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音楽好きなら、Kroiと遊ぼう【キキミミ #1 Kroi(後編)】

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Kroi 撮影:池野詩織

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唯一無二なアーティストが真に伝えたい言葉、魅せたい姿を追い求める『キキミミ』。レギュラーインタビュアーとして私・庄村聡泰(ex- [Alexandros])、撮影に1991年生まれの写真家・池野詩織を迎え、新たにスタートしたインタビューシリーズです。今回は記念すべき1組目のアーティスト・Kroiのインタビュー後編をお送りします。

と、いう訳で夢を叶えた男、ライターのサトヤスです。Kroiさん、こんなにも早く、しかもお仕事としてご一緒出来るだなんて、いちファンとして本当に嬉しく思っております。前編以上に興味深い話が尽きず、出るわ出るわの特大ボリューム。次回以降が心配になる撮れ高、もとい録れ高でした。マジメな話もさることながら知られざるバンド第3の意味(こじつけ)や内田・長谷部が共に過ごした驚愕の文化祭(フリーダム)や“あざす”に込められた意味(ライブで体感して欲しい)、さらにメンバー全員のタバコの銘柄を聞いて締めるという前代未聞の暴挙。Kroi担当者さん、ぴあさん、これ本当に大丈夫ですか…?(笑)。

とはいえ書いちまった文は聞く耳を持たず。前編の続きで、Kroi流ライブ論から、キキミミ立てて参ります!

Kroi(左から)長谷部悠生(G) 内田怜央(Vo) 益田英知(Dr) 関将典(B) 千葉大樹(Key)

前編の続きから)

――ここまで遊びの雰囲気が色濃く出ているとはと1番驚いたのはライブでした。客席に掴み掛かって行くような感じは皆無で、“俺らは勝手に楽しくやってるから自由に入っておいで”という心地よい門戸の広げ方だなと思いました。このスタイルの打ち出し方はどういった流れから?

内田 最初は割とクールにやりたいと思ってたんですよ(笑)。

――楽曲を聴く限りは絶対そうですよね?

内田 でもやっぱり表現である以上、自分ではいたいなって。たまにあるじゃないですか。等身大の自分を置いてけぼりにしちゃってる表現って。

――過大とか、誇張とか?

内田 それもそうですし、等身大の自分とは別に楽曲で描いた物語の表現に徹するやり方というか…それはそれで良い表現の仕方なんだけど自分の中ではちょっと違うなと思ってて、一個人として伝えたい事もちゃんとあるので、素に近いパフォーマンスをする事が今はキテて。普段の練習風景をそのままライブとして出せるようにっていうのは心掛けてますね。やっぱ本番8割って言うじゃないですか。それが素のパフォーマンスを続ける事によって練習と本番の境目もなくなるんじゃねえかなっていう研究ですね。

 俺らの考え方としてそもそも演者が楽しくないと観てる側が楽しめるわけないと思ってて、嘘ってやっぱ見えちゃうじゃないですか。俺らが笑ってるのがわざとらしかったらそれは違うと思うし、お互いの駆け引きで「やったなお前!」って表情も素で出たものと演じた上でのものって明らかに違うと思うんですよ。
なのでまずは自分たちが楽しむって事がライブでの優先事項で、俺らが全力で楽しんでいればそれは自ずとステージの一線を超えて客席にも届くって。この感覚はコロナ前だと月10〜15本ライブやってたんですけど、お客さんとの関係性も含めその中で培ってきたものですし、そこからこのスタイルが確立されていったんだと思います。

内田 喜ばせたいって考えれば考える程、逆にフラットになるというか、1番いいライブってステージと客席の境がない形だと自分では思ってて、コロナ前だとお客さんも感情のままに声を出してたし、その感覚を共有出来た瞬間が何度もあったんですよ。その一体感を生み出すのに最適な方法は素のままでやった方がイケんじゃねえかなって。

――部活の定例ライブかこれは!?ってノリがとっても心地よかったです(笑)。

内田 音楽を作品として聴き込むのも大好きで、表現していきたい事の1つなのですが、ライブはバンドの鳴らす音をBGMにして、皆が心地良くノってる雰囲気が理想なので、ライブというかちょっとしたパーティーをやっていきたい。なのでそう感じて貰えた事はめっちゃ嬉しいです。

