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観客がミステリーに介入、DAZZLEの常設イマーシブシアターが明日オープン

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ニュース

ナタリー

「Venus of TOKYO」より。

ダンスカンパニー・DAZZLEがプロデュースする常設イマーシブシアター「Venus of TOKYO(ヴィーナスオブトーキョー)」が、明日6月5日に東京・お台場ヴィーナスフォート 2Fにオープン。これに先駆け、本日4日にプレス向けのゲネプロが実施された。

イマーシブシアターは、観客が自ら会場内を歩き、演者と同じ作品空間にいながら物語に介入できる体験型演劇。DAZZLEは近年、イマーシブシアターに力を入れており、このたび、観客が五感を使って体験する「Venus of TOKYO」を開業する。

劇中では、招待制の秘密クラブ・VOIDで行われるオークションを舞台としたミステリーが展開。黄金の林檎が握られていたという伝説を持つ“ミロのヴィーナスの失われた左腕”の出品のうわさをきっかけに、オークション会場にさまざまな思惑が錯綜する。

入場時、観客はオークションの出品リストと、VOID内で使用されている通貨・VOIDマネー“10,000VOID”を渡される。オークション開始のベルが鳴ると、怪しげな仮面を着けたキャストたちが登場し、キレのあるダンスを披露。その後、観客は案内人と共にキッチンやバーカウンター、ロッカールーム、医務室のような部屋を巡っていく。

各部屋では、奴隷の少女、贋作家、富豪、鑑定士、盗賊、護衛、医師、シェフといった登場人物がパフォーマンスを披露。また、会場内を自由に歩き回ることができる時間も用意されており、ストーリーが同時多発的に進行するため、気になる人物を追いかけることも可能だ。彼らの行動や会話の内容を追うことで、オークションの裏側で起っている物語の全体像が少しずつ浮き彫りになっていく。

出演者のセリフはすべて録音声で、観客は入場時に配られる指定のマスクを着用。演者も観客も声を発することなく作品に没入できる。さらに本作では、観客の行動によって結末が変化するマルチエンディングが用意されている。オークションがどのような結末を迎えるのか、会場で体験しよう。

なお本公演のドレスコードは“黒”となっており、フォーマルな服装で参加すると物語をより一層楽しむことができる。階段を使って2フロアを移動するため、歩きやすい靴が推奨されている。さらに7月からは「Venus of TOKYO 【ONLINE】」と題し、Vimeoを通じたライブ配信も実施予定。視聴チケットは税込2000円だ。

「Venus of TOKYO」

2021年6月5日(土)~2022年3月
東京都 お台場ヴィーナスフォート 2F

出演:DAZZLE ほか