『ゴルトベルク変奏曲』で満たされる1日 チェンバロ、ピアノ、弦楽五重奏の3パターンで名曲を堪能
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すべて見るコロナ禍のクラシック界に、アッと驚くおもしろ企画が登場した(9月23日:浜離宮朝日ホール)。その名も『ゴルトベルク変奏曲』で満たされる1日、というタイトル通り、J.S.バッハの名曲『ゴルトベルク変奏曲』を、本来のチェンバロ版の他に、ピアノ版&弦楽五重奏版の3パターンを、一気に聴いてしまおうという、クラシックオタクも真っ青の超重量級企画だ。
『ゴルトベルク変奏曲』といえば、膨大なJ.S.バッハの作品の中でも屈指の人気曲のみならず、クラシック史上最高の名曲の1つに数えられる傑作だ。チェンバロ版はもちろん、近年は、ピアニストにとっての重要なレパートリーとしても定着したほか、様々なアレンジによる演奏も頻繁に登場する。その1つ1つを聴き比べつつ楽しむことことが、クラシック音楽の楽しみであり奥深さなのだが、1日に3つのパターンを続けて聴くというのは前代未聞。
不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のために作曲されたと伝えられるこの音楽の心地よさに、爆睡の可能性すら伴いそうなイベントだ。それでも体験してみたいと思わせるところが『ゴルトベルク変奏曲』の魅力なのだろう。もちろん、3つのパターンの好きなパートのみを楽しむも良し、休憩時間とトークを含めると8時間にも及ぶ“『ゴルトベルク変奏曲』尽くし”を堪能するも良し。選ぶのは貴方だ。
●公演概要
9月23日(木・祝)浜離宮朝日ホール
チェンバロ、ピアノ、弦楽五重奏による J.S.バッハ/ゴルトベルク変奏曲 BWV988
http://www.millionconcert.co.jp/concert/detail/2021_09/guide/210923goldberg.html

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