THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.8(前編) 運命を信じて生きるMACO
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左からMACO、RIKU。
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE・RIKUさんの連載「音楽大陸」Vol.8には、RIKUさんが大好きなシンガーソングライター・MACOさんを迎えます。YouTubeでたまたま見つけた動画でMACOさんの声に聴き惚れて以来、さまざまな場所でMACOさんの名前を挙げてきたRIKUさん。念願の初対面を果たし、MACOさんの歌声や楽曲の魅力に迫ります。
前編ではTHE RAMPAGEの最新曲「HEATWAVE」やMACOさんが7月14日に配信リリースする最新曲「運命」についてトーク。MACOさんの「すべては最初から決まっている」という運命論に、「僕は運命を変えてきた」と対抗するRIKUさんですが、MACOさんはそれすらも見透かしていて……? 男子校時代のRIKUさんの話も必見です。また今回よりRIKUさんの近況報告コーナーが「RIKUの撮ルンです」にリニューアル。取材の裏側をRIKUさんやカメラマンが使い捨てカメラで撮った“エモい”写真を掲載します。
取材 / RIKU 文 / 清本千尋 撮影 / 曽我美芽
「HEATWAVE」は人の心を熱くさせる
MACO RIKUくんにオススメのプロポリスを買ってきたのでよければ! 歌う前にぜひ使ってください。
RIKU えー、いいんですか? じゃあ僕からはこちらを……(「RIKU NO KAORI」を差し出す)。先日グッズで香水を作ったんです。
MACO わあ、MACO、香水好きなんですよ。どんな匂いなんだろう?
RIKU 僕が好きな香りで作ったんです。よければちょっとシュッとしてみてください。
MACO (香水を空間に噴射)めっちゃバニラ! 好き!
RIKU ありがとうございます。こういう香りってけっこう高級なブランドさんから出ている香水に多いので、今回はみんなが買いやすいような価格で作らせてもらったんです。香水として使うもよし、枕にそっとかけるのもよし、カーテンやソファにかけるのもよし……いろんな用途に使えるのでMACOさんもよければ使ってみてください。
MACO これはRIKUくんのファンはきっとみんな買いますね!
RIKU 日本全国の“KAORI”さんをはじめ、ぜひ皆さんに手に入れてもらいたいです(笑)。最初から話が脱線しちゃいましたが、改めましてインタビューさせていただきますTHE RAMPAGEボーカルのRIKUです。7年くらい前だったかな……それくらいにYouTubeでMACOさんの歌声を聴いてからというものの、ずっとファンだったので、今日初めてお会いできてうれしいです。
MACO ありがとうございます。RIKUくんが私の歌を好きでいてくれてることは、実はファンの方から聞いていて知っていたんです。
RIKU ラジオとかで事あるごとにMACOさんのお名前を挙げていたんですよ。伝わっていてうれしいです。MACOさんをYouTubeで発見したのはたまたまホーム画面に出てきたからで、聴いてみたら「すごい!」と感激して。そのあとどんどんバズっているMACOさんを見て「僕の目に狂いはなかったな」と思いましたね。逆にMACOさんはTHE RAMPAGEのことを知っていました?
MACO THE RAMPAGEさんはボーカルが3人いますよね。
RIKU あ、知ってくれてるんですね。パフォーマーを合わせると16人の大所帯で、サポートダンサーなしでライブができるのが強みです。
MACO 「HEATWAVE」のミュージックビデオも観させていただきました。とっても素敵でした! でも女性のダンサーさんもたくさん出てくるので、ファンの子はヤキモチ焼いちゃうのかなあなんて思ったり。
RIKU そこに関しては承知のうえで挑戦させていただいてるんです。女性との絡みをセクシーに見せたいだけではなくて、2つのシチュエーションからなる映像で、セクシーな僕らとさわやかな僕らの対比を見せたかったんです。「HEATWAVE」の世界観を表現するためのエンタテインメントとしてやらせていただきました。
MACO うんうん。ラテンのサウンドとダンサーさんと向かい合って踊るダンスがより観ている人の心を熱くさせるというか。夏に向かう気持ちが高まる曲ですよね。私ラテン好きなんですよ。
RIKU そうなんですね。THE RAMPAGEはほかにも「Fandango」と「LA FIESTA」というラテン曲があって、そちらもぜひ聴いてみてほしいです。
しゃべるのが下手で歌にして伝えるほうが得意
RIKU 僕がMACOさんの声を魅力的だなと思った理由は、言葉にするのが難しいんですけど、声が“風”みたいだなと感じたからなんです。歌声だけじゃなくてしゃべる声でも言えるんですけど、例えば「優しい」と歌っていても矢のように鋭い声の人もいるじゃないですか。MACOさんの場合は風みたいにすーっと吹き抜けていく感じがしたんですよね。当時の僕はそういう声の歌手を知らなかったので衝撃を受けて、ずっと聴いていたいなと思ったんですよ。中でも「My Smile」(2014年リリース)という曲が好きで、朝のアラーム音にしていたときもあります。
MACO ありがとうございます! うれしい。ふふ(笑)。でも普通アラームにした曲って嫌いになったりしません?
