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梅澤裕介×梅田彩佳、今の梅棒は「熱さが増してる」

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梅澤裕介 梅田彩佳 撮影:藤田亜弓

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台詞を使わず、ダンス・芝居・J-POPの融合でストーリーを見せるダンスエンターテインメント集団「梅棒」の12回公演『おどんろ』が7月30日(金)に開幕する。新作公演となる本作は“妖怪”がテーマ。稽古も開始した頃、今作で主人公を演じる梅澤裕介、梅棒作品には2度目の出演となる梅田彩佳に話を聞いた。

僕ら梅ちゃんに結構頼ってます(梅澤)

――梅田さんは6th OPUS『GLOVER』(’16年)以来ずっと「また出たい」とおっしゃっていたそうですね。

梅田 はい。梅棒さんの公演を観に行くたびに言っていました。でもやっぱりなかなか機会もなかったので、今回声をかけていただいて「え!まじ!?」と思いました。

梅澤 「出たい」っていうのはどのくらい本音だったの?

梅田 100%本音です(笑)。『GLOVER』に出させてもらった時に感じた梅棒さんの印象は「熱くて、青春」だったんです。千秋楽の時にも「出てくれてありがとうね」という言葉をかけてくださったんですよ。そんな言葉をかけていただくことはなかなかないですから。

今、何事も効率良く、手間を省いて生きる人が多い中で、梅棒さんはめんどくさいこともちゃんと真っ向から取り組んでいくし、そこに熱さと情熱と愛があるのを私は感じて。すごく素敵だなと思いました。そこからファンになって、公演がある時は観に行くようになって。その印象は外から観た時も変わりませんでした。

――ここにまた参加したいと思われたのですね。

梅田 でもヒロインで再び出演するのは難しいだろうな~とは思っていたんですよ。だからといってダンスが特別うまいわけでもないし。でも私は、言い続けることは人生において大事だと思っているんです。言葉にしないと叶わないから言い続けようと思って。だから今回すごく嬉しかったです。

梅澤 ありがとう。

――稽古も始まっているそうですが、梅澤さんは久しぶりに梅田さんと稽古してなにか変化は感じますか?

梅澤 僕が言うのもなんですが、ダンスが上手になったと思う。

梅田 え、嬉しい。

梅澤 すごく振りが見やすい。

梅田 嬉しい。がんばってよかったな。皆さんうまいので。

梅澤 でも梅棒って、ダンスがうまければよく見えるかって言われたらまた別だからね。

梅田 うん。気持ちですよね。

梅澤 そう、それがあれば、例えうまくなくても「いいな」と思えたりするんです。梅ちゃんのダンスはそういうよさがあるから……なんか褒めてるんだか褒めてないんだかわからない感じになってるけど(笑)。

梅田 (笑)。いや、うれしいです。

梅澤 ダンサーに囲まれてもプレッシャー感じなくて平気だよって言いたかったの(笑)。

――梅田さんは5年ぶりに梅棒作品に参加して、梅棒の変化は感じますか?

梅田 熱さが増してるなって思いました。

梅澤 え、ほんと!?

梅田 赤い炎より青い炎のほうが熱いじゃないですか。そういう感じ。見た目的には冷静なんだけど、実はめちゃくちゃ熱い感じが増えてるなってイメージでした。情熱と冷静がある。

梅澤 そうなんだ! 落ち着いたかなと思っていたから、そう言ってもらえると嬉しいです。

――その中で梅澤さんはどんな印象ですか?

梅田 今回、ざわさん(梅澤)と舞台上にふたりだけになるシーンがあるんですけど、あそこがめちゃくちゃ好きです。私、いつも「ざわさん、ざわさん」って言いすぎてうざがられたりするんですけど。

梅澤 え、そんなことないですよ。

梅田 (笑)。でもあのシーンはその感じが垣間見えるから。私はそれがなんか嬉しい。個人的にはめちゃくちゃ好きだし楽しいシーンです。『GLOVER』からの時間を経て、こういうシーンになったのかなって思うんですよね。

梅澤 僕ら梅ちゃんに結構頼ってますよ。梅ちゃんならこの表現までやってくれるだろうと思ってつけている振付もありますし。

――ヒロインが2回目って梅棒さんでは初めてですもんね。

梅田 はい。だからめちゃめちゃありがたいし、それをちゃんと返したいって思います。

今楽しいのは、変わっていくこと(梅田)

――今作のストーリーは「人間の生活がNEO妖怪たちのイタズラによって脅かされる中で、うだつの上がらないサラリーマン・萬代(ばんだい)が、ひょんなことから妖怪と接触するようになり、生活が一変。不思議な事件に翻弄される警察と、よからぬことを企むブラック企業も巻き込んで、人間とNEO妖怪のとんでも絵巻が描かれる!」というものですが、梅澤さんが演じる主人公の萬代はどんな人物ですか?

