日本の現代アート情報を発信するサイト「Art Platform Japan」ベータ版公開
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日本の現代アートに関する基盤情報を国内外に発信するウェブサイト「Art Platform Japan(ベータ版)」が一般公開された。
文化庁が実施する「文化庁アートプラットフォーム事業」の一環として公開された同サイト。3つのコンテンツを軸に情報を公開、随時更新することを通して国内外の研究者やキュレーター、アーティスト、学生、美術関係者、愛好家に調査研究の一助として活用してもらうことを目指す。
主なコンテンツは、全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」、英訳文献、プログラム。「SHŪZŌ」は日本全国の美術館に収蔵されている作品情報の可視化および国際共有化を目指し、全国の登録博物館などの協力を得て収集した美術館収蔵品データを集約したデータベースとなる。3月15日時点では全国85館、約6万件の収蔵品情報および1243件の作家情報を公開。2022年度末までに200館以上、約10万件の情報公開を目指し、情報の拡充を予定している。
英訳文献では、日本の現代アートの国際的な評価を高めることに繋がる研究を喚起するため、特に需要が高いとされる戦後美術を対象とした未英訳のテキストを英訳し、PDFで公開。2022年度末までに、約100本の文献を翻訳対象として選定し、翻訳が終了したものから随時掲載される。同時代の文献が英訳されやすくなるような土壌づくりにも寄与するため、専門性の高い美術翻訳に関するスタイルガイドといった翻訳リソースも順次公開予定とのこと。
プログラムでは、専門家同士の国際的な相互ネットワーク拡充を目的として開催されてきたワークショップやシンポジウム、連続ウェビナー、作家支援に関するアーカイブ記事を順次掲載。