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芦田愛菜×田中裕二×尾上松也、「ゴジラもコングも粋なヤンキーなところがカッコいい!」

ぴあ

尾上松也、芦田愛菜、田中裕二 撮影:源賀津己

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全米大ヒットを受けて、日本でもついにその全貌を現わした『ゴジラvsコング』。ハリウッド版『GODZILLA』(14)と『キングコング:髑髏島の巨神』(17)のストーリーをクロスオーバーさせ、映画界の2大モンスターがガチンコ対決する本作の日本語吹替版のボイスキャストを直撃! 前作に続いてヒロインのマディソン・ラッセルの声を担当した芦田愛菜、ハイテクおたくのマディソンの友人=ジョシュ・ヴァレンタインの声を当てた田中裕二、ゴジラが襲撃するハイテク企業エイペックス社の陰謀説を唱えるバーニー・ヘイズの声をハイテンションで体現した尾上松也が、アフレコ時の貴重なエピソードや映画の感想、見どころなどをたっぷり話してくれた。

それぞれの役柄と、吹替への向き合い方

――今回のアフレコをまずは振り返っていただこうと思います。前作の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(19)に続いてマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)の声を担当された芦田さんからお願いします。

芦田 私は前作でもマディソンの勇気のある行動を見てカッコいいな、自分にはできないなと思って尊敬していたんですけど、本作の彼女は高校生になって、さらに勇敢でカッコいい女性になっていました。なので私も、落ち着いていて、冷静な判断ができるマディソンを表現できたらいいなと思いながら演じました。

田中 僕が声を担当したジョシュ(ジュリアン・デニソン)はマディソンの親友の高校生ですけど、高校生ということはあまり意識してなくて。でも、マディソンに引きずられて危険な旅につき合わされる、弱っちいところやオタクっぽいところは少し心がけましたね。

松也 僕の演じたバーニーを演じている俳優さん(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は独特なリズムで話したり、芝居をしているのですが、そのニュアンスを出すのは勇気がいりました。ただ、英語で喋っている彼のリズムをあまり崩さないようには意識したつもりです。難しかったですが、面白いお役でしたので、とてもやり甲斐がありましたね。

左から、ジョシュ、マディソン、バーニー

――どんなところが難しかったんですか?

松也 冒頭にラジオのDJみたく喋るシーンがあって。その焦っている感じやリズムがかなり独特でしたので、そこはオリジナルの英語のセリフを何回も聴いて、なるべくタイミングを合わせられるように努力しました。

田中 僕は特に言いにくいセリフはなかったんですけど、こういう映画なので、セリフにもならない息遣いなどがやたら多くて。そこは映像を見ながら、息をのむのはどこなんだ?って探ったり、そういう細かいところが難しかったかな。

芦田 私たち3人でエイペックス社に潜入するシーンがあるんですけど、そういうところはやっぱり息遣いが難しくて。しかも、ひとりでブースにこもってアフレコをしているし、その場でお芝居をしているわけではないので、緊迫感や実際にそれが起きたときの息遣いを想像しながらやるのが大変でした。

――アフレコのときの印象に残っているエピソードは他にもありますか?

田中 僕、今年の1月に病気(前大脳動脈解離によるくも膜下出血と脳梗塞)で倒れたんですよ。で、その病気から快復した後の仕事がこのアフレコだったんですけど、ゴジラの映画だから、「ウワ~!」って絶叫するシーンがいっぱいあったらどうしよう?って最初はちょっと不安だったんですよね。頭の病気だったので、あんまり「ウワ~!」って大声で叫ぶのはよくなくて。ただ、ジョシュはそんなにうるさいキャラクターではなかったので、そこは助かりました。

芦田 私は今回も、いち早くハリウッド版『ゴジラ』シリーズの映像が見られるのが嬉しかったですね。マディソンがゴジラとコングのバトルを見ながら話すシーンでも、すごい迫力だから、思わずセリフを忘れそうになるぐらい見入ってしまって(笑)。それぐらい、いつも楽しませてもらっています。

芦田愛菜

――ちなみに、皆さんは普通のお芝居とは違うアフレコの面白さはどのあたりにあると思っていますか?

