東大の隈研吾研究室による展覧会『KUMA LAB: Weaving』 テーマは「編む」
アート
ニュース

オーストラリア、キャンベラパビリオン(仮)モックアップ Mock-up for Canberra Pavilion(tentative), Australia
展覧会『KUMA LAB: Weaving 東京大学建築学専攻隈研吾研究室の活動』が7月5日から東京・京橋のLIXILギャラリーで開催される。
LIXILギャラリーの企画『クリエイションの未来展』の第16回目となる同展。2014年からアートディレクターの清水敏男、金工作家の宮田亮平、建築家の伊東豊雄、隈研吾を監修者に迎え、それぞれ3か月ごとの会期で独自のテーマで現在進行系の考えを具現化した展示を実施してきた。今回は隈研吾の監修のもとで行なわれる。
世界中から集った約40人の学生が在籍し、隈研吾の建築設計や建築理論を実践しながら体験している、東京大学建築学専攻隈研吾研究室「KUMA LAB」。同展では「Weaving(編む)」をテーマに、「KUMA LAB」の各プロジェクトや研究室活動を映像で紹介。また今秋にオーストラリアに設置予定のパビリオンの実物大モックアップを展示する。
「Weaving(編む)」では「建築とは編んで作るものである」という「KUMA LAB」が考察する取り組みを紹介。新しい素材や形、環境のあり方を追求する「モノを編む」、異なる思想や文化を持った人が出し合ったアイディアが編みこまれることによって、さらに新しい編み方が生み出されていく環境を目指す「ヒトを編む」、構造やコンピューター、ファッションなど、研究室の外にある様々なフィールドを自分たちに編んでいくことを目的とする「フィールドを編む」という3つの意味が含まれている。
さらに関連企画として『「クリエイションの未来展」第16回の監修者 隈研吾氏について』が実施される。隈研吾は「19世紀最高の建築理論家ゴットフリート・ゼンパーは、建築とは編んで作るものだと見抜いていました。彼は世界の集落を見て、そう発見したのです。隈研も、いろいろ編んでいます。今回もオーストラリアのパビリオンを依頼され、やたらに編んでみました」とコメントしている。