歌舞伎の規制と解禁に携わった検閲官描く、wonder×works「わが花」幕開け
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wonder×works「わが花」より。(撮影:杉本理)
wonder×works「わが花」が、5月19日に東京・雑遊で開幕した。
八鍬健之介が作・演出を担う本作では、歌舞伎の上演規制と解禁に携わった検閲官たちの物語が描かれる。1999年のニューヨークで、日本人ライターの紺野丈雄はアメリカ人のフォービアン・バワーズを取材していた。バワーズはかつてマッカーサーの補佐的立場にあり、第二次世界大戦後にはGHQが日本民主化のために設立した民間検閲局に所属した経験があった。50年以上前のことを鮮明に語るバワーズは、紺野のことを以前親交があった“キイチロ”だと信じ込んでおり、紺野はキイチロを演じながらインタビューを行う。パワーズの意識は次第に1940年代の日本へと融けていき……。
出演者には渋谷はるか、藤原祐規、森岡龍、朝日奈寛、粟野史浩が名を連ねた。公演は5月30日まで。なお24日14:00開演回と27日19:00開演回では配信が行われる。視聴料金は税込2500円。
wonder×works「わが花」
2021年5月19日(水)~30日(日)
東京都 雑遊
作・演出:八鍬健之介
出演:渋谷はるか、藤原祐規、森岡龍、朝日奈寛、粟野史浩