浪川大輔、檜山修之、山口勝平……アニメ『呪術廻戦』の面白さを加速させる男性声優たち
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「この漫画がアニメ化されたら、どのキャラクターを誰が演じると思う?」、なんて話を誰かとしたことがある人も多いだろう。もれなく、筆者もその1人だ。特に人気の作品であればあるほど話は盛り上がる。今なら『鬼滅の刃 遊郭編』『チェンソーマン』といった『週刊少年ジャンプ』作品がその対象になっているのではないだろうか。
そんな『ジャンプ』作品においていま最もタイムリーなのがアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)だ。原作の面白さを損ねることなく、むしろアニメーションの特性を生かして忠実に再現したクオリティ含め、原作、広くはアニメファンからも多くの賛辞が贈られている。
現在アニメは「起首雷同編」に突入。主人公・虎杖悠仁ら、都立呪術高専1年生の3人の成長の成果が描かれていく。本稿では、いよいよ始まった「起首雷同編」に追加キャストとしてラインナップされた男性声優に注目する。
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まず、前回3月12日の放送回にて登場した呪胎九相図3番・血塗(けちず)を演じる、山口勝平だ。『名探偵コナン』(読売テレビ、日本テレビ系)では工藤新一をメインに怪盗キッド/黒羽快斗の3役を演じ、『ONE PIECE』(フジテレビ系)ではウソップ役を務めるなど、世界規模で知名度を誇るアニメ作品に多数参加している。ハッキリとした記名性のあるその声は、キャラクター毎に使い分けるというよりは、山口自身の声にキャラクターを当てはめる、という表現が正しいかもしれない。
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血塗は、そのビジュアルからして禍々しいオーラを放つ。そんな愛くるしいとはほぼ遠いキャラを演じるにあたり山口は、「せっかく演らせてもらえるのですから、血塗くんを愛されキャラにしてあげたいなぁと思いながら演じてみました。キャラグッズ出るまで頑張りたいですね!」とコメント。ストーリー上、本日の放送にて虎杖らとの戦闘へ突入するであろうなか、山口がどのような形で“愛されキャラ”まで昇華させるか要チェックだ。
そして、個人的に今回の追加キャストで最も「ハマリ役」だと感じたのが、呪胎九相図2番・壊相(えそう)を檜山修之が演じる、というアナウンスだ。山口と同じく声優歴30年以上を誇るベテランが、満を持して『呪術廻戦』に参戦する。
檜山演じる壊相は、モヒカンで筋肉質、女性用のボディーハーネスを身につけた容姿ーーと、これだけでもインパクト大だ。その見た目とは裏腹に血塗と強い兄弟の絆でつながり、おそらくその模様は本日の放送でも描かれるのではないかと思われる。『幽☆遊☆白書』(フジテレビほか)の飛影や『名探偵コナン』の京極真など、その声の圧倒的な熱量からクールかつ武闘派なキャラクターを数多く演じてきた檜山が、壊相の姿でどのように登場するか注目したい。
最後に、呪胎九相図1番・脹相(ちょうそう) を演じるは、浪川大輔。年齢では山口、檜山より下ではあるが、子役時代に海外ドラマの吹き替えにて声優デビューしていることから、キャリアは山口らと同じく30年以上にも及ぶ。ちなみに、CDリリースやワンマンツアーを開催するなど、アーティスト活動も定期的に行っている。深みのある声だが、キャラによってはハイトーンを生かす場合もあり、演じる役・その時々のキャラの精神状態によって多彩な表現ができる声優だ。
血塗、壊相の兄として、2人の弟達を何よりも最優先に考える脹相は、3兄弟の中で最も人間らしいビジュアルのキャラクター。だからこそ一筋縄ではいかない能力と強さを持ち、兄弟に向ける愛情によって作品内でも独自のポジションを築くことになる。アニメではどのタイミングで登場するかわからないが、浪川演じる脹相がアニメにて今後重要なキャラクターになるのは間違いない。
「起首雷同編」自体、実はそこまで長尺なストーリーではなく、ある種その後の展開において必要なステップとなるパートだ。虎杖や伏黒恵ら1年生たちが血塗らとの邂逅を通した経験によって、ストーリーは新たな要素を持って面白さがさらに加速していく。その面白さが生まれる瞬間に登場する3人の声優達の勇姿を、ぜひお見逃しなく。