Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 吉柳咲良「生きていく上でも財産に」 『青のSP』『ここは今から倫理です。』で得た気付き

吉柳咲良「生きていく上でも財産に」 『青のSP』『ここは今から倫理です。』で得た気付き

映画

ニュース

リアルサウンド

 『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』(カンテレ・フジテレビ系)、『ここは今から倫理です。』(NHK総合)と2作品の“学園モノ”ドラマに生徒役として、印象的な輝きを放った若手俳優・吉柳咲良。2作品が連続ドラマ初出演でありながら、藤原竜也、真木よう子、山田裕貴ら教師役の俳優たち相手に、負けず劣らずの芝居を見せた。

 事務所の先輩でもある高畑充希も演じた、ミュージカル『ピーターパン』の主演を2017年から今日まで務めるほか、映画『天気の子』のヒロイン・天野陽菜(森七菜)の弟・天野凪の声を演じるなど、多彩な活躍を続けている。初の連続ドラマの現場で学んだこと、俳優としての今後の目標までその素顔に迫った。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

『青のSP』『ここは今から倫理です。』で連ドラ初出演! 吉柳咲良独占インタビュー

2作品の“学園モノ”で得た刺激

ーー現在放送中の2作品(『青のSP』『ここは今から倫理です。』)を観ていると、2019年に公開された映画『初恋ロスタイム』の頃から雰囲気がガラッと変わったように感じます。

吉柳咲良(以下、吉柳):ありがとうございます。ドラマの撮影に入る前がちょうどコロナ禍の自粛期間でした。なにもない毎日にすごく不安を感じていた自分がいたんです。「何かしなきゃいけない」と思って、マネージャーさんと相談しながら、自分磨きを始めました。この状況が収まっていつお仕事が再開してもいいように、ポテンシャルを上げておくことが大切だと思ったんです。自粛期間中は、早く起きて早く寝ることを改めて心がけて、食事にも気をつけるなど、生活習慣を見直すところからはじめました。この期間に自分自身と向き合うことができたからか、自粛明けの『青のSP』のオーディションには、すごく自信を持って臨めたんです。

ーー2作品のドラマにもその変化がはっきりと刻まれていると思います。

吉柳:うれしいです。自粛期間中は、事務所の先輩方が出演されている作品を観て、映像のお芝居を学んでいました。

ーー映画とドラマでは現場のテンポ感なども異なります。初の連ドラの現場はいかがでしたか?

吉柳:2作品とも“学園モノ”だったので、同世代の役者さんがすごく多くて、楽しかったですし、毎日刺激をもらっていました。どちらの作品もクラス全員の仲が良くて本当に“学校”みたいでした。出演者が多いこと、事務所の大先輩との共演、撮影スケジュールが細かく決まっている点など、緊張の日々でもあったのですが、学ぶことも新しい発見もすごく多かったです。

ーー吉柳さんは舞台経験が豊富ですが、客席にいるお客さんに向けての芝居とカメラの前で行う映像の芝居、その違いはどう感じましたか?

吉柳:舞台は目の前にいるお客様からの熱量を感じながら、最初から最後までお芝居を止めることができないので、その点は全然違うなと演じるたびに思いました。ただ、お客様にしても、カメラにしても、自分をどう見せるかという点では同じで。見ている人に、分かりやすく伝えるには、自分がどう動けばよいのかずっと考えてきたので、その点は、舞台での経験が活きているなと感じることがあります。

ーー舞台は順番が基本的に変化しないですが、映像作品は物語の順番通りに撮影が行うことができないことがほとんどかと思います。シーンによって気持ちの逆算をしなくてはいけないケースもあったかと思います。

吉柳:そうなんです。『ここは今から倫理です。』の現場では特に多かったですね。第5回は、先にクライマックスとなる保健室のシーンを撮っていたんです。

ーー吉柳さん演じる自傷行為をやめられない由梨を、保健室登校の都幾川(板垣李光人)が抱きしめるシーンですね。

吉柳:はい。自分の身体を傷つけてしまった由梨を、都幾川くんが包み込んでくれる。そこで由梨も自分自身を大事にしようと思えるようになります。その気持ちを知った上で、教室で自傷行為をするシーンを撮影したので、気持ちを組み立てるのが非常に難しかったです。ただ、先に保健室のシーンを乗り越えたことで、都幾川くんと由梨の2人が打ち解けるまでの距離感をいい形で作ることができたと思います。

ーー『ここは今から倫理です。』最終回では“アベンジャーズ”のように、生徒たち全員が主役となる話のようですね。

吉柳:アベンジャーズ(笑)。第2回でもあった「対話」のシーンが最終回の第8回でも描かれます。第2回とは空気感やみんなの表情もまったく違いました。高柳先生(山田裕貴)の倫理の授業を1年間受けて、どう成長してどんなふうに変化したのか、その姿が刻みこまれていると思います。それぞれが抱えた問題、心の闇を乗り越えたからこそ、成立した第8回なんじゃないかなって。ちょうどこの日がクランクアップだったので、全員の気持ちがすごく乗ったお芝居になっていると思います。まさに「対話」になったシーンで、終わった後にやり切ったと言える時間でした。