松也 芦田さんがさっきおっしゃったように、基本ひとりで声を入れていますので、他の方の声もまだ入っていなかったりする場合は、相手のリアクションを想像して補わなくてはならないんですよね。その上で、モニターに出る秒数と台本を見比べながら声を吹き込むので、気持ちを入れるのがなかなか難しくて。棒読みでセリフがフラットな声になると映像と合わなくなってしまいますから、そこは普通の生身のお芝居と全然違って難しいですね。

ですが、個人的な印象としては、声のニュアンスを出すときは舞台っぽい抑揚のある発声をした方がいいのかなって、声のお仕事をさせていだくときに感じるようになりました。

田中 僕も何回か声のお仕事をさせてもらっていますけど、ま~、声優の人たちはよくこんな難しいことを毎日のようにやっているなぁと毎回思います。今松也くんが言ったように、映像と台本を交互に見て、このセリフがここに入るのかというタイミングを合わせることに必死になっちゃって。そこで声のお芝居をするなんて、ちょっと離れ業だなっていう感覚があるんですよ。そんなこと、人間にできるのかな?って(笑)。

そこは毎回やっていて難しいし、不安です。アフレコの監督さんが「OK」って言ってくださっても、「本当なのかな~? 気を遣ってOKって言ってくれているんじゃないかな」と思ったり。毎回その繰り返しですね(笑)。

芦田 私もおふたりが仰っていることはすごく分かります。さっきも言ったように、自分がその場にいてお芝居をしているわけではないし、マディソンの場合もミリーさんの表情やお芝居の雰囲気に合わせて、日本語吹替版を観たお客さんが違和感を持たないような声にするのがやっぱり難しい。それだけに、今のは上手くハマったかもって思えたら、すごくやり甲斐を感じるし、嬉しいですね。

大迫力のバトルだけじゃない、心にグッとくるようなシーンも

――今回の『ゴジラvsコング』をご覧になった率直な感想を教えてください。

田中 音がスゴかったね。僕、子供が3人いて、一番下の子は4歳の女の子なんですね。で、普通だったらお父さんが声をやっている映画だから子供にも見せたいと思うんだけど、これはちょっと見せられないぐらい怖い。4歳だと泣いちゃうんじゃない?って思うぐらい迫力がスゴ過ぎて。映像もスゴいけど、僕の場合は音にいちばんヤラれました。ゴジラもコングもここまで吠えるか?って思うぐらいスゴかったですね。

――前作の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と違って、怪獣同士のバトルにシフトした仕上がりになっていますが、そのあたりはどうでしたか?

田中 僕が幼い頃に『キングコング対ゴジラ』(62)という映画があって、当然そのときもゴジラとキングコングが戦っていたんですけど、それからおよそ50年ぐらい経ったら、迫力がこんなにも増幅するのか?って思いましたね。

あの当時の、あの程度のバトルで喜んでいた子供たちが、これを観たらどう思うんだろう? いや、それが僕なんてすけどね(笑)。そう思ったぐらい、映像、音響のすべてにおける迫力が想像以上でした。

松也 これだけダイナミックな映画を観るのはコロナ禍の影響もあって久しぶりでしたから、純粋に、ただただ楽しかったですね。しかも、今、田中さんが仰ったコジラとコングが戦っているシーンには人間は一切出てこないわけですけど、言ってみれば、そこに関しては100パーセント嘘なわけじゃないですか。全部CGで作っているんだから。ですが、そのことをまったく忘れますね。本当の格闘技の試合を観ているみたいに、何だ、これ? と思って、とっても興奮しました。

ですので、さっき芦田さんがおっしゃったコングとゴジラのバトルをマティソンとジョシュ、バーニーの3人が見ているシーンのアフレコは何にも苦労しなかったです。本当に「ワ~キャ~」叫びながらやっていましたから(笑)。

芦田 本当にそうでしたよね。私もすごい面白かった。第一印象は本当に「面白い!」しかない(笑)、おふたりが仰ったみたいに、大迫力のバトルシーンに目を奪われるし、圧倒されること間違いなしです。 でも、それだけじゃなくて、コングと人間の関係やゴジラとコングの関係に迫る、心にグッとくるようなシーンもたくさんあって。アクションとドラマの両方が楽しめるところが魅力だと思います。

――皆さんの好きなシーン、オススメのシーンも教えていだけますか?

松也 僕は、コングが王座みたいなところに座ったときのドヤ顔です(笑)。斧みたいなものを持って座るのですが、キングコングじゃん!と思いましたし、とてもカッコよかったですから。

田中 僕は、コングがタンカーに乗せられて髑髏島から運ばれてくるシーンですね。『キングコング対ゴジラ』にも似たシーンがあったので、それを思い出して。そっちでは確かイカダで運ばれていたと思うけど、今回は大型タンカーなんだなって思ったし、ところどころそうやってオリジナルの東宝映画と比較しながら観ていました。

田中裕二

芦田 私は松也さんの逆で、ゴジラの顔なんですよ(笑)。一番最後のゴジラがコングに向ける顔が、本当に一瞬なんですけど、余裕のある表情に見えて。その表情を見たときに、あっ、ゴジラは絶対王者なんだなってすごい確信して、カッコいいなって思ったんです。

松也 結果、ゴジラもコングも、粋な熱いヤンキーなんですよね(笑)。

芦田 確かに!(笑)

松也 両方ともそこがカッコいいんですよ。

――それでは、今回の映画のゴジラとコングの戦いの結末は納得のいくものでした?

