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ミュージカル『INTERVIEW』開幕 EXILE松本利夫「本当に苦労しています」

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左から【Team BLUE】小野塚勇人(劇団EXILE)  山口乃々華 丘山晴己 【Team Red】松本利夫(EXILE) 伊波杏樹 糸川耀士郎 撮影:五月女菜穂

韓国発のミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』の日本人キャスト版初演が2021年3月24日(水)、東京・品川プリンスホテル クラブeXで開幕した。

本作は、2016年5月に韓国で行われた2週間のトライアウト公演が大盛況となり、同年9月に京都で初演。以降、韓国で2ヶ月のロングランに成功し、17年には米国オフブロードウェイに進出している。日本では、16年9月の京都劇場初演から、17年3月に東京・大阪での公演を経て、18年には新たなキャストを加えて東京で再び上演されているなどしてきたが、これらは全て韓国人キャストによるもの。今回の公演が、初の日本人キャストによる上演となる。

殺人を犯したひとりの少年。彼は自らを罰するべく自死を選ぼうとするが、自らも知らないうちに記憶を改ざんし、死を逃れ、生き延びる。そして10年後。青年となった殺人犯の少年は、記憶が蘇り、罪の意識から今度は連続殺人犯となっていったーー。ベストセラー推理小説『人形の死』の作家であるユジン・キム(松本利夫 / 丘山晴己)の事務所へ、作家志望の青年シンクレア(糸川耀士郎 / 小野塚勇人)が訪ねてくる。ユジンは、自殺を企てた連続殺人犯が書いた遺書を差し出し、シンクレアに物語を作ってみろと促す。そこから10年前の殺人犯の真犯人を探すふたりの男の「インタビュー」が始まる。

初日を前にゲネプロ(総通し舞台稽古)が行われ、筆者はTeam RED(松本、糸川、伊波杏樹)バージョンを観た。

円形の舞台を360度ぐるりと客席が取り囲む。どの角度から観ても、物語に入り込めるよう、細かな気配りのある演出。出演は各チーム3人の俳優のみだが、物語の筋書きが複雑で多層的なので、1回観ただけではなかなか全てを理解しづらいかもしれない。推理小説の中に飛び込んだような、噛みごたえある物語を、ストレートプレイではなく、20曲もの楽曲で織りなすミュージカルに仕上げたことで、よりドラマチックになっていると感じる。

本作で「ほぼほぼ初めての歌唱」を披露したEXILEの松本。ゲネプロ後に行われた取材会で、音符を覚えるところから始めて、常に歌と音楽を流しながら、できる限りの練習を重ねて、稽古に臨んだことを明かす。「『もう2度とやるか!』と思うぐらい本当に苦労しています」と本音を漏らしつつ、「お芝居を1番初めにしたときもそうだった。『もう、やるか』と思ったけど、そこからのめり込んで10年以上、お芝居をやらせてもらっている」と振り返る。そして、「今まで挑戦できていなかったことに挑戦させていただいたというのはありがたく思っていて。学ぶことと楽しさを同時に味わえて、成長ができたんじゃないかな」と前向きに語っていた。

同じ脚本でも、俳優によって解釈やアプローチが異なるため、チームで全く違う作品にみえるという。出演者らによると、Team REDが「パッション」だとすると、Team BLUE(丘山、小野塚、山口乃々華)は「大人な感じ」。両チームを見比べるのも面白いだろう。

上演時間は約1時間40分(予定)。公演は4月4日(日)まで。

取材・文・撮影:五月女菜穂


公演情報
ミュージカル『INTERVIEW ~お願い、誰か僕を助けて~』
原作:チュ・ジョンファ
作曲:ホ・スヒョン
日本語台詞/演出:田尾下哲
日本語訳詞:安田佑子
出演:
【Team RED】松本利夫(EXILE)/ 糸川耀士郎 / 伊波杏樹
【Team BLUE】小野塚勇人(劇団EXILE)/ 丘山晴己 / 山口乃々華

2021年3月24日(水)~2021年4月4日(日)
会場:東京・品川プリンスホテル クラブeX
チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2102432

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