RIKU いや、それが「はい! 起きます!」って気持ちよく起きれたんですよね。「My Smile」はMACOさんの声の質感が一番よく出てる曲かなと個人的には思います。最近は自分たちの曲をアラームにしていて「ESCAPE」で起きていますね。
MACO じゃあ私は「HEATWAVE」にしようかな。
RIKU 朝から「HEATWAVE」はうるさいかもしれないです(笑)。アラームにオススメのTHE RAMPAGEの曲は絶対「ESCAPE」。口笛から始まるのでさわやかに起きられます。さっき僕がMACOさんの声について話しましたけど、MACOさん自身は自分の声の特徴や強みはどんなところだと思いますか?
MACO 私、しゃべるより歌っているほうがいいなあと思うんですよ。
RIKU しゃべるよりも歌う……?
MACO しゃべるのが下手で、自分の思っていることを歌にして伝えるほうが得意なんです。使命とすら思っています。私は上京してから7年くらい経つんですけど、その中で声の変化がたくさんあって、RIKUくんが好きだと言ってくれた「My Smile」の頃と今回の新曲「運命」で歌声がまったく違う。でもいつでもMACOらしくて、MACOにしか歌えない歌だと思っています。
RIKU 確かにMACOさんの曲はほかの人が歌った瞬間にMACO印じゃなくなるというか……それくらいMACOさんの声って印象的なんですよね。
MACO うれしい。でも自分の曲は世に出たらもう本当にみんなの所有物だと思っていて、たくさんカバーしてほしいし、みんなの境遇に合わせていろんな解釈をして楽しんでもらいたくて。私の歌詞は日記みたいなものなんですよ。
RIKU へー! 日記ですか。日記をもとに1つのリリックに仕上げるみたいな感じですか?
MACO そうですね。日常で浮かんだ思いをメモに書き留めて、それをもとに歌詞を書いています。
RIKU てっきりMACOさんは“降ってくる”タイプなんだと思っていました。
MACO あー、降ってくるといえばそういうタイプなのかもしれない。1人でいるときとかに不意に歌詞を思いついて急にメモに書き留めたりすることもあります。あとは誰かに言われてうれしかった言葉とか、一緒にいる人の気になった仕草とかを書き留めておくんです。そういう宝物の取りこぼしをしたくないので絶対にメモるんですよ。
RIKU いつかスマホの容量がメモでいっぱいになっちゃいそうですね。
MACO いっぱいになったこともあるんですよ。だからちまちま消しては新しい言葉を残していたときもありました。
少女マンガを読めば女の子の気持ちがわかると思った
RIKU さっき話題に挙がったMACOさんの新曲「運命」を今日ここで聴かせてもらえるということで……。
MACO はい。じゃあ流しますね。
MACO RIKUくんがスタッフチーム以外で聴いてくれた人第1号です。どうでしたか?
RIKU おお! ありがとうございます。愛する人への告白っぽいワードがたくさんあるなと思ったんですが、歌詞の全貌を見ると決意表明みたいな曲なんですね。かなり強い思いを歌っているんですけど、メロディラインやトラックは優しくて壮大な雰囲気なのでギャップがあるなと思いました。きっとこれは聴けば聴くほどいろんな捉え方ができる不思議な曲ですね。
MACO ありがとうございます。この曲を作曲したMUSOHさんは、何回も聴きたくなるような魔法がかかった曲を作るんです。RIKUくんは「LOVE」(2015年発売アルバム)が好きだとおっしゃってくれたんですが、「LOVE」でご一緒した作家さんなんですよ。今回ひさびさにタッグを組みました。
RIKU あー、じゃあ絶対僕が好きになるのも当然ですね。聴いていて、桜が咲いた春の河川敷を制服を着た2人が手をつないで歩いているみたいな情景が浮かびました。あ、その河川敷は完全に僕の地元の風景なんですけど(笑)。
MACO 「桃色の風」とか「花びら」という歌詞があるので、春っぽいですよね。
RIKU 「桃色の風」って、恋が実った2人が手をつないで歩いているところを見た第三者が「あいつらの周りハートが飛んでるやんけ!」って思ったのかもと妄想しました(笑)。
MACO すごい想像力(笑)。
RIKU 僕、中高6年間男子高だったので、学校では先生しか女性に関わることがなかったんです。女子の生態を知りたくても知るすべがなくて、同級生と編み出した方法が、少女マンガを読むこと(笑)。少女マンガは女の子の目線で物語が進んでいくので、読めば女の子の気持ちがわかると思ったんですよ。例えば廊下で人とぶつかっても、普通だったら「痛い!」って思うところが、気になる彼だったらキュンとしちゃうみたいな。少女マンガを読んで「シャンプーの匂いが好きな女子が多いらしい」というのも知って、その夜から母親のいい匂いのするシャンプーを勝手に使い始めたんです。減るのが早いからバレてめちゃくちゃ怒られました(笑)。で、「あいつらの周りハートが飛んでるやんけ!」も少女マンガからの影響です。
運命は変えていける?
