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佐藤健が“わがまま”でいた「るろうに剣心」の現場、神木隆之介は木刀買って役作り

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「るろうに剣心 最終章 The Final」大ヒット御礼舞台挨拶の様子。左から神木隆之介、佐藤健。

「るろうに剣心 最終章 The Final」の大ヒット御礼舞台挨拶が本日6月12日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの佐藤健、神木隆之介が登壇。また監督の大友啓史がリモートで出席した。

佐藤演じる緋村剣心と中国大陸の裏社会を牛耳る武器商人・縁の戦いを描いた本作。神木は「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」に引き続き、志々雄真実の右腕にして十本刀最強の剣客・瀬田宗次郎を演じた。興行通信社による全国映画動員ランキングでは、4月23日の封切りから7週連続で上位3位内にランクインしている。興行収入では6月4日に封切られた「るろうに剣心 最終章 The Beginning」とあわせて44億円を記録した。

神木はシリーズの完結を祝い、花束を持って壇上へ。公私ともに親交のある佐藤を「健さん、お疲れ様でした。本当に大きいものを背負って全員と戦ってる。尊敬の目でずっと観てました。こうしてお祝いに来れてうれしいです」とねぎらう。佐藤は感謝を述べつつ、ドラマ「コントが始まる」に出演中の神木に「お疲れ様でした、ドラマのほう。お忙しいところありがとうございます」とわざと他人行儀に振る舞う茶目っ気を見せた。

シリーズへの思いを聞かれた神木は、1作目の撮影が始まった頃を回想。映画が進行中の事実を知ってか知らずか、宗次郎が表紙のコミックスを事務所に持って行き「なんか(僕に)似てません?」とアピールしたことを振り返る。1作目に宗次郎の登場シーンはないため、続編を待ち望んでいた神木は「『勝手に役作りしてます』と言って木刀を買って練習してたんです。木刀を一生懸命振って(笑)」と回想。役作りの一環として、宗次郎が得意とする技「縮地」の練習もしており、佐藤に見せた際には呆れられたという。佐藤は「困るじゃないですか。勝手に始められてもね」と笑い、大友も「神木くんが宗次郎を練習してることは業界に轟いてましたから(笑)」と当時を振り返った。

「The Final」では、ある重要な場面で出演した神木。「宗次郎が好きすぎて、もう刀を触ることもないのかと思いながら生きていて。スクランブル交差点を渡るとき『この状況、一対多数か』とか(笑)。いつかまたやらせてもらえる機会がないかなと思っていました」と再登場を喜ぶ。そんな神木に、佐藤は「決して出演シーンが長いわけじゃない。撮影日数はたった3日。でも3日とは思えない貢献度。声が素晴らしくて。宗次郎がしゃべった瞬間にシーンの空気が変わるんです」と感謝を伝えた。

大友は「何かサプライズを考えたときに真っ先に浮かんだのが神木くん。脚本を作ってるときに、健くんも『宗次郎を出すのはどうですか?』と提案してくれて。僕らとしても渡りに船。出てくれないわけないよねと話してました(笑)」と再登場の理由を明かす。また佐藤と神木の共演について「コンビネーションはもうできあがっていて息もピッタリ。お互いが信頼し合ってるのもわかる。僕らは、それをより魅力的に見せる知恵を絞るだけ。胸アツでした」と話した。

先に行われた「The Beginning」の舞台挨拶に出席したTaka(ONE OK ROCK)による「たくさんのスタッフとどういったコミュニケーションを?」という質問に、佐藤は「正直、僕はかなりわがままにやらせてもらいました。感じ悪かったと思います(笑)。アクションは本番で100%のパフォーマンスをすることが目的。練習はそこに向かっていく調整で『今日はここでやめたい』と思ったら、ただ走るだけにしたり練習を切り上げたり」と回答。その理由について「自分の中で1作目からの積み重ねがある。本番へ向けてベストコンディションを作る方法もなんとなくわかっている。そこの調整をアクション部のみんなに付き合ってもらった。けがをしたら終わりで、しないように調整するのは自分。自分の体と向き合いながら、わがままに現場にいましたね」と述べ、俳優としてのプロフェッショナルな一面をのぞかせた。

(c)和月伸宏/集英社 (c)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会