観ている方々を魅了できるお芝居を

ーーコロナ禍が現在も続く今、『ここは今から倫理です。』に救われた視聴者も多いように思います。

吉柳:この作品に出演させていただくまで、「倫理」については深く知りませんでした。でも、触れてみると、「自分が考えていたことってこういうことだったんだ」「言葉にできなかった悩みはこれだったんだ」と、自分が求める意見の先を教えてくれるものなんだなって。放送中はTwitterで作品の感想を調べながら観ていたのですが、視聴者の皆さんの意見を見ると、演じていたときとはまた違った発見もありました。正解/不正解だけではない、いろんな答えがあることを改めて教えてもらった気がします。本作を通して、倫理に触れることができたのは、これからを生きていく上でも財産になりました。

ーー『青のSP』『ここは今から倫理です。』とどちらも“どう生きるか”という教えを授けてくれる作品だと感じます。奇しくも、山田裕貴さん、池田優斗さんと同じ出演者もいて。

吉柳:『青のSP』の撮影が終わってから『ここは今から倫理です。』に入ったので、山田さんと池田くんとご一緒できるのは心強かったです。山田さんとは『青のSP』ではほとんど一緒のシーンがなかったのですが、現場に入ったときに、「『青のSP』で一緒だったよね」とすぐに声をかけてくださって。『ここは今から倫理です。』の現場では、山田さんが率先して明るい空気を作ってくださって。現場にいてくださるだけで安心感があって、山田さんが高柳先生だったからこそ、みんなでぶつかっていけたなと思います。倫理のLINEグループがあったんですが、クリスマスのときは山田さんが生徒役みんなに向けてメッセージを送ってくださったり、アドバイスしてくださって。由梨ちゃんが倫理の授業で変化したように、私自身も山田さんにたくさん救っていただきました。池田くんは年齢がひとつ下なんですが、お芝居に対する向き合い方など、本当にリスペクトしている役者さんです。『青のSP』と『ここは今から倫理です。』ではまったく別人に見えますよね。『青のSP』の現場でも率先して現場の空気を作っていて、すごいなと思っていたらまさかの次の現場でも一緒で(笑)。山田さん、池田くんと続けて同じ作品に出演できたことも大きかったです。

ーー続けて“学園モノ”の出演となりましたが、今後演じてみたい役柄などはありますか?

吉柳:私自身、考えることが好きなので、今回いろんな気付きを与えてくれた2つの役に出会えて、本当に良かったなと思います。ただ、ちょっと心に闇を抱えている役柄が続いたので、明るい役柄もやってみたいですね(笑)。辛いことがあっても、その作品を観ているときは嫌なことを忘れて、笑ってもらえるような作品に出演すること。大きな目標としては、石原さとみさんのように、観ている方々を魅了できるお芝居をすること。一歩ずつ俳優として成長していくことができればと思います。

吉柳咲良が語る、癒やしを与えてくれるアプリゲーム 

■放送情報
よるドラ『ここは今から倫理です。』
NHK総合にて、毎週土曜23:30~放送【全8回】
出演:山田裕貴、茅島みずき、池田優斗、渡邉蒼、池田朱那、川野快晴、浦上晟周、吉柳咲良、板垣李光人、犬飼直紀、杉田雷麟、中田青渚、田村健太郎、梅舟惟永、異儀田夏葉、藤松祥子、川島潤哉、三上市朗、陽月華、山科圭太、木村花代、古屋隆太、成河
脚本:高羽彩
原作:雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』
制作統括:尾崎裕和、管原浩
音楽:梅林太郎
演出:渡辺哲也、小野見知、大野陽平
写真提供=NHK

『ここはぺこぱと倫理です。』スペシャル
NHK総合にて、3月20日(金)23:30〜23:59放送
出演:ぺこぱ、山田裕貴、茅島みずき、池田優斗、渡邉蒼、池田朱那、吉柳咲良、板垣李光人 

『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜21:00〜放送
出演:藤原竜也、真木よう子、山田裕貴、泉澤祐希、たくませいこ、渋谷謙人、智順、兒玉宣勝、金沢雅美、音尾琢真、石井正則、須賀健太、遠藤雄弥、明日海りお、峯村リエ、升毅、山口紗弥加、高橋克実ほか
脚本:大石哲也、山岡潤平、小島聡一郎
音楽:菅野祐悟
プロデューサー:河西秀幸、国本雅広、高橋史典
演出:国本雅広、白川士、高橋貴司
制作:カンテレ、ケイファクトリー
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/schoolpolice/
公式Twitter:https://twitter.com/bluesp_tue21
公式Instagram:https://www.instagram.com/bluesp.tue21/

▼吉柳咲良 チェキプレゼント▼

吉柳咲良さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRTしていただいた方の中からプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式Twitterアカウント、もしくは公式InstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
3月27日(土)