――終演後は不思議と自分もKroiっていう部活の一員になれた気がしました(笑)。世界観に圧倒されに行ったにも関わらず、気付かぬ内に柔らかく心を侵食されてしまいましたし、普段のふざけ合って笑い合ってる空気感をそのままステージに持ち込む方法論をいかに大切にしているかが感じられました。どんな対バンでもブレないんでしょうし…極論を言えばお客さんがそこでインスタライブ始めたって許されるくらいの自由度を与えて貰ってる気がしました。

内田 それも嬉しいですね。

 部活感を出そうな!って決めてやってる訳ではなくて、パッとステージ出てライブやったら自然とああなるんですよね。

内田 でも自分的に新しいバンド像っていうのは目指してますね。こういうやり方もあるし、色んな様式美がもっと増えていけばいいと思うし、何でもありだよっていうのを提示していきたいので、やりたい事はやってます(笑)。

――冬フェスでステージど真ん中にコタツ置いてるKroiとか超観たいなと思いました。あのバンド機材車からコタツ出て来たぞ!?っていう。

全員 やりてえ!(爆笑)

コロナ期間で行き着いたスタイル

――その遊びの感覚に付随して伺いたいのは、楽曲のライブアレンジも随所に差し込んでましたよね?ワイルド・チェリーの「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」とアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「レッツ・グルーヴ」と…。 

 音源をそのままやるのが好きじゃなくて、ライブならではの見せ方や自分達のルーツも見せたいっていう意味でアレンジしてます。「レッツ・グルーヴ」は相当昔から入れてるし。

内田 出来れば色々やっていきたいんですよ。自分達が演奏してて楽しいのは新鮮な曲だったりするじゃないですか。曲に対する新鮮さを保つ為だったり、ライブならではの意味合いを強める為だったり、ライブで伝わる物っていうのにかなりの可能性を見出してる、現場重視バンドなんで。

――「Fire Brain」なんかもはや半分くらいが変わっちゃってませんでしたっけ?

 ローリン・ヒルの「ドゥー・ワップ」を入れてます。

Lauryn Hill - Doo-Wop (That Thing) Official Video

――マッシュアップみたいな感じでしたよね。

 (3月の)追加公演ではやってないんですがツアーの中で「Suck a Lemmon」も丸々アレンジ変えてやったりもしましたし、その辺は重視してます。アレンジのレパートリーや曲と曲の繋ぎ方はライブバンドとして常に色々考えてますね。

――間口は広いんだけど気を抜くと置いてかれてしまいそうな緩急もあるし、ゆるく且つスリリングな気持ち良さを味わわせて貰いました。その緻密なアレンジはスタジオでのセッションから?

千葉 アレンジは基本、対面でやってるよね?

――誰かがイニシアティブを握るのではなく、曲のアウトロから誰かが別曲のリフ弾き出して、バンドでそっちに向かって行く的な?

内田 ウチは全員めちゃくちゃタバコ吸うんで、一回セトリ通す度に一回タバコ行こう!となるんです。その喫煙所トークであそこにあれ入れたらオモロいんじゃね?沸くんじゃね?みたいな話から生まれる事が多いです。タバコミュニケーション、大事(笑)。

全員 (頷く)

――肺が黒いって意味でもKroiなんですね!(笑)

 3つ目の意味が独占公開されましたね(笑)。

――このスタイルは続けて行く予定なのか、それともまた緩やかに変わって行く可能性も?

内田 自分達の中で今のライブのやり方はコロナ禍では1番合ってるんじゃないかなと思っていて、お客さんは100%のレスポンスが出来ないじゃないですか。その穴を埋めるにはバンド内で楽しんでる空気感をもっと濃密にする事が大事かなと。そうする事でお客さんは声を出せずとも観てて楽しい気持ちになる。そんな方向にシフトさせている感じですね。

千葉 お客さんが声出せるようになったらまた変わるかもね?

