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Non Stop Rabbit、“三大欲求”の先にある夢を語る「誰も行ったことのない道で成功したい」

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埼玉出身の3ピースロックバンド、Non Stop Rabbitのメジャー1stシングル「三大欲求」が5月19日にポニーキャニオンよりリリースされた。

バンド名どおりノンストップで快進撃を続ける彼らは、音楽活動だけに留まらず、YouTube公式チャンネルの投稿も毎日続けている。そのチャンネル総登録者数は、75万人超え。今回のインタビューでは、そんな彼らのバンド結成の経緯から今作の制作背景、いまの活動スタイルに至った中核にある想いについて話を訊いた。

夢がブレない限り、音楽もブレない(達也)

Non Stop Rabbit(左から)矢野晴人(Vo.&Ba.) 田口達也(Gt.&Cho.)太我(Dr.)

――メジャーデビューを発表してから、リリースにテレビ出演と勢いが凄いですね。メジャーデビューの実感も無いんじゃないですか?

田口達也(以下、達也) めっちゃ、忙しいです!

―太我さんはYouTubeチャンネルで忙しすぎて、フリーズしたっておっしゃってましたね。

太我 そうなんです。フリーズしたので電気屋さん行って解除してもらいました(笑)。ライブがないので、その分は落ち着けてると思うんですけど。

達也 でも、YouTubeの動画本数を増やしたんですよ。もともと週4だったのを週7にしたので、忙しいことも忘れちゃいます(笑)。

田口達也(Gt.&Cho.)

――毎日、投稿するってどんな感覚ですか?

矢野晴人(以下、矢野) 慣れちゃいましたね(笑)。

――動画で心霊スポットに行かれて演奏もされてましたが、周りで変わったことはありませんでした?

太我 バンバン…起きてます!

矢野 帰った日から、起きてますね。

――あはは。メジャーデビューして半年、良い変化もありそうですが、メジャーを実感する出来事はありましたか?

達也 そうですね。自分たちが出たかった番組からオファーが来たり、メジャーデビューしてから変わったことも増えました。『バズリズム02』(日本テレビ系)のオファーは、まず俺らの反応がデカかったですね。

――感覚としては、やっとオファーが来た感じですか?

矢野 「やっと気づいたか!」って感じです!(笑)。

一同 (爆笑)。

矢野晴人(Vo.&Ba.)

達也 路上ライブや下積みが3年くらいって考えると、メジャーデビューして半年で来たか、と。ビッグな話すぎて驚いたとともに、共演者がエグかったですね。LiSAさんとか、倉木麻衣さんってメンツの並びにNon Stop Rabbitって書いてあったのを見た時は、痺れました。

――今回は「ぴあ」初登場ということで、路上ライブからYouTubeでの活動に至った経緯もお聞かせて頂いても良いですか?

達也 売れていない時にライブハウスで数回ライブをしたんですけど、結成当時からライブハウスではライブをしないと決めていました。楽曲には自信があったので、僕らライブハウスから嫌われる覚悟で、「ワンマンできるまでライブしません!」って断って路上ライブをはじめて。

――それは、思い切りましたね。

達也 スターを目指しているので歌は届けたかったんですよ。なので、15万のスピーカーを借金して2台買って、本物のドラムセットも揃えて、より遠くまでこいつの声を届けようって爆音でやり続けた結果、誓約書を書かされて路上ライブが出来なくなって。代わりにYouTubeをやりました。

――YouTubeに抵抗はありませんでしたか?

達也 無かったですね。ひとつ番組を持つ感覚で始めました。ノンラビ始めるにあたって、アーティストだからバラエティに出ないんじゃなく、マルチタレントになりたかったんです。

――スターになりたいっていうのは、どの規模感でのスターを意識していたの?

達也 規模で言うと、ドームツアー。僕らが知っている国民的な嵐やSMAP、AAAを目指していました。

太我 有名になるためのプライドとかこだわりはなかったですね。

達也 ドームツアーをやりたいって想いで音楽にも繋がってるから、その夢がブレない限り、音楽もブレない。

太我(Dr.)

弱い部分も認めてやってきた(矢野)

――そこは土台がしっかりされていますね。今作の「推しが尊いわ」は表題曲と違ったアプローチでしたが、芥川賞を受賞した「推し燃ゆ」であったり、“推し”というワードが近年は目立って来ていますよね。どんなキッカケで制作に取り掛かりましたか?

