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ぴあ 総合TOP > 『男はつらいよ お帰り 寅さん』サブスク開始記念! おウチ時間のための“今から寅さん”特集!

『男はつらいよ お帰り 寅さん』サブスク開始記念!
おウチ時間のための“今から寅さん”特集!

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不朽の名シリーズ全50作がサブスクで楽しめる!
寅さんビギナーのためにあらためて魅力を解説します!

最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』をはじめ、国民的人気シリーズ全50タイトルがサブスクで観放題! とは言え、このシリーズを一度も観たことがなくて、今さらハマることができるの? って思っている人もいるに違いない。そこで、本稿ではそんな“寅さん”ビギナーのためにシリーズの見どころやその面白さを徹底解説。これを読んで映画を観たら、あなたもきっと“寅さん”の虜に。

『男はつらいよ』全50作の歴史は
寅さんの死から始まった!?

『男はつらいよ』のスタートは、実は1968年に全24回に渡って放送された連続ドラマ。その最終回で渥美清が演じる“寅さん”こと車寅次郎がハブに噛まれて死んでしまったため、テレビ局に抗議の電話が殺到。その埋め合わせのつもりで翌年、当初は1作だけのつもりで映画版が製作されたのだが、これが空前の大ヒットを記録したのだ。

しかも、自分勝手だけど憎めない寅さんのキャラと渥美清の名調子、下町の人々が織り成す人情ドラマと恋愛下手な寅さんをめぐる恋の騒動が多くの観客を魅了し、笑いと感動で包み込み、2019年末公開の奇跡の最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』で50作を数える国民的大ヒットシリーズに。

現代人が忘れてしまったそのハートウォーミングな世界観、ツッコミを入れたくなる“笑い”の数々は決して色褪せることなく、何度見ても楽しめる。逆に一度も観たことがない人が羨ましい。あの唯一無二の“寅さんワールド”を今から心ゆくまで楽しめるのだから!

©︎1990 松竹株式会社

ゆかりのスポットがたくさん!
寅さんとは切っても切れない街、葛飾・柴又

東京の葛飾区柴又は、言うまでもなく寅さんの故郷である。テキ屋(露店商)をしながら日本全国を気ままに旅している寅さんが、異母妹のさくら(倍賞千恵子)と叔父夫婦が営む柴又の団子屋“くるまや”に戻ってくるところから映画が始まるのがシリーズの定番。そこに寅さんが旅先で出会った“マドンナ”が訪ねてきて、柴又の人たちと愉快な騒動を繰り広げるのもお決まりのパターンだ。

それ故に、柴又の人たちにとって寅さんは自慢の町のシンボル。駅前には寅さん像が立ち、2017年には兄を優しい瞳で見送る妹さくらの像も設置された。柴又帝釈天(正式名称は<経栄山題経寺>)をはじめ、劇中に登場する“うなぎ屋”などの飲食店も点在。帝釈天の袂には渥美清が寄贈した常夜燈や山田洋次監督の筆による石碑が立っているし、映画の世界を堪能できる“葛飾柴又寅さん記念館”も。

映画と実際の街並みを見比べながら柴又を歩けば、『男はつらいよ』の面白さが倍増するに違いない。

©︎1983 松竹株式会社

“失恋マスター”寅さんの言動には
恋愛のヒントがたくさん!

『男はつらいよ』シリーズは、恋愛のバイブルの要素も持っている。何しろ主人公の寅さんこと車寅次郎は、旅先で出会った美女にすぐひと目惚れするし、優しくされると、子供のように相手も自分のことを好きなのかもしれないと勘違いしちゃう。

でも、下心だけじゃなくて、困っている女性の問題を自分のことのように本当に親身に思い、彼女のために行動を起こす、優しくて器の大きな人。実際、どのエピソードでも女性たちに対して実にいいことを言っていて、恋に苦悩する甥の満男(吉岡秀隆)にも的確なアドバイスをする。だから、出会ったすべての女性が寅さんのことを大好きになるし、満男にも信頼される。

なのに、寅さん自身の恋が成就しないのは、肝心なところで弱気になって、自分から逃げてしまうから。そんな寅さんの言動の数々はとても参考になるし、反面教師にもなる。恋をしている人は特に、刺さる言葉がきっといっぱいあるはずだ。

ピックアップして観るならこの寅さん!

©︎1969 松竹株式会社

すべてはここから始まった!
第1作『男はつらいよ』(1969)

16歳で父親と喧嘩して家出をした寅さんが、20年ぶりに“くるまや”に現れるところから始まる記念すべき第1作。さくらの縁談をぶち壊して再び旅の人になる本作で、寅さんの過去や楽しいキャラを紹介しながら、寅さんがドサ周りの旅人になった理由や、旅先で出会った美人にすぐ恋をしてしまう設定が早くも確立している。ちなみに第2作の『続・男はつらいよ』(69)も、寅が産みの母親(ミヤコ蝶々)に会いに行く貴重なエピソードだ。

©︎1974 松竹株式会社

渥美清と吉永小百合が共演!
第13作『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(1974)

