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「声の仕事が好きなんです」木村佳乃が語る映画『ジャングル・クルーズ』

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木村佳乃

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ディズニーランドの超人気アトラクションから誕生した超大作映画『ジャングル・クルーズ』が公開されている。本作は、アマゾンのジャングルの奥地にあると言われる伝説の“不老不死の花”を求めて、ジャングルを知り尽くした船長フランクとワケあり博士リリーが、危険な冒険に出る物語が描かれるが、日本語版では女優の木村佳乃がリリー博士の声を演じている。

本作の舞台は危険がいっぱいのアマゾン。ここにはまだ誰も見たことのない伝説の“不老不死の花”が存在するという。植物博士のリリー(エミリー・ブラント)は、弟のマクレガーとフランク船長(ドウェイン・ジョンソン)の愛船に乗り込み、壮大な冒険に出発。次々に襲ってくるピンチと、見えるものすべてが危険なジャングルをくぐり抜けて、船はアマゾンの奥地へ。フランクとリリー、そしてマクレガーは冒険を通じて、少しずつ心を通わせていくが、アマゾンの先住民に捕らえられたことで最大のピンチに陥る。

木村はこれまでにも多くの作品で声のキャストを担当してきたが「アニメーションの吹き替えと実写映画の吹き替え、両方やってきましたが、実写映画の場合はすでに存在している俳優さんが演じているものに日本語を合わせていくので、アニメーションの吹き替えとはまったく違うものなんです」と説明する。

「実写映画の声を担当する時は、実際に俳優さんが演技しているものをよく観て、その演技を理解しないことには、演技のニュアンスに沿うことができない。役に選んでいただいた時点で、私の声質だったり話し方だったりは役に合う部分があるのかもしれないですけど、今回もエミリーさんの話し方と大きく離れないようにしたいなと思って演技していきました。

初めて吹き替えを担当した時は、“マイクからあまり離れてはいけない”とか“身体を動かさないで声だけで表現しなければならない”とか大変ですし、体力がいるなという印象でした。だから改めてプロの声優さんは本当にすごいなと思いました。声だけでハラハラドキドキさせたりできるわけですし、相手役がいなくてひとりで収録することもあるわけで、かなりの技量がいるものなんだと思いました。私もこれまでにいくつかの作品を担当させていただけたので、少しずつ慣れてきた部分もあります。それに私は声の仕事が好きなんですよ」

そんな木村が本作で演じるリリーは、行動力があり、怖いもの知らずで、頭もキレる魅力的な女性だ。屈強なフランクに守られる古いタイプのヒロインではなく、共に冒険し、謎に挑み、やがて心を通わせていく主人公として描かれる。その一方、時に無鉄砲な行動に出て、さらなるピンチを呼び込んだり、船での冒険に出たのに“泳げない”という弱点もある。

「ずっとエミリー・ブラントさんのことは好きでした! だから収録前には『ジャングル・クルーズ』を観て、彼女がどういう感じで演じているのか観ていくところから始めました。すべての演技はエミリーさんに沿うようにしています。それは自分が演じる時とはまったく違うものですよね。でも、すごく面白いですよ。エミリーさんは大好きな女優さんですから、“このシーンは大変だったんだろうな”とか“何度も演じたんだろうな”とか思いながら観ていきました。彼女はすごくノーブル(高貴)なイメージがあるし、メリー・ポピンズとかも演じてるわけですから幅が広いですよね」

リリーは窮地に立たされても誰かに助けを求めたり、諦めたりすることない人物で、冒険への灯が消えることはない。

「私も冒険が大好きなんですよ! 人が冒険を好きなのは、やはり好奇心があるからじゃないですかね。リリーの場合は“不老不死の花”を手に入れて医療や研究に役立てたいという想いがありますけど、人は好奇心があるから見ていないものや、知らないことを知りたくなるんだと思います!」

ジャングルの奥地にはまだ誰も知らない場所がある、伝説と言われる“不老不死の花”があるかもしれない。リリーやフランク船長に導かれて冒険をする中で、観客の中の“冒険心”も高まっていく。映画『ジャングル・クルーズ』はそんな作品に仕上がっている。

『ジャングル・クルーズ』
映画館&ディズニープラス プレミア アクセスで公開中
※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。
(C) 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

撮影:杉映貴子

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