MACO ちなみにRIKUくんって自分の運命は最初から最後まで決まっていると思いますか? 変えていけると思っていますか? 私は全部決まっていると思っているんですけど。
RIKU 僕は変えられると思っていますね。
MACO RIKUくんがそう思うこと自体も“運命”だなって思うんです。
RIKU はい……? その心は?
MACO そういうふうに思うように生まれてきているってことです。生まれたときから死ぬまで全部決まっている。そう思えば何も怖くなく生きられるんですよ。今回RIKUくんの連載のゲストに呼んでもらえて出会えたのも運命だし、プロポリスをプレゼントできたのも運命。だってスケジュールが合わなかったらここには来れなかったし、プロポリスが売り切れてたらプレゼントできなかったから。プロポリス、お店でラス1だったんですよ。
RIKU それは運命を感じちゃいますね。
MACO 恋愛に関することを運命と言うと大げさだと思われるかもしれないですけど、そう思っちゃうくらい恋愛って人をバカにさせることだと思うんですよ。それに恋愛だけじゃなくて、人との出会いもいつ死ぬのかも運命で最初から決まってたとMACOは思っていたいんです。
RIKU 僕は自分で運命を変えてきた人間だと思ってるんですよ。もともと親の顔色を伺いながらいい子でいたタイプなんですけど、これだけは譲れないと思って高校時代に部活をサボってEXPGの体験レッスンに行ったんです。監督には今日は休みますと伝えて、親にサボったことがバレないように練習着を公園でわざと汚して帰って。あの経験がなければ今、僕はここにはいない。要所要所でいろんな選択をして自分の運命を変えてきたんじゃないかなって思っているんです。でもMACOさんからすると、そもそもそうやって選んでいくことすら運命なんですよね。運命ってなんなんだろう……わからなくなってきた……(笑)。
MACO そう。わからなくなってくるんです(笑)。今のRIKUくんの話を聞いて泣きそうになりました。当時のRIKUくんの気持ちを全部想像できちゃって。
RIKU 僕、毎日をやりきって、いつ死んでも後悔をしない生き方をしたいなと思ってるんです。人生って選択の連続じゃないですか。でもMACOさん論で言うと、「今までの自分だったらこっちを選ぶけど、あえてこっちを選んでみよう」と思うことすら運命なんですよね。「運命は決まっている」、いい言葉をもらいました。ありがとうございます。
MACO なんかとってもいい話だったね!
「音楽大陸」Vol.8後編は7月23日(金・祝)11:00に公開予定です。
MACO
1991年5月10日生まれ。北海道函館市出身のシンガーソングライター。テイラー・スウィフト「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~ We Are Never Ever Getting Back Together」の“テイラー公認”日本語カバーで人気を博し、2014年にメジャーデビュー。テイラーのカバーは、「第29回日本ゴールドディスク大賞」の新人部門を受賞した。2019年にソニー・ミュージックへ移籍し、同年末から行った全国11都市でのアコースティックワンマンツアー「My Acoustic Tour 2019-2020」のチケットはソールドアウトした。2021年は3、4月に東京と大阪のBillboard Live、6、7月に埼玉と福岡の結婚式場でライブを開催するなど、積極的にライブを開催中。7月14日に配信シングル「運命」をリリースする。
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RIKU
1994年8月10日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル。2014年4月に行われたLDH主催オーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4 ~夢を持った若者達へ~」に合格し、THE RAMPAGEのボーカル候補生となる。同年9月に行われた「武者修行ファイナル」で正式メンバーに昇格。2017年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。2021年2月に3rdアルバム「REBOOT」をリリース。6月末にニューシングル「HEATWAVE」をリリースした。7月からは東京・東京ドーム2DAYS公演を含むアリーナツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 “REBOOT” ~WAY TO THE GLORY~」を開催している。RIKU個人としては毎週金曜日にメンバーの陣と共にスペースシャワーTV「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」、bayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」にレギュラー出演中。
RIKU(@_riku_r.m.p.g_ldh)・Instagram photos and videos
新コーナー「RIKUが撮ルンです」
今回から音楽大陸のサブコーナーとして「RIKUが撮ルンです」をスタート致しました。
あえてレトロなカメラを使い、
僕目線のゲストさんの写真をはじめ、今までの載ってた写真とはまたちょっと違うスタイルの僕とゲストさんの写真をお届けしたいと思います。
現像してみないとどんな風に撮れたか分からないのもミソ!
このコーナーを通してより取材中の雰囲気が伝わるような写真を撮っていきたいと思いますので、乞うご期待!!
初回はMACOさんにご協力頂きましたー!