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菅田将暉、“キャラクター”が求められる現代にメッセージ「生きてさえいればいい」

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「キャラクター」より、菅田将暉演じる山城圭吾。

「キャラクター」で主演を務めた菅田将暉のインタビューコメントが到着した。

本作は殺人事件の犯人を目撃したマンガ家・山城圭吾を主人公にしたダークエンタテインメント。山城が犯人をキャラクター化してサスペンスマンガ「34」を発表したところ、その物語を模した事件が次々と発生していくさまが描かれる。菅田が山城、Fukase(SEKAI NO OWARI)が殺人鬼の両角を演じたほか、小栗旬、高畑充希、中村獅童らが共演した。

2020年4月に発令された一度目の緊急事態宣言の解除後、菅田にとって最初の映画撮影となった本作。菅田は完成した作品を観て「山城は、よくある映画の主人公っぽくない主人公。地味だし、自分から派手な動きをしない。だからこそ、そんな人物を中心にいろんな物事が目まぐるしく動いていく。自分が関わっていないシーンがとてつもなくかっこよかったし、ワクワクしました」と感想を述べる。

また役へのアプローチについて「今回は、引き算の芝居に徹底しようと思ってやってたんですよ。マンガ家として1個夢をあきらめたあとの徒労感の中に生きていて、それでも自分が真摯に向き合えて表現できるのはマンガだけ、というキャラクターだったので」と明かし、「アイデンティティが足りないことで悩む山城のように『面白くいたい』『より充実していたい』という欲が人間にはあるから、人に甘えられなく、どんどん孤独になっていく。観てくれた人の中にもそういうことを考える人がいっぱいいると思うので、そこが伝わればいいかなと思いました」と話した。

誰もが発信者になれる今の時代において、あらゆる場面で“個性(キャラクター)”が求められるが、菅田は「人からつまらないって言われようと、生きてさえいればいいと思うんです」と述べている。

長崎尚志がオリジナル脚本を執筆し、永井聡が監督を務めた「キャラクター」は6月11日より全国ロードショー。

(c)2021映画「キャラクター」製作委員会