内田 コロナ期間でこういうスタイルになっていったのはありますね。客席のレスポンスが出来ないと全体の一体感も薄くなってしまうので、ナチュラルな表現でいかにそれを演出できるかと調整に調整を重ね、行き着いたのがあのだらだら感です(笑)。

――それとは裏腹に配信ライブの作り込みは凄かったですよね!

内田 あれはライブとはまた別物ですね。

 言ってしまえば去年、配信ライブって見尽くされたじゃないですか。限られた環境でミュージシャンは皆、必死にもがいてて、だから俺らは一線を画すやり方でMVの世界観を踏襲したパフォーマンスを観せつつ、鳴ってる音は生演奏、という形がちゃんと伝わればいいなと。なのでMVを撮って下さっている新保さんに演出やカメラワークをしっかり作り込んで頂きました。結果、他のライブ配信とは全く別物として観てもらえる内容になったので、俺らの意図した事がちゃんと伝わる作品になったと思ってます。

――敢えて曲数をコンパクトにしたのも上手いなと思いました。

 あみだくじで決めたんですよ。

――えええ!?

 (配信ライブ)3作とも全部あみだくじで決めました。

――持ち曲全部並べて、ですか!?

 配信ライブのタイミングでリリースされる「HORN」「Page」「risk」は固定で、他の曲は全部あみだくじです(笑)。

長谷部 意外と組んでみたらちゃんと纏まって(笑)。

 今まで組み合わせなかった曲もあみだくじだから当然あって、そこで新たなアレンジも生まれましたので、結果、良かったなと(笑)。

Kroi「Page」MV

今となっては名物の“あざす”

――監督の新保さんも今や立派なチームKroiの一員というか。良い空気感で作ってったんだろうなあという事もちゃんと伝わる内容でしたよ。続いてメンバー皆さんの担当セクションについて聞いていきたいのですが、内田さん、声色何個持ってます?とても1人で歌っているとは思えなくて…。 

内田 考えた事ないですね…。

――声で遊んでた人の使い方だと思ったんですよ。子供の頃アニメや映画で1人アフレコでもしてたんじゃないかと思うくらいの豊富な声色をお持ちなので。

内田 ちっちゃい頃から人を笑かすのが好きで、変顔を鏡の前でめっちゃ練習してて、そこから来てるのかな…モノマネあんまやった記憶はないんですけどね。
あと家で何かを研究する事も好きで、音楽を制作するようになってからはトラックに合った声色、ビートに合った声色、AメロとBメロで違う声色を使う事によっての効果、1人チーム感みたいな研究ってオモロいなと思ってて。自分のクリエイションの中でよく考えるのが、聴いた時に伝わらなくてもいいんですけど曲作ってる最中に自分の中で“あ、これやってやったぜ”って瞬間があるのが凄い好きで。Kroiでやっていこうってなった1番最初の時にラップと歌は別人っていうのを自分の中で作って、それを研究する事がただ単純に楽しかったっていうのがありますね。

――ラッパーとしての経験もあるんですか?

内田 無いんですけど、高校の頃、普通にフリースタイルが流行ってたんで、教室で…。

長谷部 文化祭で皆マジメにタコ焼きとか作ってるんですけど俺らのクラスだけビート鳴らしてたんですよ。

全員 (爆笑)。

内田 ワイヤレススピーカー持ち込んで爆音でビート流しながら皆でラップしてたので、その名残りです(笑)。

――ラップと歌の分け方は?

内田 曲によりけりですが、オザケンとスチャダラパーとか面白いじゃないですか。歌の美味しい所もラップの美味しい所もあるので。加藤ミリヤがカバーする「今夜はブギーバック」をリアルタイムで聴いてたんですよ。めちゃめちゃカッコいいなって。ラップができるようになったらこういうのやってみたいなと思ってたので、自分の中でやってみてます。

加藤ミリヤ feat. 清水翔太&SHUN - 今夜はブギーバック

――シャウトもソウルフルな物と、マイケル・ジャクソン的な裏声のシャウトも使い分けてますしね。七色の声を持つボーカリストって言葉が思わず浮かびました。でもライブで特に耳に残ったのは、地声も渋くていい声で、それで発せられる曲終わりの"あざす"だったんですよ。ライブに於ける1個の目玉なんじゃないかと思うくらいカッコいい“あざす”でした。 

