西島秀俊×濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」カンヌのコンペ出品、本編尺は179分
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「ドライブ・マイ・カー」ティザービジュアル
西島秀俊が主演、濱口竜介が監督を務めた「ドライブ・マイ・カー」が、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ正式出品されることがわかった。
村上春樹の短編小説を実写化した本作は、ある喪失感を抱えた舞台俳優で演出家の家福悠介が、演劇祭のため愛車で広島へ向かうさまを描いた作品。濱口の監督作が同部門に出品されるのは、2018年公開「寝ても覚めても」に続く2度目だ。脚本を手がけた「スパイの妻」が第77回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞、新作短編集「偶然と想像」が第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞するなど、世界3大映画祭で大きな注目を集めている。
濱口は「歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします。この映画に携わったすべてのキャスト・スタッフ、そして原作者の村上春樹さんにこの場を借りて、心からの御礼を申し上げます」と喜びを明かす。西島をはじめ、キャストの三浦透子、岡田将生、霧島れいかによるコメントも下記の通り。
このたび本作の上映尺が179分であることも明らかに。これまでに自主制作で255分の「親密さ」、317分の「ハッピーアワー」を発表してきた濱口が、初めて商業ベースで長尺の映画を手がけた。すでにグザヴィエ・ドランやジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟の作品を配給してきたDiaphanaによるフランス公開が決定。アキ・カウリスマキやアピチャッポン・ウィーラセタクンの作品を担当してきたThe Match Factoryによる海外セールスも決まっている。
第74回カンヌ国際映画祭はフランス現地時間7月6日から17日にかけて開催。「ドライブ・マイ・カー」は8月20日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開される。
濱口竜介 コメント
先日完成を迎えた映画「ドライブ・マイ・カー」が、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティションに選出されました。歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。
この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします。この映画に携わったすべてのキャスト・スタッフ、そして原作者の村上春樹さんにこの場を借りて、心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。未だコロナ禍の困難な状況下ではありますがカンヌの地を、ともにこの映画を作った仲間たちと踏むことができたらこの上なく幸せなことです。今は上映のその時を心待ちにするばかりです。
西島秀俊 コメント
濱口監督は、恋人や友人同士の心の機微を厳しく、美しく描いてきました。
今作品、村上春樹さん原作の映画「ドライブ・マイ・カー」では家族について、そしてより遠い人との関係について描いています。絶望の果てに人は再生出来るのか。撮影をしながら監督はずっと問い続けていたと思います。
監督が人間について深く思考し愛情を注いだ「ドライブ・マイ・カー」のカンヌ映画祭コンペ部門選出を心から嬉しく思います。濱口監督、おめでとうございます。沢山の皆さんに観て頂けることを祈っております。
三浦透子 コメント
沢山の方の目に触れる大きな機会をいただけたこと、本当に嬉しく思います。心から尊敬できるスタッフ・キャストの皆さまと一緒に仕事ができて、本当に幸せな時間でした。改めて、「ドライブ・マイ・カー」という作品に参加させていただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。海の向こうの方々にどんな風に届くのか、今からとても楽しみです。
岡田将生 コメント
こんな嬉しいニュースはありません。
キャスト、スタッフは監督が作った脚本に真摯に取り組み、改めて映画の力を感じた気がします。
海外のキャストとも映画祭の話をしていたので、まさかまさかで、、この話を聞いたときは時間が止まってしまいました。
僕自身この映画を見て心が震えました。この映画に参加できて幸せ者です。
海外の方々にもこの映画の素晴らしさが伝わることを願っています。
霧島れいか コメント
この作品に出会い、参加できたことに心から感謝しています。私にとって宝物のような作品です。そしてこの素晴らしい知らせを受け、監督はじめキャスト、スタッフの皆様の顔を思い浮かべながら喜びで胸が熱くなりました。全員の心が真っ直ぐ込められたこの映画をたくさんの方々に観て頂けることが大変嬉しく、こんなに幸せなことはありません。
改めて濱口監督おめでとうございます。
(c)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会