梅澤 梅棒作品の登場人物って基本的には熱量が高いんですけど、萬代は過去イチ熱量がないキャラクターです。本当になにもしない奴で、巻き込まれる側なんですよ。ダンスもそんなに踊らないし。

――梅田さんは、人間に悪さする妖怪たちを追いかける警察役ですね。

梅田 はい。真っ直ぐすぎて猪突猛進な警察官です。後先考えずに感情だけで動いてしまうような人。私自身も気持ちで動くことがだんだん減っていっているのですが、この子は気持ちで動けているから「いいな」と思いながら演じています。好きだったら好き、嫌いだったら嫌いで動けるんだ、この子は、みたいな。憧れもありつつ演じていますね。

――小越勇輝さん演じる妖怪と心を通わせていく、割と繊細な感情の変化を出していく役だと聞きました。

梅田 そうですね。『GLOVER』の時は、「生まれました、好きになりました、猪突猛進!」みたいな感じだったけど、複雑な気持ちの変化がある役です。

――それを台詞なしで表現するわけですよね。

梅田 めちゃムズイ……。

梅澤 ふふふ。でも本当にキーの役だよね。

梅田 普段、どれだけ言葉に助けられているんだろうって感じます。身振り手振りで伝えたり、ダンスで伝えることがこんなに難しいんだなって。

――小越さんはどんな方ですか?

梅澤 小越くんは思った以上にアグレッシブにやってくれて、すごい楽しいです。梅棒の表現って慣れない人はすぐできなかったりするんですけど。

梅田 うん。そうですよね。

梅澤 小越くんは「こういう感じ」っていう材料を渡しておけば、それをいつの間にか膨らましていて、予想以上のアクションがきて舞台上でびっくりすることがあります。だから早くもっと一緒に稽古したいです。作品の中では僕の役はまだ交流の途中だから。

――『おどんろ』という作品は、梅棒ファンの梅田さん目線ではどんなふうになっていますか?

梅田 梅棒ファン目線としては、「めっちゃ梅棒っぽいな」と感じて楽しいです。くだらないシーンもあれば、わからないけど泣きそう、みたいなところもある。いつも通り、すごく素敵な作品になると思います。

梅澤 ありがとうございます(笑)。まだまだこれからですが、梅棒作品らしいおふざけ感がある作品になると思いますよ。

梅田 何も考えずに笑えるところもありますしね。

梅澤 あと、妖怪がかわいい。とにかくかわいい。

梅田 うん。かわいい。

梅澤 動きもみんな変だしね。愛おしいよね。あまりにもかわいくて、ちょっと嫉妬しはじめちゃってる(笑)。

――今、おふたりが稽古場で楽しいと感じていることを教えてください。

梅澤 客演さんも梅棒メンバーも、みんなが楽しそうにやっているのがすごく嬉しいです。そういうのを見ていると、絶対面白くなるなって思うから、早く内容をブラッシュアップして、みんながもっと楽しくなれるような作品にしたいと思います。

――ブラッシュアップというのはどのような作業ですか?

梅澤 足りないところを加えたり、整理したりという感じですね。そういう個所があるとプレイヤーにブレーキがかかっちゃいますから。なるべくブレーキをかけずにトントントーンといけるように振付をしたいです。

梅田 私が今楽しいのは、変わっていくことですね。梅棒の現場では、一度つけた振付や演出がガラッと変わることがあるんですが、そういうときに前回は「どうしよう!」とてんぱっていたんです。でも今回はそれが「楽しいな」と思う。もちろん覚え直さなくちゃいけないのは大変ですが、梅棒の皆さんがより良くするために考えて、新しくつくり直したんだと思うと、「がんばらなければ」みたいな気持ちになるから。こんな風にゼロからやり直せることを「すごい」と思うし、熱を感じるし、楽しいです。

――本番、楽しみにしています!

取材・文:中川實穂 撮影:藤田亜弓

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梅棒 12th WONDER 『おどんろ』
http://umebou12th.dynamize.net/
作・演出:伊藤今人
振付・監修:梅棒
出演:梅澤裕介 / 鶴野輝一 / 遠藤誠 / 塩野拓矢 / 櫻井竜彦 / 楢木和也 / 天野一輝 / 野田裕貴 / 多和田任益 / 小越勇輝 / 梅田彩佳 / Q-TARO / パイレーツオブマチョビアン / NANOI / Kurumi Shiina / RiNnA
※出演を予定していた遠藤誠が、新型コロナウイルスに感染していることが判明した為、東京公演については代役として伊藤今人が出演(7/30追記)

2021年7月30日(金)~2021年8月15日(日)
会場:東京・よみうり大手町ホール 他、大阪・愛知公演あり
※一部公演中止、最新情報は公演公式サイトにてご確認ください(7/30追記)

チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2171045

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