内田 それ、自分では全然意識してなかったんですけど色んな方に言って頂けるんですよ。“あざす”が良かった!って。

 気付いたらシグネイチャーみたいになってきてるよね(笑)。

内田 なので、今は意図的ですね。

全員 (笑)。

内田 俺らって曲をガンガン繋いでやっていきたいタイプなんですよ。でも、どこかでちゃんと“終わったよ”のタイミングを伝えてあげなきゃなって理由で言い始めたら…まさかの高評価でして。

 何なら最近「ここ“あざす”始まりで、俺ベース弾き出すから」みたいな、アレンジにも組み込まれ出して(笑)。

内田 “あざす”をめちゃくちゃマジメに話し合ったりして、改めて考えるとめっちゃ面白い(笑)。

千葉 ライブの時も客観的にここはこの声色、みたいな事考えてんの?

内田 それはしちゃいけないなと思ってる。皆ライブの時に自分と自分が離れちゃう瞬間ってない?

 TPSの視点ね。

内田 TPSって?

 サードパーソン(三人称視点)シューティングゲーム…(笑)。 

内田 そうなるのは良くないなと思ってて。ちゃんとめちゃくちゃテンション上がっている自分を自分で感じたい。だからライブの時は声色を変えようとかは考えてないですね。

グルーヴの源となるマインド

――長谷部さんのギターにもカッティングでリズムを担う瞬間と食らい付くようなテンションのギターソロの二面性を感じさせてくれました。あんなにも顔で弾く方だったとは…。

長谷部 両方好きなんですよね。リズムに徹する方向性で大好きなギタリストもいるし、顔で弾いちゃうギタリストも大好きなので、両方やっちゃおうと。

――歯ギター(ギターを指やピックではなく歯で弾くこと)まで飛び出すとは!と驚きました。 

長谷部 たまに不安になります。伝わってないんじゃないかと(笑)。

――千葉さんはバッキングのリズムの軽快さが凄く心地良かった事に加え、個人的には70年代プログレとかゴダイゴのミッキー吉野さんとか大好きで、それを思わせるMoogシンセを令和のバンドがこんなにフィーチャーする事ある!?っていう衝撃が。 

千葉 シンセの音は渋いの使ってますね。

内田 今、誰も使ってない音使ってるねってよく言われてるよね(笑)。

 めっちゃ言われてる。

千葉 そうですよね…今もっとシンセっていい音出ますもんね。

全員 (爆笑)。

――Moog的な音色とかクラビネットとか、ああ言った渋い音は自分が好きで使っているのか、それともバンドとしての意図なんですか?

千葉 元々ハイファイな音はあんまりKroiの曲には合わないのかなって。大体、怜央(内田)がデモ作って投げてくれる事が多いんですけど、そこにはシンセも割とアナログ寄りな音色で入ってて、それがベースにあるので自然とこんな音色になるというか。

内田 でも俺が入れてるシンセはまだ巷で聴くヤツだよ(笑)。

千葉 あんま良くない事かも知れないですが、いい音色って結構作るの大変で。

益田 良くない事言ってんねえ(笑)。

千葉 ややめんどいんですよ。なので一回渋い音で入れてみたら珍しいねとか言ってもらえたので、じゃあこれでいいやと(笑)。あと僕めっちゃフュージョン好きなんですよ。

――なるほど。その合わせ方ですか!ブラックミュージックにあんまりMoogって出てこない印象がありますものね。

千葉 プログレもそうですが、その辺で使われてた音がやっぱり好きで、ソロにも映えるし、そういう意味で使いがちというか。ゴスペルとかだとシンセ結構、出て来ますもんね。

――ゴスペルはシンセの音色で宇宙や神との繋がりを描いている感じ、ありますよね。

千葉 ああいう潔い音のソロも凄い好きだし、普段よく聴いてるっていうのもあって、こんな感じになっていったんだと思います。

内田 向こう(海外)の教会で弾いてる「ヒップホップ好きなんだろうな」みたいな鍵盤の人って、いい意味で結構ダサい音使ってたりするもんね。ああいう雰囲気は千葉さんの鍵盤にも感じてます。

