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ジョニー・デップが水俣病の恐ろしさを伝える写真家に 最新作『MINAMATA(原題)』2021年9月より日本公開

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『MINAMATA(原題)』 (C) 2020 MINAMATA FILM, LLC (C) Larry Horricks

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ジョニー・デップ製作・主演の最新作『MINAMATA(原題)』が、TOHOシネマズ日比谷ほかにて9月に日本公開されることが決定した。

熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスが1975年に発表した写真集『MINAMATA』だ。デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、デップ自身の製作・主演で待望の映画化が実現した。

映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージンが当時の妻アイリーンと共に水俣を訪れ、1971年から1974年の3年間現地で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれる。「彼(ユージン)は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るデップが容姿から内面に至るまで、傷ついた写真家が、再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様を見事に体現し現代に蘇らせた。

本作は、2020年ベルリン国際映画祭で特別招待作としてワールドプレミア上映され「デップが最高の演技を披露-THE PLAYLIST」「デップが役に消える̶DEADLINE」とジョニーの魂の演技に各国メディアが絶賛。プレミアの模様は日本ほか世界中のメディアで報道された。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。音楽を手がけたのは坂本龍一。主な撮影はセルビア、モンテネグロで行われた。 今年、2021年(5月1日)は水俣病公式確認から65年を迎える。

『MINAMATA(原題)』海外版予告


■ジョニー・デップ(2020年第70回ベルリン国際映画祭2月21日(現地時間) 公式記者会見より一部抜粋)
W・ユージン・スミスに、昔からとても興味がありました。彼が辿ってきた人生や、彼が体験したこと、そして、何を犠牲にして、あのような瞬間を写真に捉えることができたのかなどを知りました。そして、水俣に関する記事を読み、知識を深めていくうちに、実際にそれが起こったという事実に衝撃を受けました。しかも、その影響は解決されたわけではなく、未だに続いているということは、それ以上に衝撃的なことです。一人の関心を持つ者として、この歴史は語り継がれなければならないと思いました。映画の持つ力をフルに活用して、伝えたいメッセージを発信することが、私も含めて、ここにいる我々の願望でした。
我々は皆、ただの一片のホコリで小さな力なのです。もし私たちが窮地に立たされたとき、誰かが率先して、巨大な壁を壊そうとすれば、きっと大勢の人々が後に続いてくれるはずです。

『MINAMATA(原題)』
2021年9月より公開

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