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コロナ禍の「聖金曜日」だからこそ聴きたい『マタイ受難曲』

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バッハ・コレギウム・ジャパン (c) Yat Ho Tsang

今年の「聖金曜日(2021年は4月2日)」にも毎年恒例、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)によるJ.S.バッハの『マタイ受難曲』が披露される(4月2日・3日:サントリーホール)。

「聖金曜日」とは、復活祭前の金曜日をさすキリスト教の用語で、イエス・キリストの受難と死を記念する日のことだ。プロテスタントの教会では、J.S.バッハの『マタイ受難曲』などが演奏される伝統があり、ここ日本においても、BCJを筆頭に、様々な演奏団体がこの時期に受難曲を披露してきた歴史がある。

『マタイ受難曲』といえば、バッハの最高傑作にして人類史上屈指の名曲にほかならない。ただでさえ心を揺さぶられるこの作品をコロナ禍の真っ只中の「聖金曜日」に聴くことの意義は、宗教の有無を超えたところにありそうだ。

BCJ公演の今年の指揮者は、先ごろ「芸術選奨文部科学大臣新人賞」を受賞したBCJ首席指揮者鈴木優人だ。気鋭の指揮者が描き出す静謐な世界に期待したい。

https://www.japanarts.co.jp/news/p6014/

鈴木優人 (c)Marco Borggreve

●公演情報

4月2日(金)、3日(土) サントリーホール 大ホール
「バッハ・コレギウム・ジャパン 第142回定期演奏会 マタイ受難曲」

指揮:鈴木優人
エヴァンゲリスト:櫻田 亮(テノール)
ソプラノ:森 麻季、松井亜希
アルト:久保法之、青木洋也
テノール:谷口洋介
バス:加耒徹、加藤宏隆
合唱&管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

http://bachcollegiumjapan.org

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