第9作『…柴又慕情』(72)で、寅さんに背中を押されて陶芸家と結婚したマドンナの歌子。吉永小百合の演じた彼女が再び登場する本作では、夫と死別した歌子を励まし、以前からギクシャクしていた小説家の父親(宮口精二)との仲を取り持つために奮闘する寅さんに魅せられる。寅さんが歌子に「今、幸せかい?」と声をかけ、その言葉で彼女が笑顔を取り戻すクライマックスが印象的だ。寅さんの優しい人柄がよく分かる。

©︎1975 松竹株式会社

マドンナの本命リリーとの名シーンが続々!
第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975)

第11作『…寅次郎忘れな草』(73)で浅丘ルリ子が演じた、歌手のリリーと寅さんが初夏の函館で再会する本作。ここでは第50作『…お帰り 寅さん』(19)でも触れられる伝説の“メロン騒動”や寅さんとリリーの相合い傘、さくらがリリーに「お兄ちゃんと結婚して」と頼むいじらしいエピソードが次々に登場。中でも「寅のアリア」は、シリーズ屈指の名シーンだ。リリーの幸せを願う、寅さんの心の美しさに涙する。

©︎1976 松竹株式会社

単体の映画として楽しめる傑作バディムービー
第17作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(1976)

寅さんが日本画檀を代表する画家と友情を育み、芸者のぼたんと軽口を叩き合うほど仲良くなる本作は、シリーズ未見の人も単体で楽しめる傑作だ。先の読めない驚きの展開とバディムービーを彷彿とさせる面白さがあり、寅さんが彼ならではのやり方で悪党をこらしめるクライマックスがとにかく痛快! 太地喜和子が演じた芸者のぼたんと寅さんのかけ合いも心地良いし、寺尾聰の実父でもある宇野重吉が扮した画家と寅の心の交流が胸に染み入る。

©︎1989 松竹株式会社

寅さんの甥・満男の恋のドラマも必見!
第42作『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989)

本作で、寅さんの甥・満男と彼が想いを寄せる泉(後藤久美子)との恋の物語が幕を開ける。浪人生の満男は、転校した後輩の泉に会いたくて彼女が住む佐賀へとバイクを走らせるが……。第43作『…寅次郎の休日』(90)の満男は母親(夏木マリ)と離婚した父親(寺尾聰)に会いたい泉と日田に向かい、第44作『…寅次郎の告白』(91)では母の再婚や就職で苦悩する泉に何もしてやれない満男のいたたまれなさをクローズアップ。第45作『…寅次郎の青春』(92)では寅さんがそんな彼の背中を押す。さらに満男の恋の結末を描く第47作『…拝啓車寅次郎様』(94)、満男が泉の結婚式を滅茶苦茶にする第48作『…寅次郎紅の花』(95)へと続く、寅さんの恋模様よりドラマチックな満男の恋。第50作『…お帰り 寅さん』を観る前に、この6作は押さえておこう。

©︎1995 松竹株式会社

ふたつの恋の行方を描くグランドフィナーレ
第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995)

浅丘ルリ子の演じるリリーが第25作『…寅次郎ハイビスカスの花』(80)以来となる、シリーズ最多4度目の登場を果たした事実上の最終話(第49作は第25作『…ハイビスカスの花』の特別篇)。泉の結婚式を滅茶苦茶にした失意の満男は、奄美大島の加計呂麻島でリリーと同棲している寅さんと再会するが……。シリーズのグランドフィナーレに相応しく、寅さんと満男のふたつの恋の行方が描かれる。阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「みなさま、本当にご苦労さまでした」というセリフは、俳優・渥美清の最後の言葉でもある。

©︎2019 松竹株式会社

奇跡の50作目がいよいよサブスク配信開始!
『男はつらいよ お帰り 寅さん』で寅さんが帰ってきた!

あの寅さんが帰ってくる! そう聞いたときは、「寅さんを演じていた渥美清が1996年にこの世を去っているというのに、どうやって続編を作ったの?」って思った人は少なくないだろう。だが、山田洋次監督がまさにその難問に果敢に挑んだのが、シリーズ誕生50周年を記念して製作されたこの奇跡の第50作だ。

小説家になった満男は妻に先立たれ、今は中学3年生の娘ユリ(桜田ひより)とふたり暮らし。そんな彼が、妻の七回忌の法要で久しぶりに柴又の実家“くるまや”を訪れ、母親のさくららと昔話に花を咲かせる中で、いつも自分の味方でいてくれた伯父さん=寅次郎のことを思い出す。そんなある日、彼は仕事で来日中の泉と再会。彼女と一緒に寅さんのかつての恋人・リリーの下を訪ねるが……。

リリーが打ち明ける寅さんとの知られざるエピソードや満男と泉の現在が、4Kデジタル修復で鮮やかに蘇った寅さんの名調子と共に描かれる。オープニングには『男はつらいよ』ファンを公言している桑田佳祐が寅さんの姿で登場、主題歌をあの土手で歌う嬉しいサプライズも!

配信はコチラ!

(配信プラットフォームURLリンク集)

■配信情報:https://lnk.to/otokohatsuraiyo50
■パッケージ情報:https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie50/dvd/
■「男はつらいよ」公式サイト:https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/
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