達也 YouTubeをやっていなかったら、この曲はできてなかったと思います。YouTubeからのファンも音楽からのファンも入ってくる中で、僕らに対してYouTubeからのファンは推しって単語を使うんですけど、バンドのファンは推しって言葉を嫌がるんですよ。

――確かに、バンドシーンでは馴染みの無い言葉かもしれませんね。

達也 僕らは両方の顔を持ってるからこそ、「バンドマンが推しって言うんだ」って、その推しの線をぶっ壊してあげないとって思いました。身近にYouTubeのコメント欄があって、反応を見ているのは僕らの強みかもしれないですね。

――表題曲「三大欲求」は、そんなインディーズ時代から変わらないノンラビの姿勢そのものが反映されているようでした。歌も気持ちも込めやすかったですか?

矢野 はい。まさにその通りです。路上ライブをしてきているからこそ、今この歌詞を自然に心を込めて歌えると言うか。説得力が出るような歌い方で作り込んだりせず、歌えましたね。弱い部分も認めてやってきたし、強いところはガツンとした歌詞なので、そこは自然と歌えましたね。

――強さも弱さも感じられる、表情豊かな歌い方が印象的でした。作詞・作曲は達也さんですが、どんな出来事をキッカケに今作を制作しようと思いましたか?

達也 僕が役者を目指して上京して来た時、後輩を飯に連れて行ったんですけど、そいつ何も芽が出ていなくて報われないのに、昔の感情のままずっと頑張ってたんですよ。それ、カッコ良いなと思って。

――その後輩が輝いて映ったんですね。

達也 僕らって、ある意味リミットがあって。「25歳までにこの仕事で飯を食えなかったら辞める」って挑戦をしてる人間だったんです。なので、意識の段階では変わらないなって思って。じゃあ、その共通点なんだろうって思ったんです。

達也 好きなことやってる時って、その事だけ考えているので三大欲求が叶わないんですよ。欲しいものがあるからYouTubeを頑張れるとか、「これ、やる理由ってなんですか?」って言われたら全部説明できるくらい徹底してやってる。三大欲求より欲しい夢って、全てはそこからかなと。

――等身大でありのままのリリックが、胸を打つものがありました。

達也 歌詞は強いことばっかりを言おうとは思ってなくて、弱い部分もAメロにいっぱい詰め込みました。

「三大欲求」MV

(母校の)先生がいなかったら矢野とは出会えてない(太我)

――そうだったんですね。今回は表題曲にかけて、みなさんが幼少期に描いていた夢についても教えてください。

矢野 忍者、スパイ、レスキュー隊…ですね。

――忍者…? アーティストまでの道のりは長そう(笑)。どんなふうに音楽と出逢ったんでしょうか。

矢野 『FIRE BOYS 〜め組の大吾〜』ってドラマを見て(笑)、小学生の頃はレスキュー隊になりたかったんです。バンドをやりたいと思ったのは高校生の頃で、『けいおん!』ってアニメを見てからでした。こんなに楽しい生活が送れるんだと思って高校で音楽をはじめて、仕事にしようと思ったのは卒業式とか…それくらいかな? 小学生の頃から普通にサラリーマンは嫌だなっていうのがあって。

――なるほど。達也さんは?

達也 自分は小学生のときにふと人気者になりたいと思って。そもそも20歳でスターになってると思って上京して来たんですよ。俳優になってると思ってました。

――え、そうだったんですか?

達也 岐阜県出身の俳優さんを調べてたら伊藤英明さんが出てきて、「同じじゃん!」って思って安易に高校も伊藤英明さんと同じ出身校に入って。その流れで上京して、俳優の勉強もしてたんですけど、やってるうちに自分は全然違うなって思ったんです。

――そこから音楽の道に進まれたんですね。

達也 この世界では勝てないと思って、敗れたときに音楽に出会って。中学生の時はYUIさんの影響でギターとか弾いてて。音楽的にはYUIさんがデカいし、Aqua Timezも岐阜県出身なので、ずっと聞いてましたね。

――そうだったんですね。

達也 バンドをはじめて太我と出会ったんですけど、そもそも挫折スタートで。ある意味、その点でも次は何か掴まないとって葛藤もありました。スターになりたいから、俳優に変にすがってる時間はないと思いました。

――ノンラビからは夢を着実に目標に変えていく強い意志を感じます。

達也 バンドとしてインタビューでバンバン答えて、面白いことも言わずにってのも憧れたけど、絶対に自分らそれじゃないって思って。今は誰も行ったことのない、進んだことのない道で成功したいですね。

――太我さんの夢は何だったんですか?