千葉 そういうのばっか聴いてるからかな(笑)。

――曲中を縦横無尽に動く関さんのベースにも歌うベースラインが好きなのか支えるラインが好きなのか、どっちなんだろうな?ってくらいの二面性を感じました。

 どちらかというと好きなのは支える側で、ベースたるものどっしりと、みたいな感じのスタンスではいるんですけど、バンドである以上、楽器間の駆け引きとか、足し算引き算とかあると思うんで、自分が出るべき所や出たい所、ここは俺にやらせてくれよって所は勿論出てます。ですが基本はベースとしてバンドのビート感やグルーヴ感をしっかり出すっていうのを最優先で演奏してますね。

――益田さんの柔らかなグルーヴも印象的でした。他の楽器のリズムと合わさる事により楽曲に色んな幅を持たせる事の出来る柔軟性に富んだドラミングだったなと思っています。

益田 怜央(内田)のカッティングが入ってめちゃくちゃリズミカルになる瞬間とか、やっぱお互いに影響し合ってる所は沢山あるよね。リズム面でいうと。

内田 セッション感覚でやってますね。誰かがこう来たら他の誰かがこう返す、みたいな音のやり取り、音の話し合いが出来たらいいなと思いながらライブやってるんで、その思いが重なり合う事でKroiならではのグルーヴが生まれていくっていうのはありますね。

最新曲「shift command」について

――最後に新曲「shift command」のお話を伺わせて下さい。Kroiは千葉さんがミックスをやられているという事なのですが、精度がめちゃくちゃパワーアップしたなと思いまして。

千葉 おお、嬉しいですね。

――どの楽器に耳のチャンネルを合わせても楽しく聴けるバランスの良さだったり、未だかつてない追い込み方をされたのかなと思ってまして、これはメジャー1発目の気合い的な側面もあったのでしょうか?

千葉 曲的には音数多めの4つ打ち、いわゆるダンスミュージックなので、逆に削ぎ落とす勝負でした。そのまま盛り上げちゃうと普通の曲になってしまいそうだったので。本当は凄いシンセも入れる予定だった所を敢えて全部オルガンに取っ替えたりとか、レコーディング直前のアレンジやミックスで生の感じを出せるかっていう所にシフトして行ったんです。実は派手すぎるって理由でマスタリングも1回やり直してて、ミックスの生感に近付けて貰いました。

Kroi「shift command」MV

――5人が鳴らす音の黄金率にこだわった結果、引いて行く作業になったという事なのですか?

千葉 5人でやってるバンドサウンドにどう落とし込むのかは意識したかな。

内田 そもそもあんまり豪華なのが好きじゃないっていうのもありましたね。

 昔から詰め込みたがりなバンドで、あれもこれもとアイデアに対して面白がっちゃうんですよね。でも去年から音源制作にしっかり向き合う時間が増えて、シンプルである事の大切さや引き算の大切さを考えつつの活動だったので、そう感じて頂けたのであれば意図せずではあれど、ちゃんと出せたのかな?っていう所かも知れないですね。

――いつも歌詞が楽しみなバンドさんでもあるので、メジャー1発目の楽曲に“ねるねるねるね”というパンチラインが入っていた事も信頼できるなあと思いました。

全員 (爆笑)。

内田 めちゃくちゃ嬉しいです。

――今後5人の駆け引き、掛け合いをメジャーのフィールドでどう表現して行ってくれるのか、本当に楽しみです。最後に締めを、益田さんから…。

益田 ちょっと待って下さいよ!俺1人!?(笑)。

全員 (爆笑)。

益田 Kroiはライブバンドですので、差し入れ大好きでございます。皆様、宜しくお願い致します。

全員 そうだね。タバコ欲しいね(笑)。

――メンバープロフィールに銘柄書きますか(笑)。

内田 それめちゃくちゃオモロいかも(笑)。

――では皆さんのタバコの銘柄を伺って締めましょうか。

益田 キャメル5ミリ緑色のヤツお願いします。

長谷部 ハイライトメンソールお願いします。

 キャメルのメンソールです。

内田 キャメルのメンソール5ミリです。

千葉 キャスター1ミリロングです。

――本日以上です。ありがとうございました!

