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森山未來、栗原類ら出演『未練の幽霊と怪物』開幕! 演出家・岡田利規初日コメント&舞台写真公開

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『未練の幽霊と怪物』能「挫波」より 撮影:高野ユリカ/Yurika Kono

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』の神奈川公演が6月5日(土)に開幕。併せて、演出家・岡田利規の初日コメントと舞台写真が到着した。

現代演劇の言葉と身体、空間がおりなす可能性を開拓し、国際的に活躍する劇作家・演出家の岡田利規(チェルフィッチュ主宰)が、現存する世界最古の舞台芸術「能」に触発された音楽劇を上演。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、2020年6月〜7月に予定していた全公演が中止となったが、1年越しにオリジナルキャスト・スタッフで待望の劇場上演を果たすこととなった。

本公演は、ザハ・ハディドをシテに描く演目『挫波(ザハ)』と、高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる演目『敦賀(つるが)』の2演目で構成されている。『挫波』の主人公は東京五輪招致のため、2012年新国立競技場の設計者としてコンペで選ばれた天才建築家「ザハ・ハディド」。その圧倒的なデザインで脚光を浴びながら、後にその採用を白紙撤回され、それからほどなく没した彼女をシテとして描く。一方、『敦賀』では夢のエネルギー計画の期待を担い、1985年の着工以来一兆円を超す巨額の資金が投じられたものの、一度も正式稼動することなく、廃炉の道をたどる高速増殖炉もんじゅが舞台。もんじゅを臨む敦賀の浜を訪れた旅行者の姿を描く。

出演者には、俳優、ダンサーとしても常にその活動が注目される森山未來をはじめ、無二の存在感を放つ片桐はいり、独自の個性で俳優としても活躍目覚しい栗原類、若手実力派女優でダンサーでもある石橋静河、チェルフィッチュ作品にも多数出演し、映画監督としても話題を集める太田信吾が名を連ねる。さらに、シンガー・ソングライターの七尾旅人が出演。類まれな歌い手の七尾が、劇中では謡をつとめ、内橋率いる演奏家とともに音楽劇としての能の根幹を担う。

『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』は6月5日(土)~6 月26日(土)まで、KAAT神奈川芸術劇場にて上演された後、 6月29日(火)と6月30日(水)に穂の国とよはし芸術劇場PLATにて豊橋公演を開催。最後に、 7月3日(土)、7月4日(日)と兵庫県立芸術文化センターにて兵庫公演が行われる。

■作・演出:岡田利規 初日コメント
もうしぶんないチームで、もうしぶんないプロセスを経て、心から納得のいく作品をつくることができました。観客のみなさんが上演の時間・空間の中で、現実のそれとは異なる、というかほとんどそれとパラレルな世界を幻視する、そのための媒介物となるためのパフォーマンスです。それを体験してもらえる機会を今日からはじめられて、とてもハッピーです。

【公演概要】
KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』
作・演出:岡田利規 / 音楽監督・演奏:内橋和久
企画製作:KAAT神奈川芸術劇場

<出演者>
能「挫波」:太田信吾、森山未來、片桐はいり
能「敦賀」出演:栗原類、石橋静河、片桐はいり
歌手:七尾旅人

<公演日程>
●神奈川公演:KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ
2021年6月5日(土)~6月26日(土)
主催:KAAT 神奈川芸術劇場

●豊橋公演:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2021年6月29日(火)、6月30日(水)
主催:公益財団法人豊橋文化振興財団

●兵庫公演:兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホール
2021年7月3日(土)、7月4日(日)
主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター

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