太我 僕はずっと幼稚園の頃からサッカーをやってて、中学の頃、高校8校から特待生推薦が来ていたんですよ。

――凄いですね。

太我 でも中学生のときに『BECK』って漫画の映画を見て、俺も音楽やりたいってなっちゃって。高校で「サッカー辞めたいな」って思ってたんですけど、親からここまでのレベルで来てるんだから絶対に高校でもやれって言われて。

――じゃあ、部活は高校でもサッカーだったんですね。

太我 推薦来てた学校の中に一校だけ千葉県の学校があって、そこの学校の先生だけ僕の家まで千葉から来て話してくれたので、そこにしました。その学校に行ったら友達の紹介で矢野と出会えたんですよ。先生がいなかったら矢野とは出会えてないですね。

――音楽は憧れのままだったんですか?

太我 サッカーだけしかやってなかったんですよ。だからドラムをはじめたのは大学生からで、そこで対バンで達也とも出会いました。

――運命を感じますね。当時はどんなふうに音楽活動をスタートしたんですか?

達也 それこそノンラビ始めたときって、僕がめっちゃ曲を作れると思って2人がバンドやろって言って来たんですよ。でも、じつは曲が作れなくって。僕、作れるフリをしたんですよ。

一同 (笑)。

達也 そこから急いで日本のオリコン10位までをなんで売れてるか研究して、最近もEDMしかり洋楽をめっちゃ聞いてます。メジャー行ったら、良い意味で変わるって思われたくて。

――そこは昔も今も、期待を裏切りたくない?

達也 そうですね。いつものノンラビではいたいんでだけど、環境も変わったしスケールもデカくなったって思われたいですね。3人で強くなってる、洗練されてきたっていうのは気づいて欲しいです。

失敗したら取り返せばいい(達也)

――普通でいたくない、スターになりたい夢を着実に進んでますね。読者の中にも夢に向かって挑戦している方もいらっしゃると思いますが、今作のキーワードでもある夢を叶えるために必要なものって何だと思いますか?

達也 これがこうだから出来ないよね…じゃあ、これ直さなきゃいけないとか。まずは出来ると思うことが大事ですね。基本的に僕らはできると思った横暴があった上でネガティブなんです。路上ライブやってて、今メジャーデビューできてなかったらって考えると、事後なんで分からないけど、路上ライブやっていた時からスターになるって自信があって僕らはやってるんでやってみた方が良いですね。

太我 行動することが全てだと思います。やってみないと向いてる向いてないも分からないし、やらないとこれが通用するとか足りないことがわからない。

達也 人生舐めてるって、言って?

太我 え、何?

達也 あれ好きだから、言ってよ(笑)。

太我 人生はやっぱり…舐めたもんがちなんすよ。常に人生舐めてるんで(笑)。

達也 舐めてれば、挑戦もしやすいしね。

太我 って、彼が言ってます(笑)。

達也 引用した!(爆笑)。

一同 (爆笑)。

達也 失敗したら取り返せばいいんですよ。言い方を変えると、それが勇気に変わるんです。ビビってるより、ナメていって大きくいったほうが良い。

――いつもチャレンジしているノンラビですが(笑)、今後目指すところは?

達也 今後は作詞・作曲家として、ヒット曲を生み出して賞が欲しいです。はじめて今のプロデューサーの家に行った時に、レコード大賞の盾を見て圧倒された記憶が消えないんですよね。やっぱり、音楽的な賞が取りたいです。

取材・文:後藤千尋 写真:You Ishii

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【応募締め切り】
2021年7月10日(土) 23:59まで
※期間中は何度でも応募可能です。

<リリース情報>
メジャー1stシングル「三大欲求」

2021.05.19 On Sale

●初回限定盤 2,750円(税込)
●通常盤 1,650円(税込)

「三大欲求」初回限定盤ジャケット
「三大欲求」通常盤ジャケット

配信リンク:
https://lnk.to/SandaiYokkyu

【CD収録曲】
01. 三大欲求
02. 静かな風
03. 是が非でも
04. 推しが尊いわ
05. 三大欲求(Inst.)
06. 静かな風(Inst.)
07. 是が非でも(Inst.)
08. 推しが尊いわ(Inst.)

【初回限定盤DVD収録内容】
Non Stop Rabbit Behind closed doors-live at harevutai
01. ALSO
02. 明るい歌
03. TABOO
04. 最後のキス
05. BIRD WITHOUT

Non Stop Rabbit 『Behind closed doors-live at harevutai』ダイジェスト

<ラジオレギュラー番組情報>
InterFM897「Non Stop Radio 〜真夜中の無料案内所〜」(毎週火曜26:00〜27:00)
番組Twitter:https://twitter.com/nr_897

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