全員 (爆笑)。

ヘアメイク / 上野知香

『キキミミ』#1 Kroi編はこれにて終了。次のアーティストは誰になるのか、次回の『キキミミ』もお楽しみに!

※この取材は4月初旬に行われました。

<リリース情報>
Kroi デジタルシングル「shift command」

2021年4月30日(金) リリース

Kroi 「shift command」ジャケット

「shift command」配信URL:
https://lnk.to/shift_command

Kroi Major 1st Album『LENS』

2021年6月23日(水) リリース

●CD+DVD:4,400円(税込)
●CD Only:2,970円(税込)

【CD収録曲】
01. Balmy Life
02. sanso
03. selva
04. 夜明け
05. Pirarucu
06. ichijiku
07. a force
08. 侵攻
09. NewDay
10. shift command
11. 帰路
12. feeling

【DVD収録内容】

Kroi 3rd EP 『STRUCTURE DECK』Release Tour "DUEL” from 2021.03.27
Shibuya WWW X

01. Noob
02. Finch
03. Monster Play
04. Suck a Lemmon
05. dart
06. Mr.Foundation
07. flight
08. 侵攻
09. Never Ending Story
10. MAMA
11. Polyester
12. risk
13. Custard
14. Page
15. HORN
16. Network
17. Fire Brain
18. Shincha

<購入者限定先着特典>
・TOWER RECORDS全店:ステッカーシート
・TOWER RECORDSオンライン:缶バッチ
・HMV全店(HMV&BOOKS online含む):缶ミラー
・TSUTAYA RECORDS(TSUTAYAオンライン予約分含む):ポストカード
・Amazon:メガジャケ(24cm×24cm)
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー
・ディスクユニオン:ロゴステッカー
・その他法人:A4クリアファイル

※一部取り扱いの無い店舗やウェブサイトがございます。ご予約・ご購入の際には、各店舗の店頭または各サイトの告知にて、特典の有無をご確認ください。

<ツアー情報>
Major 1st Album『LENS』リリース記念全国ツアー『凹凸』

【日程】
7月4日(日) 北海道PLANT
7月10日(土) 横浜FAD
7月11日(日) 千葉LOOK
7月16日(金) 大阪バナナホール
7月18日(日) 名古屋SPADEBOX
7月30日(金) 福岡DRUM Be-1
8月1日(日) 京都 KYOTO MUSE
8月6日(金) 東京CLUB QUATTRO

【チケット料金】
前売り 自由 3,800円(税込、ドリンク代別)

チケット受付URL:https://w.pia.jp/t/kroi-t/

※ご来場に関する注意事項など最新情報を公式サイトにて必ずご確認ください。
※当日は新型コロナウイルス感染拡大防止のガイドラインを遵守し、然るべき安全対策を講じた上で開催されます。

Kroi HP / ECサイト

HP:https://kroi.net

ECサイト:https://store.kroi.net

Kroi SNS

Twitter:
https://twitter.com/KroiOfficial

Instagram:
https://www.instagram.com/kroi_official/

YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UCc9CJVSnJx5WTq8E9T4bIoA

インタビュー・文:庄村聡泰

ロックバンド[Alexandros]のドラマーとして2010年より活動するも局所性ジストニア罹患を理由として2021年3月に勇退。
バンド勇退の翌日より歌劇な過激団"不楽、足る。"(読み:フラクタル)の始動並びにライフスタイル提案型ファッションブランド"SNACK NGL"への合流を発表。
上記二足の草鞋を軸に、その他スタイリングや執筆など、多岐に渡る活動を予定している。
https://www.instagram.com/shomurasatoyasu

写真:池野詩織

1991年生まれ。2012年より写真家として活動開始。NY Art Book Fair 2018にてcommune Pressより写真集『オーヴ』をリリース。
ファッション、音楽、アート、コマーシャルなどあらゆるジャンルを縦横無尽に駆け回り、自由奔放な個性に起因した熱のある作品を生み出している。
https://www.instagram.com/ikenoshiori

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