6人連名のメッセージには、「僕たちは、2019年の春頃から、自分たちの人生について深く話し合うようになりました。何度も6人だけで話し合いを重ね、それぞれが一人の男として、大きな決断をすることとなりました」と綴られている。
その日の深夜に放送されたのが、『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(フジテレビ系)Season3「V6 #3 Right Now」。2020年11月1日、デビュー25周年記念日に国立代々木競技場第一体育館で行われた配信ライブ『LIVE For the 25th anniversary』までの密着としての第3夜だが、これまでの2回分とはどこか違った視点で見えてしまう。メンバーの一言一言もそう。その時点でメンバーは、グループの解散を覚悟していたからだ。
映像は打ち合わせ中にスタッフが「こうやって遊ぶようなグループだから」と呆れるところからスタートする。放送の全編で印象的に映っていたのは、岡田准一が自身のカメラでメンバーを撮影する様子。「俺にしか撮れないのを撮ってみようかな。許されるのも自分ぐらいなので」と話す岡田の写真は、25年の月日を一緒に過ごしてきたメンバーだからこその距離、自然さが溢れた温かみのある一枚に。ビジュアルブックの打ち合わせでは、収録する写真について、岡田が撮っていたメンバーのオフショットも使用するのはどうかという提案が出た。森田剛は「ほかの人ではありえない距離にいるじゃん、メンバーだから。その写真はやっぱり特別だと思うの」と話す。
配信ライブの終盤にファンクラブ会員に向けて披露した新曲「クリア」は、メンバーが同世代であるKREVAに制作を依頼した楽曲。メンバーから募ったワードから歌詞も構成されており、井ノ原快彦は歌詞資料を指差しながら、「めっちゃ好きだったんだ。もろ、今のって感じだと思うよ、V6の」と笑顔を見せる。それは〈開き直ったりしない/開くのは可能性への扉/姿変えてもなくらないよ 誇りは/この先の未来が見たい/わかりはじめた/まだ誰も知らない自分も出せるから〉というリリックだ。
7月半ば、三宅健はブログに「常に自分に問うてます」と記した。この真意に三宅は、「今の時代はいくつになっても何かを始めるには遅くないと言われる時代ではあるけれど、やっぱり30代、40代って男の人にとっては分岐点だと思うから、何か次のステージに自分が進みたいと思ったら40代がラストチャンスというような感覚はみんなあると思うけど。この先どうするのか。誰のために生きるのか。人のため? 自分のため? とか。ずっと考えてるし、30くらいから。それは別に6人のこととは別で、自分の人生をどうするかってことをみんな考えてるんじゃないかな」と答えていた。
次週はSeason3のラスト放送回。25周年ライブに向けて走り続けた6人。「WALK」の〈笑い飛ばせるさ!/何がおこっても僕ら/背中合わせで 信じたように歩めばいい〉という歌詞が代々木体育館に響く。