松也 僕はあまり決着がついたという風には捉えてなくて。まあ、絶対王者のゴジラがいて、その後を追い続けるコングみたいな構図がこれからも延々と続くな、終わらないなっていう印象を持ちましたけどね。

田中 僕は子供の頃はゴジラが大好きで、『キングコング対ゴジラ』を昔観たときも、やっぱり、どちらかと言うとゴジラの方に肩入れしながら観ていたんですよね。ゴジラがヒーローなので。なので、今回も何となくゴジラ側で観ていたんですけど、最終的にはゴジラとコングの勝ち負けの話ではないなと思っていて。それより、ジョシュとマディソンがこの後どうなっていくのか? そっちの方がちょっと気になりましたね(笑)。

芦田 (笑)

田中 最後にマディソンのお父さんに挨拶をするし……。

松也 それで言ったら、バーニーなんて謎だらけですよ!(笑)

田中 アイツ、何者なんですか?(笑)

松也 何者か分からないですし、奥さんをどうしちゃったの?って思うぐらい、何も分からない(笑)。

田中 そうですよね。

芦田 でも、私はこの結末、すごい好きで。本当にどうなっちゃうんだろう?ってハラハラしながら観ていたんですけど、途中からいろいろなエピソードが繋がって、あ~そう来たか!っていうラストシーンだったので、すごい楽しかった。

「ゴジラはやっぱりカッコいい!」ってあらためて思うこともできたし、すごくいい終わり方だと思います。

ゴジラにはそろそろ東京で暴れてもらいたい

――ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』シリーズに登場した小栗旬さんはどんな風に映りましたか?

松也 友人の小栗さんがハリウッドの大作に出演されるというのは、それだけでも感慨深いものがありましたし、刺激を受けましたね。それこそゴジラが最初に海から登場して、次にそれを見守っている(小栗が演じた)芹沢蓮の顔がパッと映ったときに、「ウワッ、小栗旬だ!」って一観客として、すごくドキッとしたのを覚えています。

小栗さんから、ハリウッド版の『GODZILLA ゴジラ』に参加しているという話は伺っていたんですよ。まさか自分がその作品にこういう形で関われるとは思っていなかったので、それも純粋に嬉しかったですね。

田中 芹沢蓮は、渡辺謙さんが前2作で演じた芹沢猪四郎博士役の息子じゃないですか。だから、相当なプレッシャーだったんじゃないかなって勝手に思っていて。長年のコアなファンがいる『ゴジラ』シリーズで、しかも芹沢博士の息子の役ということになると、恐らく小栗くんどうこう関係なく、いろいろ言う人もいると思います。だから、すごいところを任されたと言うか、すごい役を小栗くんは勝ち取ったと思いますよ。

それに、最後の方のあのお芝居は相当大変ですよ。今までのカッコいい小栗旬とはまた違いますからね。

――本作のアダム・ウィンガード監督は「シリーズが続くのであれば次も自分が監督をしたい」って言っているみたいですが、続編の制作が決まったらどんなことを期待しますか? 監督にどんな注文しますか?

田中 『ゴジラ』は元々日本の映画なので、そろそろ東京で暴れてほしいですよね。あと、さっき話したジョシュのその後も気になるね。マディソンは相手にしてないんだろうけど、ジョシュは絶対にマディソンのことが好きだから。ふたりが東京に旅行に行って……みたいな展開にしたらいいんじゃないかな。

芦田 それ、いいですね(笑)。でも、私も東京に来てほしい。日本で大暴れしているゴジラをやっぱり見たいなっていう気持ちはありますね。

松也 バーニーも謎だらけ、続編をやるならそこも解明していただきたいほしいですけど、ゴジラが東京を襲撃するならば、それを例えばウルトラマンが阻止するとか、そういう何でもありみたいなものをハリウッドで作ってもらいたい(笑)。そういうのを観てみたいですね。

――最後に。この映画と関係なく、皆さんはゴジラとコング、本当はどっちが強いと思っていますか? 理由も教えてください。

松也 僕はどちらかと言うとコング派なんですけど、ゴジラは飛び道具がありますからね。放射熱線を出せてしまうから、強いのはゴジラかな? でも、コングも戦いの精神では全然ひけをとらないと思います。

田中 僕はゴジラですね。ゴジラが一番強い怪獣だって、子供の頃からそういう洗礼を受けて育っていますから。そこには理由はないですよ。それはもう、プロレスファンが「アントニオ猪木が一番強い!」って永遠に言っているのと同じ。理屈じゃないです。

芦田 私もやっぱりゴジラですね。さっきも言ったように、今回も絶対王者のゴジラをすごく感じたし、ゴジラがやっぱり王者だと思います。



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取材・文:イソガイマサト 撮影:源賀津己


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『ゴジラvsコング』
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