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白石和彌が別府を舞台に短編制作、プロジェクト「〇〇湯」で「楽しい映画を作りたい」

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Beppu短編映画プロジェクト「〇〇湯(仮題)」制作発表会見の様子。左から長野恭紘、岡村照、白石和彌。

Beppu短編映画プロジェクト「〇〇湯(仮題)」が始動。昨日3月15日に制作発表会見が大分・別府ブルーバード劇場で行われ、白石和彌、別府市長の長野恭紘、同館館長の岡村照が出席した。

別府を舞台とした短編上映を制作し、別府ブルーバード劇場の幕間で上映することを目指すこのプロジェクト。白石を含む複数の映画監督がリレー形式で15分前後の短編を制作し、12月開催のBeppuブルーバード映画祭でお披露目される予定だ。制作上の“掟”として、別府の温泉を舞台とする15分前後の短編であることのほか、「3泊前後で撮ること」「別府市民と協力しあって撮ること」「共同温泉シーンを最低でも1回入れること」が定められている。

白石は今回のオファーについて「ブルーバード劇場ゆかりの映画監督ってたくさんいると思うんですけど、一番手としてお声掛けいただいて本当に光栄です。二つ返事でやりますとお答えしました」とコメント。続けて長野に「別府には本当にいいスタッフさんがたくさんいますね」と語りかけ、「ロケハンと称してスタッフさんといろいろ見て回ったんですけど、3分に1回ぐらい移住を勧めてくる(笑)。いろんな角度で別府の魅力を伝えられるような作品を作りたいと思います」と意気込みを述べる。

4月に卒寿を迎える岡村。白石の参加を「本当にいい作品が多いですし、ノリにノっている監督さん。今回参加してくださることをうれしく思っています」と喜ぶ。長野は「ぜいたくな名だたる監督たちが15分の短編を作ってくださる。すごいなと思いました」と話す。また、新型コロナウイルス流行により観光客が減少してしまった別府の現状を語り、「白石監督ともお話していたんですが、『逆にいったん立ち止まって、本当の別府の魅力はなんなのか』と。15分の中に別府を凝縮するのは大変かもしれませんが、本質的な魅力をどう表現してくださるのか楽しみにしています」と期待を込めた。

短編であることから、「要素をたくさん入れすぎると観るのが大変になってしまうので、本当に伝えたいことを1つか2つ表現したいと思っていて、それを模索しています」と語る白石。質疑応答で「具体的にどういう話にするのか?」と問われると「どうせなら楽しい映画を作りたいです。これから脚本を精査して、今年の夏あたりに撮影ができたら」と答える。トップバッターということでプレッシャーを感じていたというが、「逆に一番手ってネタ的には何をやっても大丈夫だと思っているので、楽と言えば楽ですね。インスピレーションが出すぎているので、どれをやろうかなと思っています」と話した。

第2弾以降の監督は後日発表。なお、Beppu短編映画プロジェクト「〇〇湯(仮題)」の売り上げの一部は、市内にある共同温泉の改修支援に充てられる。

※記事初出時、人名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします