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宇野祥平「罪の声」で批評家大賞の助演男優賞に、受賞は「答えのない仕事の励み」

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宇野祥平

第30回日本映画批評家大賞の授賞式が本日5月31日、東京・新宿文化センター大ホールにて開催。「罪の声」で助演男優賞に輝いた宇野祥平、「朝が来る」で助演女優賞を受賞した浅田美代子が登壇した。

映画界を励ます目的のもと現役の映画批評家たちが選定する同賞。「罪の声」は塩田武士による同名小説をもとに、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男の姿を描いたミステリードラマだ。

犯行テープに声を使用されたことで事件に巻き込まれる生島聡一郎に扮した宇野は「答えのない仕事ですので、このような賞をいただけてすごく励みになります」と喜びのコメント。共演した小栗旬や星野源らキャスト、スタッフ、関係者、映画を観た観客に感謝を述べながら「僕は映画ファン。素晴らしい作品や俳優さんを見て影響を受けてここに立たせてもらっているんだなと思います。これからも日々精進して作品に向き合っていきたい」と決意をにじませる。トロフィーのプレゼンターは、2020年「最初の晩餐」で同賞を受賞した窪塚洋介が務めた。

「朝が来る」は辻村深月の小説を河瀬直美が実写化したミステリー。不妊治療の末に特別養子縁組という手段を選んだ夫妻と、中学生で妊娠し断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母の姿が描かれる。夫妻と母親を引き合わせる浅見静恵を演じた浅田は、親交の深かった樹木希林を通して河瀬と知り合ったことを述懐。「役者として賞をいただくのが初めてで本当にうれしい」と感慨を述べつつ、「『あん』に続いて河瀬監督とご一緒できてうれしかった。今日は、そういう縁を作ってくださった希林さんの着物を着てきました」と着物姿を披露した。

映画ナタリーでは授賞式の模様を追ってレポートする。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記